謙虚さ
謙虚さはこういうもの、と指し示せるもんじゃないと思う。
佇まいのようなもの。
その人から、にじみでてくるようなもの。
その佇まいを成り立たせているものを強いて解析すると、
自分が何を知っていて、何を知らないか、
何が出来て、何が出来ないか、
をちゃんと自分でわかっていて、等身大で生きていることかもしれない。
知ったかぶりもしないし、知ってることを自慢もしないし、むしろまだ知らないことに興味を持つような人たち。
たぶん、何か知ってることや出来ることで、人間の価値を計ったりしない人たち。これを知ってるから、出来るから、他の人より偉い、人間としての価値が高い、とか。
その社会的な制度的なハカリから逸脱出来た精神。
知ってることは、ただ、もう知ってること。過去の遺物。
知らないことは、これから知ることが出来る楽しいこと。
それは果てしなく存在する。
そういう人は、生きてて楽しそう。
謙虚さは、身につける、獲得するものじゃない。
自分を実際以上に、良くも悪くも見せようとしない。
そんなことする必要のない人たちの生き方だって思う。
なぜそうする必要が無いか。
無価値観に苛まれないから。
無価値観に苛まれないのは、人と比らべて価値の上下をつけないから。
比べても、違いを楽しむだけ。
ただ、それだけのことじゃないかな。
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