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拳の形

サークル活動では、獅道会とは違う内容を教えている。

獅道会は、キックボクシングがベースであって、空手はあくまで包装のようなもの。

私は、やはり空手がベースであって、違うのだなと審査でも実感した。


拳の形にしても、グローブ着ければ握ることすら気にしなくてもいい…まあ、だから骨折するんだけど。

じゃあ何で、こんなのがあるのかというと…
「弱くて小さい」人が、「大きくて強い」人に立ち向かうために、「何も無い所から作り出すための武器」なのよ。

自分が強いなら、技も無く力任せで簡単に相手を圧倒できる。
こんなの相手にしてひっくり返すなら武器持つんだけど、普段は持ち歩くわけもなく…
相手としても、ちょっかい出すなら安全にやってくるだろうから尚更。

目をつけてきた時点で劣勢なのよ。


これが前提。

今回教えたのは、「鶏口拳」。
一本拳のひとつで、人差し指を立てて固め、第二関節で突く。

うん、不合理よね?
拳握れば、強く打てる…と思うでしょ?
手なんて武器にするには、慣れてないとケガするに決まってるのよ…😓
どれもケガと言うなら大差無い。

こんな脆い指一本を使う理由は、
ナイフ等と同じ…
「触れたところを壊すため」よ。

文章が矛盾してる?
させないために、握り方をしっかり作れるように鍛えて、物に当てて体感して、「どこに当てればいいのかをきちんと考える」のよ。

普通にやればケガするだけなのは当たり前。

でも、ケガしないように、というのは普段からの稽古でやってる正拳や裏拳なども同じなのよ。


話を戻して。
当てて壊す、というけど…
簡単なものならすぐできる。

フルコンの試合でも使う人居て嫌がられるけど、
肉のない細い骨に引っ掛けるように当てていくと、誰でも…練習無くてもできるよ。

例えば、ガード固めた前腕の手首あたり。
上腕外側も肉がないし、手の甲も。
まあこれは正拳でも狙えるんだけど、精度が違ってくる。
拳で圧すのと、指の関節で圧すのと、どちらが一点に圧力かけられるか?
かける骨は、正確に細い骨一本に対して。
これをするためのものだけど、まあ嫌がらせでしかないw
あくまでも突破口でしかない。

本来なら、顔の真ん中に打って表面滑るように目に入る、という使い方もする。

アームピットや鎖骨、喉など、筋肉のない急所を打つためのものよね。
どれも、軽く当たるだけでもいやーな気分になれる…😅

でもあくまで牽制…一撃必倒を狙うものではないかな。
当てたらさっさと逃げるためのものだね。


握力の無さで握りきれんあさきさん。
指を、脇の親指と中指で補強するように握るのよ。

できるようになったら、ものを叩いてみようか。

こういうの1つ持ってると、安心できるよ。
素手が武器になるから。