イラスト成長記録④ 2016~2020
前回までのあらすじ
デジタル絵に移行しどんどん試行錯誤を重ねるくらい!
新技術を得るたび自分の進むべき道に惑い、それでも自分の形をもとめて邁進していく!
身辺の変化…お絵描きへの意欲減退…動機を得ての創作…創作…また創作…SNS疲れ…減退期…
2016年 クリスタとの和解/ドブネズミ達のハローワールド
ところでクリスタに乗り換えたのが多分2015年とかだったと思うんですよ。
天下のクリップスタジオ。運命の出会い。
でも、SAIの水彩に馴染んでいたわたしは、クリスタで同じ味を出せないことにずっと悩んでいた。今思い出したけど2015年にあんまり描いてないのそのせいかもしれない。
しかしここで、一つの手法に辿り着く。
色鉛筆で一生懸命塗っていた時代を、覚えておいでだろうか。
色鉛筆を思い出せ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ということで、鉛筆ブラシやにじみブラシで描写して描いてみました。
色彩はあと乗せオーバーレイです。
あのねえ~~~個人的な感想なんですけど、つるっとした面ではなくざらざらした質感のある画面にオーバーレイのせるとほんっっっっっとキレイなんですよ そのことは心に留め置いて生涯生きていきたい
革新の一枚。
アアア~~~~~~~~アナログ質感だ~~~~クリスタでアナログだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちなみに革新がおきたの7月ですね 2016年何やってたんだろう… あ あれだ おれ 転職したんだ…
転職して色々と手の回らない中2016年の後半、ひとつのゲームが誕生する。
これよ。
ドブネズミ達のハローワールド、通称ドブハロ。
わたしに同人誌を作らせ、そして今イラスト本つくれるくらい絵を描かせたキャラクターの誕生のきっかけはこれでした。
キャラメイクしてゲームに放り込み、あとはプログラム上で自動的に冒険結果が生成されていくゲームです。
栗鼠ゲーのように交流はないですが、自動生成の結果で生死が生じるので、なかなかハラハラするゲームでしたね。
とにかく、その自分用キャラとして作ったのが、上記左のサイモフェンという子でした。
描いてみたり
5年後の妄想をしてみたり
なんか…全然絵的には進化のない一年だったのですが…
おえかきをする動機を…また得た一年でしたね。実はこの男もこの年はそんなに描いてないのですが、カードワースに入れて遊んだりしていたよ。
2017年 再び栗鼠ゲー参戦
線でちゃんと描こうという意思の再興
顔がだいぶ…現代に近付いてきましたね!!!!
色々挑戦してみよう! という意欲が戻ってきており、アニメ塗りに挑戦しています。
背景がある絵ですよ! 大きな一歩です。
「画」を描こうという意思がみられます。その調子!!!!
(ここからちょくちょく現れる金髪の少年は、くもつさんちのユピテルくんです。サイモフェンの相棒だよ)
自動着色という文明に触れて、「あわよくばこれだけで絵を描けないか?」と試して頓挫した一枚。
いや、疲れてると丁寧に塗る気力ないんだよね。その点自動着色はすげえや。
色合いは好きだけど自動着色感がわかりすぎるので、使うとしても下塗りくらいかなという印象。
2014年初頭と2017年現在の己の絵の進化を比べて悦に入る図
ちなみに何故かまたSAIの水彩で塗っています。水彩が恋しいヨオ 親離れできない スンスン ママ~~~~
2015年半ばに隠遁して2016年ほぼ死んでるので、2014年の進化異常だったよね。ほんと絵を描く動機があるってすごいよね。
一方、クリスタでの水彩とはまたちょっと疎遠になっています。
うまく使いこなせない日々。
やはりSAIが恋しい年頃
色伸び感と、そもそものブラシ形状が素晴らしかったんだよね。丸くないやつ
そして悩み苦しみしている間に、あれがやってきます
栗鼠ゲー参加第二段 言の葉の木の下で
例の如くキャラクター交流できるやつですね・・・・・・・・・・・・・・
27歳、成長後サイモフェンを据えてふたたびいっぱい絵を描く日々がきます。
とはいえやっぱり雑なんだけどね
こういう時はめちゃくちゃ張り切って作ったわよ
そんでよそのこをそこそこいっぱい描いて
境界線ツールで髪を描いたり
それで例の水彩味を試したりして、正統進化を遂げていきます。
厚塗りもミュシャ風もやったり。
顔がいいとみんなに褒めてもらったので調子にのっていっぱい描きました。
厚塗りも水彩も、それぞれ自分の持てる色んなパターンの技だな…と割り切って、融合することはあまり考えなくなってきました。
でも、後半になるにつれて徐々に描く枚数が減っていきます。
また描きたいという意欲が乏しくなっていっています。
というか、結構仕事が大変で……つらくて…………
惰性で描いているような絵がぽつりぽつりと増えてきます。
2018年 墜落 そして飛翔
わたしは経験上知っていますが、キャラクターじゃなくておえかきの練習をしはじめる時は描きたいものがないけど絵が描けなくなるのが怖い時だよ わかってる 当社比
(※あくまでわたしの行動パターンの話です)
でもこの、「鎖骨を描いてから首を足す」は未だに使いますね。
身体描けないから色々模索していたのでした。
まともに色を塗らなくなっていく。
惰性で描き続けていたサイモフェンに飽き、古いキャラを出してきて描く。絵を描く気力がないときの様式美です。(わたし調べ)
2018年、本当に絵を描く気力がなかったのだと思います。
そう くらいは 徐々にメンタルを病んでいっていた…
会社で笑顔を浮かべながら、上と下から挟まれ不満を言われ、人数も少ない中他の人のミスのカバー、ミスをしないように他部署のトリプルチェックに参加させられ、しかしわたしの担当業務をできるのはわたしひとり…来る日も来る日も理不尽な要求…職場を飛び交う社会人とは思えない暴言の応酬…どうも外部の人に言わせると異常らしい環境…
家に帰ると動けない… 立ち上がって隣の部屋にいくことさえ全然できない… 動けない… 動けない… 限界では…?
そしてある時、負荷が重なりぷつんと精神の糸が切れる。日々の無気力が重くなり、毎日動悸がする。
適応障害でした! ラッパラ~~ッ
いやねえ、仕事はさあ、ひとりに負荷が集中しすぎるようにしちゃだめだってええ~~~~~~~~~~~~
人間は機械じゃないので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2018年半ば、華麗に休職したわたしはしばらくじっと伏せ、動けない日々を送りました。
そして二か月後――
久方ぶりにキャンバスの上で色と戯れたのちに
色彩豊かな"ヤツ"の絵がかえってきた
色塗り楽しい~~~~~~~~~のおえかきセラピー
そしてこの年、ライブアライブをやりたいと思い3DSを買うことになる。
アキラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!田所アキラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(推し)
突然版権を描いた。LALが面白すぎたのだ。
ライブアライブの絵描きたい。キャラいっぱい描きたい。身体かけない・・・・・・・・・・・・・どうしょ。。。。。。。。。。。。。
でもわたしは自力でなにもかもやろうとして潰れたわけ
適応障害の前につぶれたわたしは、自分を甘やかすことを覚えるつもりだったの そうでしょ
わたし「いいじゃん別に どうせ趣味だし」
塗りはこれまでの人生の集約でなんとかなる。
問題は形ですよ。形を文明の力に頼る。
わたしは文明の力に頼る!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これで圧倒的に整った形の人間を制作することが可能になった。
わたし「絵ができないよりできたほうがいいからさ」
躊躇いが消えた。
背景を写真に頼ろう計画
写真を絵っぽく加工するのにハマる。
やっぱり背景描いてみたいなと思う
試行錯誤の日々
雑に作った背景を加工して誤魔化したい
自力で雑に描いた絵を絵画調に加工したらいけないかな????
むりかもな って思ってるところ
やっぱり写真加工しよ
あはよくば素材にする精神を発揮しながら加工の練習をする。
3D使えたら背景作れるんじゃない?
Sketchupで背景を作り、絵画調にしてみたかった。(今見ると、これもうちょっと手書きで塗り込めばいける気がするよね まだできなかった)
Sketchupで背景計画2
3Dと和解するんだ…っ!!!!! 楽をするために!!!!!!
3Dを背景に使ってみる
あ…っ!!!! 3Dで作った背景を元にぐりぐりまわしてよさげなアングル探すのこれ…楽しい!!!!!!!!!!!!!!
(これは手前の模様が扉の窓装飾になっておりまして 装飾ごしの室内 という図になっております)
3D背景・・・・・・・・楽しい!!!! 絶対楽しい!!!!!
仕事でポートレート撮ることもあったんですけど、それの経験が活きる
仕事でやったことだって活きはじめた
写真の知識そのものもそうですけど、
実は顔レタッチの経験と自分が化粧した経験も厚塗りで顔描くとき活きてる
これくらい活きてる
3Dに親しむべくBlenderに触ってみる
宝石ができ、わたしのBlender体験は終わりました
新たな起爆剤を得る
メギド72!!!!!!!!!!!!!!!!!
その他複数枚
メギド72が面白すぎていっぱい絵を描いた。
ちなみにまだちょっと3Dを頼るのに引け目を感じていたらしく、自力で身体描いてる。
塗りが好み極まってきた。おいしそうな水彩。わたしでもまだこの色が出せるんだ。
完全にクリスタと和解。ずぶずぶの関係。
ベクターレイヤーという文明との邂逅
ベクターレイヤーなにこれ!?!?!?!?交点消しゴムやっばばばいしあとでブラシ形状変えられる もう離さないよ
休職からの再生、急にやりたいことが暴発し、9月以降はひたすら絵を描いたりクリスタと戯れたりしていました。
文明の力を使う事を厭わない わたしは現代に生きているから 現代のこどもたちは文明の力を下敷きにして更に飛翔しているはずだから だからわたしも旧時代にこだわるのをやめる 自力ですべて描ける人は本当に素晴らしい あなたの努力と技術は賛嘆に値する でもわたしはだめだ わたしは飽き性で 趣味で絵を描いている それだけだから 文明の力を借りる おれも飛翔する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
休職してそんなことしてるのにわたしのまわりの人誰も責めない。嫌味も言わない。やさしい。なんて良い環境に恵まれているんだろう。感謝の気持ちがとまらない。
大人になったら心を失うんじゃないんだ・・・・・・・環境が・・・・・・・ひとのこころをころすんだ・・・・・・・・・・おれは・・・・・・・・・・ひとのこころを生かしてあげられるような人になりたい・・・・・・・・・・・・・(急に壮大になる者)
2019年 同人誌爆誕
この年は在宅仕事を請けるようになるんですけど、もらう仕事がなんとも安定せず、暇な時期が多い。
「自キャラのサイモフェンと、くもつさんちのユピテルくんの相棒関係、最近なんか急に妄想が捗ってきたんだけど… 作品になってないから他の人に推しづらいな…」
なので紹介サイトを作ろうとする。
ふたりの出会い(妄想)…そして…物語を…あらすじでいいから…………
文章が増えてきたので新書版324P挿絵10枚付きの小説同人誌ができてしまった。
装丁ッッッッッッ楽しかったッッッッッッッ
小説書くのも楽しかったしね……………………………………………
絵もいっぱい描きました
ここで…「使うアテのある絵を描くときはめちゃくちゃちゃんと描こうとする」という性質を再確認しました。
ゲーム内で表示する絵、本で使う絵
だって作品として残ってしまうから
「本を作る」というのは、わたしがきちんと作品を作る上での強い動機付けになると気づいたのが大きな収穫でした。
その他、小学生時代にネットで邂逅した古い知人の住本さんに小説の表紙や装丁を依頼して頂いたり
https://yusumimoto.booth.pm/items/1497261
次回作の絵や装丁もさせて頂いたり
これ、表紙・帯・本体表紙・奥付などなどのみならず各話イラスト扉絵も依頼して頂いた
色んな経験をさせて頂きつつ
本を完成させることに成功したわたしは、その勢いにのって成長後のかれらの絵も描く。
もちろんベースは3Dモデルを使っている。躊躇わない女になったから。
そのおかげで随分、「描けない;;;;;;」って苦しんでる時間が減り、無事飽きる前に絵を完成させられるようになった。
絵ができる。素晴らしいことである。趣味だから…
厚塗りだが紙の質感を足す ということを覚えた
顔の描き方もどちらかというとドールメイク寄りになる
眉毛を描き込んだりもする
文明と手を組んだわたしの夜明け
サングラス、もう自力で描いてないもん 3Dモデルだよこれ
買ったりDLしてきた素材を重ねることにはまりはじめる
テクスチャかさね
大胆な着色と繊細なポイントのメリハリを意識する 目のところとか
太陽っぽいシンボルは対象定規で描いてみました
金ラメっぽい効果を使ってみたりもする
これまで試行錯誤してきた全ての技術がここに集いて形を成した、そんな気分になりながら絵を描いていました
気分は最終決戦前ですよ
水彩!
厚塗り!
鉛筆!
テクスチャ!
金箔!
そして――3Dモデル!
みんなきてくれたのか!?!?
フッ…全部おまえの仲間だろ?
やってきたことは無駄になんねえなあ~~~~すげえなあ~~~
ここで学生の頃母と交わした会話かくね
私「わたしの絵まんがっぽいやつなのにデッサンとかしなくてよくない?」
母「でも基礎は大事だし、やったことは絶対に活きるから無駄ではないよ」
ほんとにそのとおりだよ 母
十数年後の母とわたし
私「母、ああ言ってたよね」
母「まじ? 全然覚えてない あたしいいこというなー あたしってなんて素敵なお母さん」
この母の自賛力、才能
そして
2020年 イラストが作りたいおえかき筋トレ期
ここに至るわけですね。(割愛)
2020年もまだ始まったばかりです。