いのこり
Iさんの動きを中心に見る。
KさんはIさんに基本の型を見てもらい、
NさんはKさんと基本の型を一緒にやってる。
習いやすい人に聞けばいいんだけど、後藤先生に聞くのがいちばんやと思うで?
あれや私が審査するんやし。
後藤先生は、ちびどもに「こうや!」という感じで張り切って型をやってるけど…
ひとつひとつ、どこが分からんのか見てやらんとわからんやろ…(• ▽ •;)
も少し相手見た方がいいで?
Rの初段と、Kの転掌を見るけど…
ここの初段あやしくなってる(@_@;)
一応やったけど、後藤先生に聞いた方がいいで、と。
投げといた…ヘ(。□°)ヘ
この辺が難しいとこよね。
私とあれと、平安の型の動きが違うというね。
ま、よくあることよ…
で、Iさんの基本3。
とりあえず逐一ダメ出しをする。
手首を毎回叩かれたり、歩幅を毎回直されたり。
流れよりも、そっちのが気になって仕方ない…
正直、流れなんかそれなりでいいし、間違えても直せばいいのよ。
ダメなのは、
「型に嵌まっていれば」そこから始めればいいだけなんだけど…
その動作がきちんとできないこと。
ひとつひとつの要素ができててこそ、流れにも意味が出てくる。
まあ、覚える気があればこそ耐えてるんだろうし…こちらも真剣にやるだね。
基本3にある三戦立ちのコツも、ちと深くまで教える。
どういう状況でこうなるのか、というのを。
普通にやれば、棒立ちで体締めてるやつなんて、ボコり放題やんね。
これ、筋肉を締めて打撃を受け止めるとされてるけど…
そうやないと思うで。
打たれてもいいように、息吐くときも吐ききらず息継ぎをするけど、接近戦上等だからであって「被弾も覚悟」してるからの対策よ。
肺に空気を少し貯めとくのは、打たれてもクッションにするため。
これと当たった時に張った胸をたわめる事で…攻撃を呑む。
刃物には効かんから、徒手格闘として分化した後の開発やろかね。
あるいは絡みついて組技で封じるものの流用か。
それと、体軸を活かしてマニ塔のように回転して受け流す…
その為に「足の指で地面を掴む」動作が使われる。
筋肉をパンプアップさせるのは身体強化の鍛錬であって、使い方は逆だと思う。
延々と歩幅とバランスを調整して、歩法を繰り返して。
何故この手の位置はここにあるのか、と言って、上下手刀払いというかたちについても体験してもらって。
ちなみに、上下で同時に攻撃を受けるのではないよ。
確かに二つの攻撃を受けることもできるけど。
片方は攻撃の準備…手を掴んで崩したり、視界外から打ち込んだり、と相手を揺さぶる。
同時に、金的を止めたり、髪の毛を掴まれないように邪魔したり、という動きになるから上下手刀払い、となるのよ。
その為の相手に入り込む動作が四股立ち。
半身になって重心一気に落として割り込むんだけど…
ひょこひょこ頭が上がって動いてたら使えんよ。
誘いでもあるんだから、それでもいいのかもしれんけどね?
揚げ蹴りも、どう使うのか?と尋ねてみる。
ミットでいつもやってるように、下から振り上げて蹴るね、やはり。
意識というか、使い方の違いがある事を復習する。
基本、前蹴りというのは「槍」を意識する。
相手に突き刺して使うのよ。
振り上げて…弧を描いても、相手は少しずれるだけで当たらんから、こわくもなんともない。
最短距離を蹴りとしては最速で来るからこわいのよ。
顎を蹴るんでなくて、喉を真っ直ぐ突き刺すように狙う。
頭は自由に動くけど、喉はそこまで動けんし、動けば体勢崩れる。
混同するから判らなくなるんだろうけど、
「揚げ蹴り」と
「上段前蹴り」は別よね。
刺すのは上段前蹴り。
揚げ蹴りも、使い方変えれば十分に当たるしこわい蹴りになる。
と言って、攻撃をしてもらう。
相手の攻撃を捌いて側面に入り込み…密着した状態で、相手の体を滑るようにして足を振り上げると、顎に当たる。
相手は自分の腕でこちらの蹴り見えなくて反応遅れるし、
意識は横、張り付いた私にいってるから、余計にだね。
こういうのはフルコンの人が上手いな。
一通り説明すると、情報過多で頭抱えてるけど…
Iさんなら大丈夫よ。
がんばれー。
そういえば、Kさんの基本1がどうしてもクセ抜けん。
横で見てただけなので、Iさんに茶化した感じで説明する。
そうしてたらNさんも寄ってきて尋ねてくるので、真面目に意味を説明する。
要は、物にしっかり当てたこと無いから理解できてないのよ。
裏拳返し表拳という、二連打の打ちにしてもそう。
ドアのノックだと思えばいいのだけど、なぜか横に回して最後の形だけ真似をする。
なかなかそうはならないから、基本で最初に覚えるんだけどな。
掴みかかられても相手をしっかり打てるように、畳んだ腕でも威力出せるように、腕は肘を中心に縦回転させるのよ。
鍵突きは「フック」というから混乱するんやで。
大きく弧を描いて相手をひっかけるように打つのではない。
鍵突きは、「ストレート」なのよ。
その証拠に、そのまま横を向けば前屈立ち逆突きとなる。
相手に重なるように動けないと使えんから、別に今はいいんだろうけど…逆突きの練習だからね、これ。
断じて肘打ちやない。
そして肘打ち。
肘を物に当てる時、大事なのは線…前腕を刀に見立てて、刃が立つ場所がある。
それは小指から肘までの線よ。
それ以外を当てると自分がケガをする。
肘を上手く当てる人は、これを守ってるし…だからこそそういった動き方をする。
逆にケガさせたくないならこれを外して打つと、プロレスみたいに派手に見える。
聞こえるように言ってるけど、分かってない顔なのはKさんばかりなり。
ま、今は必要ないだろうからいいのよ。とりあえず耳に入れとけば。
あ、また不明瞭な解説ばかりになった…
本来は見てもらうのが一番理解しやすいんだけどね。
そして、今できなくても、いつか必要な時のために見とけばいいのよ。
一度知ったものは、必要な時には活用できるから。
そして、知らんものは、人間使うことはできん。
これも真理よね。
意外に長くなったけど、こんな感じで終わり。
後は稽古するだけ。
審査頑張ってねー。