(7/23の日記)ポルトガルの赤ワインと、東京オリンピック開会式
7月23日のワイン
今夜は、 アトランティコ・レゼルヴァ というポルトガルの赤ワインを飲みました。
アトランティコは「大西洋」、ラベルには大海原を駆ける帆船が描かれています。リーズナブルなワインですが、結構かっこいいですよね。
ポルトガルは大航海時代の幕開けを飾った国。ポルトガルらしさを感じるデザインです。
就職や転職など、船出のプレゼントにも良さそうですね。
7月23日の出来事
特に考えず、東京オリンピックの開会式を見ながらこのワインを飲みました。
古代の平和の祭典を復興することを目指して、1896年に第一回が行われたオリンピック。
20世紀は国際政治がたびたび影を落とし、21世紀は商業的な色合いも強いですが、国際平和は重要な目的であり、できるだけ多くの国が参加することを目指して運営されています。リオ五輪からは、難民選手団も出場するようになりました。
東京オリンピックでは、ダイバーシティと調和というコンセプトが盛り込まれています。
ワインとオリンピック
さてこのワインを飲みながらオリンピック開会式を見ていると、妙に歴史の重なりを感じました。
思えば、大航海時代からグローバリゼーションは始まります。
ポルトガルは、アフリカの希望峰を周り、インドを目指します。スペインはアメリカ大陸を発見し、マゼランは西回りでアジアを目指し、その仲間が丸い地球を一周して帰ってきます。
大航海時代は植民地を生み、資本主義を生み、力をつけた市民による革命をもって欧米はいち早く近代国家を形成します。そして帝国主義化した欧米列強は、世界中を開国してまわり、世界的な貿易ネットワークを築き上げていきます。
反対に、突如グローバリゼーションに巻き込まれた人々は、これによってナショナリズムを発露し、列強への抵抗と近代国家の形成が進んでいきます。こうして現代の国々の原型ができ始めます(初期はほぼ失敗に終わりますが)。
日本でいえば明治維新を経て国家の樹立に成功し、欧米列強を目指して富国強兵し、日清戦争に勝利(1895年)すると、自らも「脱亜」して欧米列強の覇権争いに参加していくという流れになるわけですが、ちょうどこのころはじまったのが、オリンピック(1896年)ということになるわけですね。
列強が世界戦略を競い合い、各所ではそれに対する抵抗があり、世界史が大きなうねりを見せる19世紀後半。
実際にオリンピックがなぜ始まったかについては詳しくありませんが、世界中のアスリートを呼んでスポーツの交流が行われることは、平和にとって無価値ではないはずです。
開会式の入場を見ていると、名前しか知らない国、もしくは名前すら知らない国はたくさんあります。その国の人を見る、ということは肌感覚や想像力といった点で重要なことだろうと思います。
偶然開会式のお供となったこのワインですが、オリンピックとの重なりを妙に感じたので、日記にしてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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