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今さらですが#自己紹介です!!

こんにちは、漫画描きの晏藝嘉三アキヨシミです。

最近、【漫画の描き方】関連記事の更新が出来ておらず恐縮です。
せっかく記事フォローして下さったお方に申し訳ないと思いつつ、長めの「漫画だけ描いてたい期」に入ってしまい、作品制作に集中しておりました。

ようやく作品一つ仕上がり、8月初旬封切ふうきりとなりましたので、作品の紹介のついでに超絶いまさらですが、

「私がどんな漫画家経歴」
「今、何のために漫画を描いているか?」
「今、どこでどんな作品を描いているのか?」

などの自己紹介を、ぼちぼちまとめておきたいなー!と思います。
noteの登龍門 #自己紹介 ですね。

サービス登録いたしまして、早数年たっておりますが…自己紹介自体が苦手で避けておりました。
もう大人なのでちょっと頑張ってみます。

試し読みリンクやイラストなども沢山つけましたので、文字読み苦手な方はそこだけでもご覧いただけたら嬉しいです。
(いや、そもそもnoteに文字読み苦手な方とかあんまいないか…!?)

しかし、上手な自己紹介なんぞは、インドアの極みには無理ゲーなため、苦し紛れの問答形式にて失礼します。


漫画家経歴紹介(Q&A方式)

Q:晏藝嘉三は、漫画雑誌で商業漫画家やってた人なの?
A:ほぼ、YESです。

とある※月刊猫系コンビニコミック誌で、新人大賞を頂きデビュー。
2012年~2018年くらいまで、紙上で商用漫画を描いてました。
初期は適当に決めた《えす☆おう》名義で活動。

コンビニコミック誌は、出版分類では厳密には、漫画雑誌扱いではないため「ほぼ」としております。確保が難しいらしい【雑誌コード】が必要ない抜け道の出版方法らしいです。
発行形式としては雑誌刊行の良いトコどりをしていて、マンガ誌が売れにくくなった時期に、攻勢を極めた漫画雑誌の新形態です。
発行部数も、一番高い時期は2万~3万部以上と中小の名の売れた漫画雑誌と、並んだり越えたりする時期もあったようです。

私のデビュー先はたまたま、編集部唯一の雑誌コードあり誌でしたので一応、漫画雑誌でデビュー・連載経験ありという経歴になってます。

新人大賞受賞から、ギャグ漫画連載へ

受賞後、同時期に新創刊した、コンビニ本誌の同系列の隔月増刊の漫画雑誌で、受賞作のギャグ漫画『おひとりさま』を初連載。

しかし、このデビュー誌は流通が難しかったらしく、幻と言われた雑誌でした。コンビニでは割と入手しやすかったんですが、本屋さんではあんまり見かけなかったなんて事もありました。

カメラで撮ったまま画像漫画で申し訳ないですが、pixivに置いてあった無料公開をリンクしておきます。全部で、前中後三篇です。
開巻有益かいかんゆうえきとは申し上げられませんので、暇で暇でしょうがない!って時の読書がオススメです。

さて、晴れて漫画家とはなりましたが、肝心の
《月刊のなごみ系テイストの系列コンビニ本誌と私の漫画》は、
デビュー当時からずっと作風が合わず(…!!?)、本誌への新連載告知マンガ掲載以降、私自身はずっと本誌には呼ばれない作家…となりました。

これは……非常に残念な生き物です。笑

ただ有難い事に、お仕事自体は途切れずにいただいておりましたし、ご依頼いただけるページ数も段々と増えて行きました。

新人ながら、破格の58ページのストーリー枠等をいただけたり、かなり自由に好きなものを描かせていただくようなお仕事はさせていただいてたんですね。
そんで、そんな私が何処に棲息していたかというと…

デビュー作『おひとりさま』から抜粋。単話8頁・隔月連載作。
猫好きだけど猫に1ミリも猫から好かれないユルイさんが主人公の、ゆるっとギャグ漫画。
時は2012年、癒し系本誌の編集さんにちょっと暴力的かな笑、と称される。

なごみ系本誌に呼ばれないw

実は私は、同編集部の発行する本誌同系列のコンビニコミック誌の、
ほとんどの季刊・隔月・不定期・特殊誌などの増刊シリーズのコンビニ誌に、ことごとく出没》しておりました。

最大時5、6誌あったほぼ全部の系列増刊誌※です。
とんだ増刊キングです。

主要増刊3誌で、3シリーズ連載ゲットするも、やはり本誌には呼ばれずw

※私がデビューしたコンビニコミック誌の増刊というのは、通常のステレオタイプの漫画雑誌の、新人さんのデビュー作や読み切りがいっぱい乗っていたりする増刊号とは、ちょっと毛色が違うものでした。

本誌自体が少し子供向けにも作られていたため、大人向けの○○、世にも奇妙系の○○、ゆるっとした○○、江戸っぽい○○みたいな感じで、全てジャンルやテーマ違いで、本誌シリーズの大人向け版、その増刊のテーマに会わせたお話や、読み切り形式のシリーズ漫画等を集め、ある程度、定期的に刊行する姉妹兄弟誌という感じ。

お仕事がいただけるのはとっても良いことですが、この状態は漫画描きとしては、実は非常に大変な状況だったりします。

増刊トライアスロン
で、仕事は途切れないが、発行スパンの短い本誌に呼ばれないため、数年間かけて並行して、何シリーズ連載しても全くコミックスが出ない!笑…わけです。

漫画業界はコミクスが爆売れし知名度が上がり、初めて作家の収益がプラスになる仕組みになってますから…お察しです。

また、ちょっとアホっ子な今より若い私は、各雑誌のテイストに合わせて、なるべく読者さんを楽しませようと、等身・絵柄・ジャンルいちいち変えて描いていました
それが原因で、読み手さんに同一人物(作家)認知すらされてない!?という盲点に後から気付き、とってもビックリしました。

その描き方の上、本誌と比べて発行部数も低い誌面が主な活動先なので、必然的に知名度も上がらない!!orz

P.Nペンネームって、一般の読者さんは意外と覚えてなかったりしますよね…(遠い目)

ともかく作品としては絵柄の違う、ゆるいギャグ漫画、世にも奇妙系ホラー、江戸歴史アクションストーリー物、明治文士日常サスペンスホラー等などを並行して描いてました。
我ながら異常な器用さです。
しかし、本誌のテイストの作品だけは引き出しがないので描けない!w
何でだよ!!

当時の私の担当さんはほとんどの期間、系列本誌の編集長さんでしたが、全く、1ミリも本誌で何か描きませんか?とは誘われませんでした。
描けないだろうな、とご理解いただけていたのでしょうね。

ちなみに、肝心の本誌は【ゴリゴリのなごみ系日常猫漫画誌】でした。

出身の惑星からして違うんだな…という感じが、下記に抜粋した当時の私の作品ラインナップからお分かりいただけるかもしれません。

毒親サバイバル育ちには、さすがになごみ系日常漫画はハードルが高過ぎたのか…。今だに何のネタも思い浮かばんがな。


妖怪系増刊誌シリーズ掲載作『物見の文士-怪篇 酒吞童子事件-』より抜粋
明治初期の怪奇幻想小説家・夜都木周平を主人公にした怪奇もの。
現在、デジタルリメイク版を執筆中。
江戸もの猫もの怪奇活劇『猫鬼(ねこおに)の死にぞこない』抜粋①
晏芸嘉三 作/コンパスコミックスより
まだアナログ作画でした。髷は地獄の難しさ。
同上
江戸の隠密、菖 彪真(あやめひょうま)が猫を助け、左半身の機能を半ば失う所から物語が始まる。いちおう完結作品。コンパスコミックスより電子単行本配信中。
世にも奇妙系ホラー増刊に寄稿してた作品。件の年一連載作品。
『ミケ』晏芸嘉三 作/コンパスコミックス冒頭より抜粋
でかい!二足歩行!着ぐるみ?の捨て猫《ミケ》をある日娘が拾ってきた件について。

また、最もコミックス化に近かった世にも奇妙系ホラー漫画『ミケ』は、残念ながら《基本的にひと夏に一度発行の、ホラー系増刊誌に掲載される作品である》というオチ…。

それって年一回じゃないか。これは、年20~30ページ前後描いても、最速でコミックス発行に五年ほどかかる計算…

多分、私のデビュー後以降に発行された同編集部系統のほぼ全シリーズの増刊に出没した作家妖怪は私だけでは…?

それほど本誌に合わない作家が、なにゆえ大賞を取れたかですが…

恐らくは、受賞時のコメントで本誌編集長が「運も実力の内」という話をされていたため、《私の投稿作の、ゆるいテイストと同じ系統の増刊漫画雑誌が、たまたまどんぴしゃで新創刊予定だったため》というタイミングでいけたっぽい。
どんな確率かな!?ツイテルな!!

もともとは、ギャグで細かいお仕事をもらいつつ練習しつつ足場を固め、他の出版社さんにもストーリーで仕事をもらいに行こう!という人生計画だったため、最初のペンネームもギャグ仕様でした。
しかし同社でストーリーを描く事になってさすがに、《えす☆おう》名義で、死ぬまで漫画描きやるのはちょっとなぁ…と《晏芸(藝)嘉三》名義に途中変更したりしてます。

なんやかんやで出奔し、現在は配信作家です

ともかく、がむしゃらに手探りで作品を作り、デビューから数年経ちました。
ある時、ネーム作成のやり取りの中で、ちまたでよく聞くような出版社とのなんやかんやがあり、せっかく描き貯めた連載作品『ミケ』が初コミックスになりそうなタイミング直前で、全ての作品の版権を風呂敷に背負い、出奔しました。

(その辺りは、少しnoteへの一番最初の投稿記事などに描いた部分がありますので、割愛します。
現在は有料記事にしてしまったので、未読な方には申し訳ないのですが)

そうしてしばらく野山を彷徨さまよってから、野生の配信作家に転生しました。


Q:今現在は?
A:
漫画以外の仕事をしながら、電子書籍描き下ろしにて自主連載中です。

隙間時間を漫画制作につぎ込み、デジタル商業配信媒体で不定期でオリジナル作品を発表してます。
こちらは2020年~ボチボチ始め、現在まで継続中です。

紙でプロだった頃に描いた作品は8割方、電子まんが配信代行会社の《株式会社コンパス》にご協力いただき、デジタルコミックス化していただきました。
現在、全国各電子書店さんや、デジタルマンガアプリのプラットフォームさん等で配信中です。


*発行は電子まんが配信代行会社の※株式会社コンパス様から。

Amazon、レンタ、シーモア、ebookjapan、DMM、LINE漫画、ピッコマ(敬称略・順不同)等、ほとんどの主要の電子書店さんにコミックスとして卸して頂いてます。

※コンパスさん
・プロ漫画家さんの個人同人誌(出版社を通さない自主制作等)をデジタルにて電子書店に発行したり。
・漫画家が描いた自主連載作品を編集し、直に電子書店に流通。(私ココ)
・海外配信のお手伝いをして下さったり。
・または漫画アプリ等に出版社・漫画編集エージェントとして漫画家と組み、二人三脚で制作・連載してくれたり。
最新形式の電子漫画出版社さんのお一つです。noteアカウントもあります。


*自身の発行作品のリンク等を、ざっくり纏めたポートフォリオサイト

自主連載中の新作と完結作品の、コミックス取り扱い電子書店リンクや、試し読み、その他無料公開コンテンツなどのまとめ先です。
作者が一番、便利に使ってます。



「今、何のために漫画を描いているか?」

Q:何で商業誌に食らいついて、連載バリバリやって、公式プロ漫画家として、頑張ってトップ目指さんのか?
それでこそ立派な漫画家では?

A:自分が行きたい方・幸せになれそうな方・より良い漫画を安心して描ける方法を求めたたら、何故か通常登山ルートを外れてしまった。

好きなものが自由に作れないなら、私自身の場合は、創作する必要を感じない。
自身の良いと思うものが、出版社の求めるものと合致しないなら、一生一緒には出来ないとしても仕方無い。
もしも、編集さんと組んでしか最高のものが出来ないと信じられれば、また、実際そうだと深く確信出来るなら、何としてもそれを目指したと思う。

少しではあるけれど、デビューした出版社以外でも、業界の色々なしがらみを見たり体験し、それらはより良い創作の邪魔でしかないのでは?
良い環境を見つける時間と労力、連載を取るため他人に作品を描く許可をもらう努力をする時間があるなら、一時間でも長くを実作品の制作に充てたい。
という結論に現時点では至っているため。

私は、楽しいから、描きたいから作品を作ってるし、だからこそ漫画制作なんて超絶に面倒で、大変過ぎる作業が出来る。
やりたくない激務を、やりたくない人に無理にやらせ続けるのは、例え自分相手でもただの拷問ですな。

好きなものを好きに描きたいいし、それが幸せだし、そうやって描いた漫画が今の私的には一番良い出来だろうなと感じている。

今の自分に出来る限り、自分が一番良い出来になってると思えるものを、私の作品を好きでいてくれる方達にお出ししたい
他人と組む事で、妥協をしなければならないような状況にはなりたくない。

だからこそ、自分でネームを精査して納得いく話に作画に仕上げて、信頼出来るまんがの配信代行会社さんに、作画後の編集の一部をお願いしている。

もう私の漫画を読みたい人だけが読んで得してくれたら良いし、あんな激務で売れるまで休めず連載を続けられるほど心身も丈夫じゃない。
現代の日本において異常な、クリエイターのあの激務薄給の環境を、本気でどうにかしようと思ってくれない方達が、漫画家やその漫画作品を大事にしてくれるとは私には思えない。


ただ、制作と発表に時間かかるのだけ、本当に読み手さんに申し訳ないし、それでも待ってくれる方がいらっしゃって本当に有難い…
読み手さん、いつもすみません、本当に有難うございます。

夢は、好きな漫画だけ描いて生きて死ぬ事です。

また、結末までシナリオのある長編が、現在連載中作品2本と、もう一本合わせて3本あるので死ぬまでに何とか上げたい。
そして今、知名度が低い中でも作品を応援してくれる方々に、自作を読んで喜んでくれる方を世界規模で増やして恩返ししたい。
そして、この先で、もし有名になったら、今現在XでRPしてくれたりしてる数少ない作家さんの作品をSNS的な場で絶対紹介しちゃると思ってます。
あと、いつも、めちゃくちゃ推してくれる優しい読み手さん達に古参ぶってもらうんだ!笑



「今、どんな作品を描いているのか?」

*以下、自主連載/配信中の二作品の紹介です。

神垣かみがきあか

冥界のアナを守る守人の少年、緋垣ひがき きょうと、人型の魔物・スオウの物語。

『神垣は緋 第一話冒頭』 晏藝 嘉三 著/コンパスコミックスより

こちらは現代もの和洋折衷、神話妖し魔物の登場するダークファンタジー活劇。バディもの。続きもの連載形式です。

2020年に第一話を発表してますが、一身上の都合により休載状態に入りつつ現在、ようやく今年8月に第五話の発行が出来ました。
現在、単話版の『Episode:1(⑦完結予定)』を進行中です。

下は2024/8/8現在の最新刊⑤表紙。この前まで描いていた新刊です。
絵はメインキャラのスオウ。

画像から主要取扱書店リンク集に飛べますので、ご愛用書店での試し読みだけでもよろしければ!
もしも気に入ったらご購入いただければ幸いです!

『神垣は緋』 晏藝 嘉三 著/コンパスコミックスより

もう一作、平行して描いてます。


物見ものみ文士ぶんし

明治初期、文明開化からほどなくした東亰府を舞台に、常人の目には見えないモノを見る小説家・夜都木周平やつぎしゅうへいを主人公にした怪奇幻想譚。一話読み切り形式。

商業誌で描いていた作品シリーズのリメイクや新作の電子配信版です。
神垣は緋の隙間に手掛けて発行中。
現在、商業で描いた一話目の『怪篇 酒吞童子事件の巻』のリメイク作業中です。

『物見の文士ー怪篇 酒吞童子事件ー』のデジタルリメイク版。現在執筆中です。
まだトーン仕上げ前ですが、上の初稿原稿と比べて大分上達しました…頑張ってきたな自分。

*電子書籍既刊三作
『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』
『物見の文士-柳暗花明-』

※『物見の文士-嘘吐き-』
(※『嘘吐き』のみのタイトルで単話でも配信中『猫鬼の死にぞこない―晏芸嘉三江戸猫奇譚―』収録)

こっちも下の画像のから主要取扱書店リンク集に飛べますので、ご愛用書店での試し読みだけでもよろしければ。

もしも気に入ったら、ご購読していただけますと嬉しいです!
一話完結読み切り型ですので、『神垣は緋』よりは、お手に取りやすくなっております!

『物見の文士―狸囃子が聴こえる―』晏藝 嘉三 著/コンパスコミックスより

ついでに前にno+eで『物見の文士-狸囃子が聴こえる-』の作品紹介をした記事のリンクです。試し読み付きです。冒頭が読めます。



以上にて、漫画描き晏藝嘉三の自己紹介は終了です。
長くなりましたが、ここまでお読みいただき有難うございました!

最後に、文中で紹介した完結作品の電子本のno+e内の紹介ページ(試し読み付き)と、8/21 (水)まで開催の期間限定電子コミックスSELL情報のフライヤーです。
『神垣は緋①②』『物見の文士①②』が対象のストア限定でお安くなってますのでよろしければぜひ。

それでは、良いご縁がありましたら幸いです。

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晏藝嘉三《アキ ヨシミ》
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