テッド・ウイリアムズから学ぶ
メジャーリーグ ボストンレッドソックスに在籍していた、テッド・ウィリアムズをご存じでしょうか。「打撃の神様」と呼ばれていた選手である。
首位打者 6回 本塁打 4回 打点王 4回 三冠王 2回 MVP 2回
シーズン4割成績 1回 56試合連続安打
1966年 殿堂入り 背番号9 ボストンレッドソックス一筋の素晴らしい選手である。
彼は、完璧主義者である。
成功の法則(10000時間の法則)を何回も繰り返し行っていた。
10000時間の法則とは、その世界の上位15%に入るために、10000時間の練習の積み重ねが必要である法則。モーツアルト、ビルゲイツ等、世界の偉人者たちが実践したと考えられる。
ウイリアムズは、このように語っている。
「野球選手になる才能を持った子供は何百人といる。その才能を引き出すためには、一にも二にも練習あるのみだ」
ウイリアムズは練習の量だけが多いのではなく、研究熱心である。
ピッチャーを熱心に研究し、敵を知る重要性を信じていた。さらに第一線を退いた人たちからも、敵方のチームの情報を聞き出したりもした。また、道具を人よりも大切にした。特にバットを大切にして、血がにじむまで自分のバットを握って練習をした。
そんな中、第二次世界大戦がはじまりウイリアムズは、海軍のパイロットに抜擢される。
戦闘機の操縦もバッティングと同じように完璧な操縦をこなす。どんなことにも情熱で取り組むために、たちまちに達人になる。
戦争から再び野球選手に戻った時、挫折するかと思われたが、そんなこともなく、練習計画をさらに倍にして、見事にメンバーに復帰する。
42歳までメジャーリーグで活躍。最後の年には、本塁打王を獲得し最終打席を見事にホームランで飾った。
引退後は監督となり、厳しい指導と、10000時間の法則を、選手たちに実践させた。指導は厳しすぎるぐらい行われ、チームの打率は上がり、チーム成績は、過去最高を記録した。アメリカンリーグの最優秀監督に選ばれた。
ライフワークバランスの重要性も知っていたため、趣味で釣りを愛した。
気を休めることのできる釣りでさえ、猛烈な勢いで取り組み、数々の釣り大会に参加して記録を残し、全米川釣り記念館・国際ゲームフィッシュ協会の殿堂入りを果たした。
当時の大統領より、大統領自由勲章の名誉を授与された。
テッド・ウイリアムズとは、これぐらいすごい人物である。
何かを達成したい人は、早いうちに取り組み始め、誇大に妄想的に没頭する必要がある。決してあきらめないことである。
何事かを成し遂げるのには、バカみたいに夢中になり努力することである。
しかし、バカみたいに多くの時間をかけて努力しても結果を生まないこともある。
たえず向上しようとする意識が必要であるということである。
テッド・ウイリアムズは、バッティングだけを考え、たえず腕を磨こうと天文学的な時間をかけて練習に取り組んだ。
結果、歴史に名を残す人物となった。
性格が完璧主義であったため、良い結果を導き出した場合に、自分の努力が正しいと思い、行動に自信が生まれる。また、努力をすることが楽しく感じる。しかし、良い結果が出ないときには、猛烈にショックを受けて、大きな落胆を生んでしまう。
現代社会において、テッド・ウイリアムズのように完璧主義で時代を進んでいくことは、非常に困難であると思う。
なぜか?
時代背景が大きく異なっている点である。
現代では、グローバルな社会になり、個人がなんでも発信できる時代に突入した。VUCAと言われる行先不安定な先の予測できない時代である。
周りの取り巻く環境が、非常に大きなものに変わっている。
現代社会を完璧主義で乗り切るには、外部を遮断する必要がある。
むしろ、完璧主義でなく、楽観主義でフレキシブルに時代に対応できる考えが、非常に必要である。
過去の偉人に学ぶべき点は多くある。
テッド・ウイリアムズのように、バカみたいに夢中になり努力することは、取り入れたいと私は思う。
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