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第2回公園 脚本紹介①『インターっプレイ』

練習中の響のもとに、クラスメイトである芝がやってくる。距離感の近い芝に気圧される響だが、打楽器に興味を持ってくれた響とあっさり打ち解ける。楽器の音に合わせて演技をする芝と、さらにいろんな音を奏で始める響、そしていつのまにか乱入している演劇部の部長。演劇部の二人は面白かったと夏の地区大会に音響担当として出るよう誘い、練習に帰っていく。
「詳しくは後でLINEするわ!クラスLINE入ってるっしょ?」
「あ、うん」
「じゃ、忙しくなるから夏休み空けとけよ!頼んだぞ、楽器屋ヒビちゃん!」
「夏休み(楽器を一瞥して)、、、は、コンクールあるから無理だな」

こんにちは、たけしばです。当サークルでは主に言い出しっぺと脚本を担当しています。久々に自分以外の脚本もある公園でうっきうきですね!

もともと吹奏楽に長く身を置いてきたこともあって、高校生・部活モノというテーマが提示された段階で吹奏楽部の話は作りたいなあと思っていました。ちょうど同時期、たまたま御茶ノ水の下倉楽器さんで楽しげな小物楽器が割引されているのを見つけてしまい、舞台上で鳴らしたい!その音で役者を動かしたい!と思ったことからこの脚本が生まれました。どこで何が役に立つかなんて分からないものだなあ。

打楽器なんて叩けば同じ音が出るだろうと思われがちなんですが、案外と力の加減や奏法によって様々な音に化ける魅力があります。ひとまず備忘録として、楽器で好きに遊んでいた段階でできそうだと思った効果音についてメモをば。
 〇オーシャンドラム:波音、雨が屋根等に打ち付ける音、福引のガラガラ、砂浜を踏む音、スネアドラム風
 〇フレクサトーン:お化け屋敷っぽい音、ニュータイプのアレ、マリオジャンプ
 〇ハーモニックパイプ:催眠術、なんか得体のしれない音
 〇フィンガーシンバル:南部鉄器的な風鈴、漠然とした効果音
 〇カズー:蚊の羽音、パトカーや救急車等(吹奏楽部で使用することがないため不使用)
 〇無音:静寂

夏っぽい効果音がぽつぽつあるので、そこからシーンをつなげる仕様にしました。本来であれば小林賢太郎氏の「サウンドノベル」よろしく完全に一つのシーンにすることを目指したものの、手持ちの小物打楽器のみという制約や脚本提出〆切もあり断念。今後の課題である。
レインスティックとかサンダーシート、スプリングドラムとかクイーカ、ラチェットとかビブラスラップとか?もっと打楽器が増えたらいつかまたやってみたいですね。

こういう、生のお芝居だからこそできること、生のお芝居だからこそ面白いと思えるものを、これからもクリエイトしていきたいですね。
また次回の空き地公園も楽しみましょう。たのしみ~!

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