裏拳について
表題の画像と使い方はおんなじ。
ここでも書いてたけど、もう少し詳しく知ってる事を書いてみる。
手を握って、畳んだ指の方…第三関節、指の根元ね…を使って当てるのが正拳。
まあ、見てると慣れない人は第二関節を当てて、痛い目を見るんだけど。
正確に部位を当てるのも訓練やで?
今回のは、指の関節ではなくて。
手の甲側を当てるやり方…これが裏拳、と言われる。
まあ、珍しいものではなくて。
ドアノックなどは、知らずにこれやってるんやないかな?
そして、それこそがコツなのよ。
面で当てず、拳頭…第三関節を当てるのは変わらん。
手首のスナップで、鞭を振るように…振り抜かないで固めて引く。
これは腕を畳んだ状態で、跳び込んで打つ時にやる。
遠間…武器や拳足の間合いを外して、押さえて使えんようにして打ち込んでいく攻め方で。
その後は連打や組技に移行して「有利に」進めていく。
そのままの形で拳を斜め上に突き上げるカチ上げや、
前腕を下に振って打ち込んだり、と密着しての打ち方がいくつもあるのは、この状況で「相手を捉まえて」叩くためのものやで。
フリーな状態で殴り合うためのものでもないやな…
だから試合なんかでは使えんとされて、見向きもされんのだけど。
これは型なんかでよく出てくるんだけど、一般では馴染みもないし…よく判らん使い方のひとつだろうなと。
もっと大きく振りかぶれば強いじゃないか?とか。
一発の強振を狙っても、当たらんものは全くこわくない。
細かい打撃で動きを潰されていって、
「何もできない状況」
を作られるのが、何よりも怖いのよ。
ボクシングのジャブもそうなんだけど、体の使い方が違うだけやね。
分かりやすい使い方として、体の横に向けて振り抜く、というのがある。
これは体のうねりを使って、体側に向けて腕を鞭みたいに使う。
横に来た相手などへの迎撃やね。
本来、こうした全周への攻撃手段を考えているのも、格闘技とは違う所やね。
格闘技は、相手は前に一人しかいないから。
多数を想定するだけでなくて、
側面という弱点を潰す、
誘いをかける、
間合いを分かりにくくする、
というのも含まれてるし、一つの動作に色々意味を重ねていくのは他のと同じ。
意味を重ねがけするほど、相手には分かりにくくなる…
習う方も困惑するがw
格闘技でよく見かけるのは、バックスピンとかバックハンドブローとか言われるのだろうか。
要は一回転して腕を伸ばして打つ裏拳なんだけど。
不意に背中向けられて意表を突かれるのと、
攻撃のタイミングを外されるのと、
間合いが一回転分だけ遠間からなので、間合いを外される、
というのがある。
まあその分目測も誤りやすい、不確かな攻撃なので…
相手の猛攻の際にカウンターとして入る、というのが多いんだけど。
この場合遠心力で振り回してるのが多いけど、
本来ならコンパクトに側面を打ち抜くものだからね。
円運動では打点をしっかり狙えんから。
この辺りは、廻し蹴りなども一緒。
最初のセンセのとこでは、これにもう一工夫されてた。
水平軌道でなくて、変化させて縦軌道…上から拳を降らせて、ガードの隙間を抜いて打つ、という事をやった。
対ムエタイやね。
これでKOをとってた、と言ってたけど、上手い人ほど引っかかる技、というやつやね。
攻撃してきた拳足にも、これで対応する事がある。
鉄槌という、拳の小指側で打ったりするんだけど、裏拳でもできる。
鉄槌でやられるより痛い事が多いのは、きちんと極められるし、鉄槌よりも範囲が広いからやろかね。
足なんかにも、下腿には勝てんけど、太ももなどを狙って止めることができる。
手なんて脆い方向から弾くので、前腕を折られることもある。
じじいが得意、というか沖縄の人がよくやるやり方やね…
背手、開いた手の甲側とか、裏拳で弾くの。
とりあえず羅列だけど、書いてみた。
危ないのは省いたけど、大体書けたかな。