「カラフル」 森 絵都
イエローの鮮やかな表紙が目に入り、”これ、なんかで紹介されていた本だ!” と気づいて手に取った。
「カラフル」か。
タイトルからは、どんな内容なのか想像できなかった。帯に「高校生が選んだ、読みたくなる文庫No.1」とあったので、学園ものか恋愛系なのかなと興味半分でページをめくりました。
プロローグの最初の三行で、ハマってしまったワタシ( ⊙⊙)!!
ページをめくる手が止まらなくなってしまい、即購入しました。笑
こんな冒頭からはじまります。
大きなあやまちを犯して死んだ「ある少年」 が、下界に戻れるという再挑戦チャレンジに当選します。
👼「おめでとうございます!」笑顔の天使。
👦「ぼく、辞退します」と断る少年。
👼「ボスの決定は絶対です」
天使の名はプラプラ。
職業はガイド。
少年を再チャレンジに導くことが任務。
👼「あなたはこれから小林真さんになるのです」
服薬自殺をはかって亡くなった小林真という少年。真の魂が抜けた体に、あやまちを犯した「ある少年」の魂が、入れ替わるところからストーリーが始まります。
<家族>
父 …悪徳商法の会社に勤める会社員
母 …習い事の先生と不倫をしていた専業主婦
兄 …無神経で意地悪、弟の真をいつも馬鹿にしていた
<同級生>
早乙女くん …はじめての大切な友人
ひろかちゃん …パパ活している初恋の子
唱子ちゃん …真が変わったことに気づく不思議な子
家族のこと、学校のこと、同級生のこと、「小林真」こと。
小林真に成り変わり、いろんな経験をする「ある少年」は死んだ真の魂をもう一度、この体に戻せないのかと天使に相談します。
前世の記憶を忘れた「ある少年」は、自分の犯したあやまちを制限時間内に思い出せるのか。
そして「小林真」本人を生き返らせることができるのか…。
いつも小説を一冊読む時は、数日に分けて読むのですが、久しぶりに一気読みした本でした。
ラストも納得の終わり方でおもしろかったです^^
泣いたり、笑ったり、驚いたりすることはありませんが、とても入りやすいストーリーで
アッという間に読み終えました。
学生が読むと、大人の私とはまた違った印象なのかもしれません。
日々をちゃんと生きなきゃなと思った作品でした(*˘︶˘人)