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起きられない朝に(物理的に・・です)

 眠れない夜にと音を合わせるなら、起きれない朝にでも、いいのですけれど、勢いや流れで抜くのもなぁと。

 不夜城note。皆さま、眠れていますか?眠りが浅い、お手洗いが近い、寝返りが打てない、掛け布団の重さで呼吸が苦しい、体力が落ちると思わぬ事態が訪れます。コロナや、その後のインフルエンザ等の蔓延で、普段は頑健な方でも経験なさったかもしれません。
 良質な睡眠をとるには体力が必要です。もちろん筋力も。
 寝返りが打てるようになった幼子が、数十年の後に、また真剣に寝返りと向き合う羽目になるなんて想像するでしょうか。眠れない夜対策は体力づくりも大事です。眠れない夜を楽しみに迎えられるくらい元気になれれば、よく眠れることと思われます。ん?

 起きられない朝(物理的に)でした。
 
 理由1、体に何か乗っかっている。
 猫や犬やオオトカゲ、相棒など、物理的な重みで起きられない場合、ギリギリの時間まで幸せを満喫し、そっとパジャマを脱皮して起きましょう。シャネルの5番しか身に着けていない場合は、残り香だけにし、一肌脱ごうなどとしませんよう。重みのほうは少し不服にするものの、広々と寝具を使って一人寝を楽しんでくれることでしょう。

 理由2、疲れている。
 起きられないのは起きてはいけないからです。起きないでください。取り憑かれているのと、疲労で金縛りにあっている状態は間違いやすいので気を付けてください。

 さて本題。理由3、体力的に起き上がれない場合。
 寝具は軽い掛け布団とベッドをお勧めします。厚みのあるマットレスでも大丈夫です。
 仰向けで目覚めた場合、腹筋で起きられない、そんな甘いものではありません。体力が落ちると横向き寝の状態になるのも一苦労です。
 なので、地球に力を借ります。まず足だけベッドから落とします。体は重いものです。有効に使えば位置エネルギーや慣性力を授けてくれます。反動で体を横向き寝の体勢にもっていけたらラッキーです。そのまま、もう半回転してベッドから離脱できます。とにかく座っている状態を目指すのが起き上がる近道です。
 
 高低差のない、お布団で眠ている場合は、うつ伏せになることから始めます。手でつかめるところに安定した棚や置物を設置しておくと便利です。うつ伏せになれたら、しめたものです。そこから、手、足、頭、とにかく全身の関節を使い、座った状態を目指します。足は片足づつ使うより、両足で同じ方向に使うほうが有用な気がします。
 
 座った状態になれれば、起きているときと同じように立てるはずです。
 ところで、立ち上がるときには、頭を下げ、お尻を先に持ち上げると楽に立てます。重さを分割して持ち上げられるのです。つかめるものは壁でも手すりでも窓でも何でも使いましょう。本の山は時々崩れるので、お勧めできません。

 とにかく起き上がれない。そんな時、心の重さは物理的な方法で解決できるものではありません。
 でも淡々と、肉の重さだけを考えて、起き上がってみる。重力やテコや骨の位置や体の形など事実とだけ向き合うことで、少しだけ、荷物を忘れられる瞬間があれば、それだけで儲け。

 起き上がる方法として、正解かは、わかりませんが、私のオススメでした。
 

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