【店舗調査記録】WITH HARAJUKUーその1
久しぶりにきたら、なんか駅は綺麗になってるし、えっ、ちょっとまって駅前のGAPなくなったの??、あわ、あわ…と、完全なおのぼりさんの今日のお目当ては、6月に開業延期となっていたWITH HARAJUKUです。
■原宿の民のシンデレラストーリー
まずこちらの施設、無茶苦茶ビッグ!!NTT都市開発で、竹中工務店に伊東豊雄建築設計事務所なんて、これはビッグプロジェクトだわ!低層のB1から3Fが商業およびコワーキング、HALL、4層以上がレジデンスとなっています。この手の複合開発はそれほど珍しいものではなく、古くは森ビルが六本木ヒルズで、オフィス・住居・文化施設・商業が一つの街のように機能する新しい開発を行ったことで多くのデベロッパーがこれに追随してきました。WITH HARAJUKUももちろんこうした複合開発のセオリーに乗っかって、「やたらと複雑な館内導線」「やたらと素敵な緑化空間」などの特徴が色濃いです。(個人的にはこうした作りに若干古臭さを感じてしまうのですが…)
WITH HARAJUKUの開発の面白いと感じるところは、こうした複合開発を原宿というものすごく色の濃い街の駅前に作ったところ。原宿といえば、家賃2万の風呂なしアパートに住むファッション命の若者が、「それは服なのか?」と目を疑うような”なにか”を身につけて闊歩する街。いや、だけども…その”原宿”像がもう古いのか?もしかして、風呂なし2万のボロ家に住んでいた若者が、その後ファッションブランドで大成してWITH HARAJUKUのレジデンスに住むなんて、そんなシンデレラストーリーが…ありうる!その証拠に1階で”顔を張る”テナントは、海外高級ブランドではなく、ファストファッションの王者のUNIQLO。(ちなみに、UNIQLOは1階がUTの専門店化していて、これがとんでもなくかっこいいです。店頭には村上隆コラボのビリー・アイリッシュ像が建立w)
通常、街のカラーを塗り替えてしまうのが、こうした複合開発の残念な特徴ですが、WITH HARAJUKUはその名の通り街の歴史と未来に寄り添う施設になっているようです。というか、原宿という街はこんな施設一つくらいに塗り替えられるような柔な街ではないのだなと改めて感じた次第。独自の感性で街を育ててきた原宿の民がこの施設をどう受け入れていくのか、楽しみです。
ちょっと長くなっちゃったので、中のテナントについては別記事立てて記録にします。一つだけ言えることは、「小型IKEAは、歩けるビッグデータ。」