昨日の続き
Tさんが見てて、先程の小技について尋ねてきたので説明。
「あ、タイミングが難しい…腰だけで蹴れない…」とやってる。
がんばれ。
見せて、説明して、試させた。
習得するのは自分やで。
ミット打ちの時間になったので、サンドバッグについてた。
皆後藤先生に並んでて、こちらは人気無いw
まあ見てればいいから楽だな~、とやってたらS太が来た。
ミット終えて空いてるとこ来たのかな?
まあいいや、ちと待っててね。
Tさんはあちこち痛めてて動きづらそうだったので、「最小限の動き」をやってもらう。
殴りかかる相手に対し…片手で自分の頭を抱えて、肘で当たっていく。
こないだ教えた四股立ちでの入り込みやで。
ここまでは姿勢直されながらできたけど、次の振り猿臂…肘打ちが分からなかった。
手のひらは円の中心を握って動かさず、他…肘、肩、全身を乗せてくのよ。
ほとんど動きの無い中で打つ打撃なので、女性は覚えると便利なんだけど…
難しいのかな。
かみさま!と胸の前で手を組んで肘打ちやるのと変わらんのやけどな、理屈は。
待ち時間の間にシャドウをやってるS太。
見てたら繋ぎが悪い。
ワンツーはいきなりやるなら見せ技よ?
そこから何に繋げるかが、当てるコツやで。
少し考えたS太、横に回り込んで打つようになった。
OK、なら今日はそれを考えてみよう。
私が前に立って構える。
やりたいと思った事をやってみ?と。
試してみたけど、まあ技はかからない。
じゃあ何故か?
まず勢いが足りない。
前に出て圧力かけないと、相手も焦らず対処できてしまう。
対処できないようにさせるのだから、布石として素早いワンツーで目の前に跳び込む。
守りを固めてしまうなら簡単、後ろ足を相手の背中側に進め、前足を連動して入れ替えると…相手の背中に立っている。
右の腰のタメもできているから、側面に狙いすました一撃が打てる。
守らず反撃してくるなら、もっと簡単。
相手の手の甲側に手を添えるだけで勝手に背中を向けてくれる。
あとは前述の足捌きで向きを整えて、慌てて振りかえる相手を畳みかければいい。
大事なのは、慌てない事よ。
ばたばた足を踏み換えてるけど、そんな慌てんでも相手はそこまで反応できんし、できてるならそのまま移動して場所取りをするだけ。
めったやたら暴れてくる相手でも、目の前に居なきゃ当たりもせんし。
変に怖がると動けなくてそこに居着く事になる…
慌てず、その場に居続けず…動き続ける事やで。
という感じでやってたら、サンドバッグ疎かになってたw
並んでるMちゃん達も、このお兄さん見習って試してみな?と声をかけるけど…見てるだけだねー。
まあ、興味無いならしゃあない。
こういうので吸収してくんだけどなー知識を。
目の前で教えてもらうだけが勉強じゃないと思うんだが。
ちなみに、この動きはせいさんの応用でもあったりする。
書いた事が無駄にならんなw
ステップワークというのは、覚えるまでが本当に苦労する。
S太も、サンドバッグ相手に試してたけど…どうしてもうまくいかず悩んでたな。
慌てず、ひとつひとつ段階追ってけば必ずできるから、と。
一緒にゆっくりやってくうちに、それなりにできるようになった。
報酬は、できた!という笑顔やな。
他の子も、機械的にサンドバッグ叩いて去っていくけど、いい所もあるのに惜しいなと思う。
それはいい、それはダメ、と声をかけても反応が無く、淡々と作業的にやってる。
まあそれが楽しいならいいんだけど。
そして居残り。
おっさんどもも叩きっこで燃え尽きてしまい、誰も相手が残ってない…
私もやりたかったのに。
まあいいのよ…(´・ω・`)
Hiさんがサンドバッグ打ってるので見てたら…あかん動きしてた。
「スイープされるよ」
と声をかける。
理由説明してるんだけど、意味が解っていない顔してる…
しかたないので前蹴りを私にしてもらう。
まあ足を捌いて引っ掛け持つ。
そのまま足を払ってコケてもらう…まではしないで、膝裏を蹴るのに留める。
こういうのをカンフーで掃腿、欧米に渡ってスイープと言われるんだけど…
まだ分かってないな?
前蹴りは相手の突進を止めるもの…それはいい。
でも、攻撃として使うなら触るだけでは攻撃にならない。
腰を切ってしっかりと相手に刺さないと。
ムエタイでも使い分けとるで?
そしてHiさんの前蹴りがこわくない理由。
腕を下げて振ってるから、捌いても突きが来ないの判るから。
安心して捌いて蹴り倒せる。
それも指摘して、拳の位置は変えないで腕を引き付ける事で同じ効果を出すように、と説明する。
以上を踏まえて蹴ってもらうんだけど…
やっぱり理解してない。
ま、いっか別に。
納得いかん顔でKoさんに話してたけど、要らん世話ならそれでいいのよ?
私の言う事が絶対なんて思っちゃいない。
私と当たった時、そこを狙うだけだから。
最後に、トンファー振ってるTさんをちょっとだけ見る。
手首を曲げてしまうため、武器を振れずにいる。
肘が浮動してるから手首もうまく固定できず、得物があっちこっちと暴れるんだね。
やってるうちに筋力もつくけど、腕を曲げずに得物の先端に重みを感じるようにしてみようか。
その重みを邪魔しないようにしてると、腕は伸びるし安定もする。
あとは、振り回して自分に当てて止めるのではなくて、握って棒の角度を制御しよう。
遠心力で振っても当たるのは一回だけ…しかも大振りだから当たらない。
時折映像に流れるように、暴徒に殴りかかるなら別だけど…
トンファーは手の延長と考えて。長短を変えられるのが便利な武器なのよ。
威力だけならヌンチャクや棍の方が上よ。
などとやってるうちに、終了。
不完全燃焼だけど、まあしゃあない。
自分の型稽古できただけでも良しとせんとな。