秋葉犬という名の野犬
茨城県、某町には日本とは思えないほどの野犬の群れが存在するのはご存じでしょうか。
最近ニュース等にも取り上げられていたので知っている方も少なからず居られると思います。
私自身、コヨーテを里親募集サイトで見つけるまで茨城県に野犬がいることを知りませんでした。
現在茨城県指導センターは殺処分を行なっておらず、収容頭数が多すぎるためかなり逼迫しており、その中でも同じ地区出身の野犬の頭数が圧倒的に多いのが現実です。
保護団体がその野犬を引き出すと、野犬とは思えない家庭犬の素質を感じたことが始まりでした。
そこで、"秋葉犬"と言う呼び名を作り、より野犬に親しみを持ち色々な方に興味を持ってもらえる様、その地区で捉えられた野犬たちをブランド化しました。
我が家にいる、コヨーテとクーガーもその野犬の群れの一頭でした。
野犬と言えば、
荒々しく人に懐くまでに時間がかかる。
お散歩も大変。
ゴミを漁る。
猫などの小さな動物や人間の子供には危険。
そんなイメージが世間にはあると思います。
私自身もそんなイメージを持っていました。
しかし、一緒に生活していく中で"野犬"だったことを思わせないくらいでした。
人との生活のルールは簡単に覚えるし、猫にも優しく、そして賢く順応性の高さに驚かされました。
コヨーテは、うちに着いたその日にフードを食べ、人と共に寝て、人と遊びました。
クーガーに至っては、初日に人に抱かれて寝て、ご飯も食べ、コヨーテや猫たちと遊びました。
この二頭と暮らすうちに、私は"秋葉犬"の魅力に取り憑かれました。
確かに出来ないこともあります。
秋葉犬たちは、いい意味で人との距離がある生活をしていますが、それは人間の生活がそこにある物が全て初めてで恐怖の対象になると言うことです。
未知の存在=怖い
これは人にも犬にも共通することだと思います。
例えば、ガードレールや家の壁、ポールなどの人工物を怖がります。
車や自転車、ベビーカー、キャリーケースの音にも反応し怖がります。
が、秋葉犬たちは未知のものだから怖いだけで、犬たちに経験を積ませることで自分で乗り換えていける強さを持っています。
車に乗るのも怖がりましたが、毎週末車に乗せて楽しいことを経験させると今では自ら乗ります。
ランナーやお散歩する人、自転車、子供の多い公園は苦手でしたが、何回も何回も経験させいい記憶を作っていくと、自分たちでその経験を学び乗り越えてくれます。
飼い主だからとか親の欲目に聞こえるかも知れませんが、
いい犬です。
だからこそ、少しでも"秋葉犬"とはどんな犬なのかを知ってほしいと思いnoteを始めました。
誰かの目に留まり、1人でも多くの方に知っていただける様更新して行きます。
よろしくお願いします。