見出し画像

場面寡黙症(Selective Mutism)

場面緘黙症という言葉を聞いたことがありますか。

家庭やある一定の限定された環境では話すことができるのに、学校などでは話すことができなくなる社会不安障害です。

人見知りや恥ずかしがり屋とは違い、自然に改善することが難しく、早期の診断と療育が必要です。

子供によって多少の差はあると思いますが、私の長男の場合は2歳頃から兆候がありました。

その時は子供の成長過程は人それぞれ、長男のスピードで成長してくれればいいと思っていました。

人より少し話せなくても、それは時間が解決してくれると、あまり深刻には捉えていませんでした。

今思い出すと、積極的に参加していた未就学児の集まりで長男はお友達と遊ぶこともなく、私は、ママさんたちが楽しそうに会話しているのを横目に、長男の乗るブランコをひたすら1時間押し続けていました。

英語と日本語のバイリンガルということもあり言語の遅れはそれほど重要視してませんでした。3歳になる頃から初めた保育園でもひとことも発せず、首を縦横にふるだけのコミュニケーションだけ。なぜか、1年間ずっと保育園のトイレを使うことができませんでした。なので、ずっとオムツでした。トイレ問題はこのあと、小学校3年生まで続きます。そんな幼少期をコロナ禍で過ごしました。

診断を受けたのは、年長さんの年でした。

今は、小学4年生。お友達もできて、学校には毎日行っています。他の子と比べたら、出来ないことはまだまだ多いです。最近になって、知らない人の質問にも、YES、 Okay、 No くらいは答えてくれるようになってきました。めっちゃ小声ですが。笑

周りのお友達も彼のことをそのまま受け入れて、仲良くしてくれてます。口数は少ないですが、運動神経がいい方なので、スポーツを通してお友達を作っているみたいです。

アメリカでは色んな人種の人が一緒に社会生活を送っています。彼の障害もひとつの個性として、無理に変えるのではなく受け入れいれるということが自然に成り立っていたのです。そして、学校での療育やカウンセリングも充実しています。

いまだに、彼の不安障害への対応をしっかりと理解して、確立したとはいえません。ただ、誰よりも味方であること、彼のことを心から誇りに思っているということは伝え続けていきたいと思っています。





いいなと思ったら応援しよう!