人生の決断とは、自分らしく生きるための選択
人生の決断とその障害
以前の記事『なぜ臓器を描くようになったか』の中の最後の方に、自分らしく生きるために決断したことについて書いています。
そこにあるように、人は思い切った決断を迫られるタイミングが必ずあるものだと思っています。
薄々わかっていても、なかなか決断には至れず、日々の忙しさに流され、気が付けば本来の自分に合っていない環境に身を置いている方は、案外多いのではと思っています。
周りからの意見や視線、プライドなど様々な障害があると思いますが、特に今の日本社会においては、経済面でさらにその状況から抜け出せなくなっていると感じます。
個人経営や中小企業に勤務する多くの日本国民にとって、収入と消費者物価が見合わなかったり、行政の支援が手厚くなかったりすればなおのことです。これらの障害が、決断を先送りさせたり、見送ったりさせることも多いでしょう。
子供を持つ女性たちの決断
私のことを例にすると、周りからの後ろ向きな意見や、世間の常識を押し付けられるような視線はあまり気にしないほうなので、決断時の障害となるものが何だったかと言えば、やはり経済面でした。
私は娘が小学校低学年の頃に離婚し、母子家庭になりました。
その頃は日本でも、離婚率は増加傾向にあったものの、確率でいえばまだまだ少なかったと思います。当時は今のような子育て支援はなく、収入によって申請すれば児童扶養手当が算出される状況でした。申請が通ったとしてもあくまでも手当なので、子供を一人で育てるにはかなり収入を得なくてはいけません。ですが収入が少し増えると、もうこの支援はなくなります。少し増えたくらいでは、かえって苦しくなるのが現状でした。
両親そろっていても支援される現在の子育て支援とは、全く違っていました。
そんな中、自分では強気で元気に生活しているつもりでも、癌になったり突発性難聴になったりと、明らかなストレスからくる病として身体に現れてしまうことが多々ありました。
そんな状況でも実家に戻るという選択はなかったので、仕事を続けなければ生活できないのが現状でした。
その頃世間では母子家庭というと、『勝手に離婚したのはあなたの責任』とか、『仕事と子育ての両立って難しいから、子供をちゃんと育てるのは難しいんじゃない?』とか。そうかと思えば、『あなたはいいよね、自分で生活できるんだから。私は別れたくても経済的に無理。』とか、勝手にお金が稼げると決めつけられるなど、いろんな声が耳に入ることもありました。
毎度毎度、勝手な考えで発言されることに正直腹が立ちました。腹が立って奮起して、また無理をするのです。
現代の若い女性たちも同じように、この人ならと結婚しても、どうしても一緒にいられなくなり、一人で子供を育てる状況になる人たちも多いと思います。
人によっては、離婚後良い仕事につけなかったり、働きと収入とが見合わなかったり、働きたくても子供の体調の変化に合わせて、正規社員にはなれなかったり、仕事に時間を取られすぎて家庭のことに時間が取れなかったりと、様々な大変な思いをしている人が沢山いるのだと思います。
中には、これらを想像して我慢して結婚生活を続けたり、中には経済的に大変なのは百も承知で離婚を決断せざるを得ない女性もいます。
そんな状況になった女性たちからしたら、こんな声はあまりにも自分勝手な解釈で、なんとも浅はかなものとしか思えないでしょう。少なくとも私はそう思っていました。
決断のサイン
置かれた状況は様々ですが、人には決断するべき事とタイミングとやり方があると思っています。
私の場合、性格的に前向きなのか我慢強いのか、毎回決断までには考えることが多く、長く時間がかかってきたように、今となっては思います。
それというのも、『今が大変な時だね』とか、『頑張りすぎだよ』とか、周りから言われても、自分はそう思っていないことが多くありました。
見方を変えれば、まだまだ改善の余地はあるだろうとか、もう少し頑張ってみたら変わるんじゃないかとか、思ってしまうからです。自分の力では難しいものに対しても。
私だけでなく、毎日を必死に生きていると気が付かないものだと思います。なので、あっ!と思ったときは、気づいたときは、いきなり決断してきました。
記憶をたどるとその時、決断の背中を押してくれるサインがありました。
私の場合は、病気という形で現れることが多かったです。
近い未来でいうと3年前、仕事を退職する決断をしたころがそうでした。この時はまるで神様が、『この先の命がどこまでなのかわからんぞ』と思わせなければ、この人は仕事を辞めない。と思われたのかと思うくらいの出来事でした。
科学的ではないけれど、そう感じてしまいながらも、なにもそこまで怖い思いをさせなくてもよいのにとも思いました。 (笑)
違う景色が見えてくる
悪夢の状況から退院して自宅療養して仕事復帰した時、今までいた職場に違和感を感じました。いつもいた場所が、違う景色に見えたのです。
それからその感覚が以前に戻ることはなく、自分のいるべき場所ではないと日に日に感じるようになっていきました。
仕事をしてきた数年の間に、いつの間にか自分が変わってしまっていたのかもしれないと感じるようになりました。
本来の自分を取り戻さなければ、自分の人生が終わってしまうとさえ感じました。
家計を安定させるため、生活を守るため、一方でやりがいのある仕事を続けるため、会社や取引先、お客様に迷惑をかけないためなどなど、何度も頭の中が堂々巡りしました。
それでも今までと違ったのは、自分の命がどこまであるのか、このまま人生を終わっていいのかと考えることになった状況が、思い切る決断をさせてくれました。
でも、本当はこうなってからでは遅いのです。
誰しもが、今いる環境の中にいると、本当の自分が分からなくなることがあるものだと思います。
それでも一方では、どこかで気が付いている部分もあるのだと思います。
自然と蓋をする習慣が身についてしまうのかもしれません。
私もどこかで、変わらないようにしていたはずが、自分が変わっていくことに気が付いていました。
考えなければいけないことや、先々を考えると迷いが出ることもあると思いますが、やはり人は、自分のあるべき場所、するべき事、自分らしくいられる場所でその役割を果たすべきだと思っています。
どう生きていくか今でも私は、まだまだ迷走中です。周り道なのかもしれません。近道でないことは確かですが、以前の自分を取り戻していることだけは確かです。
これから先も、決断していかなければいけないことはたくさん出てくることと思います。
けれど、好きなものに囲まれて、好きな人たちと一緒に、好きなことをして生きていきたいと思います。
これも決して容易なことではないけれど、人生は一度なので、どうせなら自分らしく生きていきたいものです。
今の私にできる、この経験を活かす取り組み
私が現在行っている『美容と健康とアートのカウンセリング』は、肌に現れる症状を、エステティシャンや化粧品会社での勤務経験から、またアーティスト活動の経験からと様々な方向から行い、アドバイスをさせていただいています。
現在は取扱商品などはございませんので、商品物販などはございません。
どうぞお気軽に、ライン登録から無料個別相談会(リモート)でお会いできたらと思います。
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