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だって私は夢の中

10 COFFEE BREWERS大名店で開催した私の写真展「'Cause I'm Dreaming」。去年の12月3日に終了して早2ヶ月が経過しようとしています。本当に時間が経つのが早くてびっくり。こんな記事、本当だったら2023年中に公開するべきものだったはずなのに、気づけば年も越して1ヶ月が経過してしまいました。ぼやぼやしてたら灰になっちゃう、という意味の言葉をバンド名にしたバンドもいますが、本当にぼやぼやしていたら何もできない灰になってしまう気がして少し焦ります。最近は時間が経過するということが怖くてたまらない。ガクガク。
2024年もまた何処かで展示などやりたいと思っていますので、その際は何卒よろしくお願いいたします。宣伝ちゃんと頑張りますので。笑

気に入った花を見つけてはこうやって暈して撮ることは昔からよくやっていた

展示タイトル「'Cause I'm Dreaming.」について

10 COFFEEの川平さんから展示についてお誘いいただき実現した今回の展示ですが、当初は2023年1月に開催した写真展「抱擁」の巡回+αくらいの内容にしようと考えていました。ですが折角展示をするなら新しい別の写真も展示したいとむくむく欲が立ち上がるのが人間、というか私の性分なのでしょう。どんどんと新しい写真に入れ替えて行った結果「抱擁」の巡回とは呼べない内容に育っていきました。そうするとやはり展示タイトルも別のものにしなければいけないなと思い立ち、考えることにしたのですがこれがなかなか難航しました。タイトルとかキャプションをつけるのって本当に難しい。そんな考えがまとまらない!躓いた!ってとき自分を助けてくれるのはいつでも音楽(ポップミュージック)だと思っていて、そのときもSpotifyが勝手に生成してくれた「Indie Mix」を聴き始めました。(もしかしたら自動生成だとわかってなかったかも)聴き始めて流れてきたのはSnail Mail の「Pristine」。この曲、というか Snail Mail のことはずっと大好きでよく聴いていたからきっとこの自動生成IndieMixのトップに入っていたんだろうなと想像するのだけれど。やっぱり音の手触り(耳触りかも)が最高に好みだしいい曲だなと思いながらふと歌詞を見ていると「'cause」という単語に目が止まった。この単語が登場するのはバースの中の「'cause I'm not looking」という部分で、ネットで和訳を見つけて読んでみると「だって、私は見ようとしてないから」と訳されていました。「だって」だって。なんかいいじゃんね。いい。プリスティンへの恋心、どうせ実らない、そんなニュアンスも自分の気持ちにフィットする。

「Because」だと仰々しいけど「'cause」ってなんか粗野で子供っぽい自分の言葉遣いとか気分とかにマッチする感じがする。欧米のロックを聴いているとよく目にしていたけどそういうことなんだなと思った。純情とイノセンス。
そんなこんなでいたく気に入った「'cause」を軸に、抽象的な表現を「夢」として(それもきっとプリスティンへの恋心の歌に影響されたのかもしれない)「'cause I'm Dreaming」にまとまったというわけです。「dream」も好きな単語。だってSonic Youthの名盤「Daydream Nation」にだって「dream」は含まれてるしねっ!(Fuji Rock Festival 2006 で RHCP を見たときフリーが「Sonic Youthも観れたしねっ!ヒャッホウ」的なことを言っていたのを思い出してちょっと引用、わかる人いるかな笑)
展示が終わった後、インスタで川平さんが「秀逸なタイトル」と書いてくれたのはとても嬉しかった。

和紙のプリントを見て海と砂浜の写真だと思ってくれる人が多かった写真
パソコンやスマホの画面でみるとまた違った印象になる気がする


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