山羊アキミチ

詩/作詞/エッセイ/詩小説/1983年生/石川県/執筆、作品提供、その他お問い合わせやご依頼等はTwitterのDMにて受け付けております🐐。Twitter:@ yagimichi83

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  • 詩・作詞

    詩や歌詞を書いてます。

  • エッセイ・コラム・ショートショート等々

    ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。

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    小説のようなものや短い詩の物語のようなものなどをまとめたお部屋。

  • 短編シナリオ「しんけんやっ!!」

    このシナリオは なないろ所属俳優ユニットしんけんやっ!!をモデルに (勝手に)書かせていただいたフィクションです。

  • 山羊日記

    なんやかんやでエッセイぽい日記です。 日記っぽいエッセイでもあります。 雑記です。思ったことを書いてます。

最近の記事

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【朗読】ウグイスが鳴いた日

https://youtu.be/L52Tu4BnZq4?feature=shared 2022年5月、人生ではじめて自身の作品を朗読化していただき世の中に発表したのがこの「ウグイスが鳴いた日」でした。 詩のような短編小説を書いてみたく当時の自分には少し実験的な試みで挑戦でした。 夢を追いかける主人公のモデルは僕自身でもあり縁あって出会った友人でもありました。 この作品はとても不思議な歩みをたどることになります。 きっと作者と読者の見つめる景色、方向が重なったり交わったり弾

    • 【詩】夜渡り橋

      明日のおはよう待っている 君のおはよう待っている 空は薄青色に澄み渡り 川は風になびく緑のたてがみ 高架橋の線路に電車が走る 長い長い夜渡り橋よ まだ一度も話したことのない君が 夜更けの悲しみ置き忘れてきますよう るるる るるる そんな明日を信じて眠るよ ららら ららら 明日のおはよう待っている

      • 【コラム】「縁」の使い方~NHK竹内まりや特集を観て~

        「縁」という言葉に妙なフィルターがかかってしまったのは山下達郎氏のラジオでの故・ジャニー喜多川への「ご恩」コメントが大きく影響していると思われる。 風化させてはいけないジャニー喜多川による性加害問題から端を発してあまりにも強大な旧ジャニーズ事務所の権力と近しい関係を築きその関係を長年保ってきた山下達郎氏のこの事件への対応に非難が向けられ一時報道が過熱した。 そして妻であり仕事上でも最高のパートナーである竹内まりや氏にも飛び火した。 竹内まりや氏と山下達郎氏は一心同体ゆえにま

        • 【短編】死背負い

          待合室の命という命に翳りをちらつかせ漂っている死をすべて吸い集めたり引き寄せて引き受けてしまう役目を「死背負い」と呼ぶ。 出先で雨にあうように、たまたま家の鍵をかけ忘れてしまうように、「死背負い」は気づかぬうちに知らない内に痛みも自覚もなくその身に忍び寄って一体となっているものである。 特別な能力でもなんでもない。 耳慣れた言葉で運命であったり死神だったり不運だったりまとめられたりする。 中には「死背負い」ではないものまでそれらの言葉でかたづけられたりしている。 ただあ

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        【朗読】ウグイスが鳴いた日

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        記事

          【詩】振り子

          夜の波 ざわめく死 遠ざけて 窓を ビルの風 ささやく死 掴めない 手すり 正方形に 囲まれた 鉄柵に うずくまる この惑星が 高速回転する 振り落とされる 空が 無数の 円を描いて わたしを 追い出そうとする お願い 来ないで 死にたくない 死にたくない わたしはもっと 生きたい 赤い灯火は 青の火柱へ 天をめがけて 昇ってゆく 星は一斉に 宇宙へ帰る とどまらず 流れる 心の 澱みまでも 負けないくらいに 踊ってみせる 大地に かかとを 埋めて 負けない

          【コラムエッセイ】カメラを止めろ

          ネットリテラシーなんて言葉ももう耳馴染み。 リテラシーの意味は本来は読み書きの能力だそうだが、すっかりネットリテラシーに食いつぶされるようにネットを使うにあたっての情報や常識を正しく理解して使える能力という意味として使われている。 そもそもネットと一括りにしているがほとんどスマホに関係している。 一番身近なネットとはスマホだろう。 老いも若きもほとんどの人が常に持ち歩いているスマホ。 phoneと言っておきながらデジカメであったり音楽プレイヤーでもある。むしろそちらである

          【コラムエッセイ】カメラを止めろ

          【エッセイ】詩のリハビリ

          案山子になれなかった。 「案山子のバラッド」なんて詩を自分で書いておきながら、笑っちゃうくらい見事なまでに綺麗事になってしまったことが、ごっそりとショベルカーみたいなもので全身から何かを掻き出された気がして、なんだかぽっかりして、もぬけの殻みたいになって、noteになんにも書けなくなった。 毎日、細切れに、ぶつ切りに、ぽつりぽつりとツイッターの140文字制限の中で呟くことで精一杯という感じだった。 でも今こうしてひとつきほどの間隔を空けて 何かしらをnoteに書いている。

          【エッセイ】詩のリハビリ

          【エッセイ】淡いかさぶた

          ひろ坊という親友がいた。 僕らは中学校で出会い何がきっかけというわけでもなく気づけばいつも一緒に行動を共にしていた。 ひろ坊は背が低くて走るのも遅かった。 そんなことも含めてひろ坊は所属していたとある運動部でいじられからかわれるようになった。 それは次第にエスカレートしてもういじめと呼べるものになっていた。 僕は半ば強引に自分の所属していた部活にひろ坊を引き取る形で転部させた。 もっぱら鬼ごっこしかしてなかった顧問もあまり顔も出さないゆるゆるの僕らの部活はひろ坊にとっても居心

          【エッセイ】淡いかさぶた

          【作詞】ノスタルジア

          最後の仮面に手をかける ためらいがちにシャツがなびく 風に抱かれてさらわれた思い出たち ここは不思議の国 それとも… なないろ絡み合う シャボン玉の膜漂う つま先でそっと渡る 夢の惑星 奥へ…奥へ… 閉ざされた部屋に 膝を抱えたもう一人の わたしが待ってる 最後の仮面に手をかける 黙ったふたりは向かい合う どちらも頑なに譲れない思いがある ここは無意識の底 それなら… ひかりも入らない つめたい石に囲まれて つばをぐっと飲む 歩み寄る わたしに…わたしに… まだ

          【作詞】ノスタルジア

          【エッセイ】綱渡りの夏

          鉛のような夢だった。 ひどい目覚め。久しぶりに生きた心地のしない朝だった。 昔から悪夢には悩まされていた。 叫んだり寝言で目覚めることも多かった。 しかも寝言を起きてもまだぶつぶつ続けてしまうこともよくあった。今も時々ある。 目覚めながらも寝言を言ってると頭の片隅ではわかっていながら寝言が止まらないのだ。そして天井を眺めながら気が済むまで寝言を吐いたら起き上がるのだ。 思考と行動が伴っていないそんな現象に悩まされていた。くどいが今も時々あることである。 お察しの通り朝からど

          【エッセイ】綱渡りの夏

          【作詞】光

          時計の針が止まる 昨日がつづく日々に 笑い合ってた君と ほんの数秒前 楽しいこと なんでもないこと 当たり前は こんなにも尊い 言葉なんて飾りと むなしさで途方に暮れる 砕けた言葉の欠片集め 傷だらけで抱きしめ叫べば そこから本当の言葉がはじまる 言葉の芽が育っていく 遠くまで歩いていた 時の流れは思いの外激しく 信じてる君ならと 都合よすぎたね 嬉しいこと なんでもないこと 当たり前は こんなにも難しい 言葉なんて飾りと むなしさで途方に暮れる 砕けた言葉の欠片集め 傷だ

          【振り返り】松本俊明の夕暮れノクターン(2024年7月24日放送回)

          「松本俊明の夕暮れノクターン」。 毎週水曜日の夕方6時30分から45分までMROラジオで放送されている15分間番組である。 僕はこの番組が大好きで明日で8月に突入するが一度も欠かすことなくリアルタイムで聴いている。 さきほど7月最終週の放送が終わった。 今回も言うまでもなく至福の15分間であった。 映像のないラジオに声や言葉の表現、音楽と耳からの情報が100%の世界でこの番組は頭のてっぺんから爪の先まで15分間隙間なく耳をしあわせにしてくれる。すなわち心もしあわせにしてくれ

          【振り返り】松本俊明の夕暮れノクターン(2024年7月24日放送回)

          【詩】あたわり

          人は誰にでもあたわりという授かり物がある 意思とは関係なく与えられる贈り物がある 時には岩になり 花になり 氷にもなる 負ぶったり抱っこして運ぶ 壊したり捨てることも出来ない それがあなたのあたわり 命ある限り離れはしない 希望にも絶望にもなる 真逆の顔を持っている もしも暗闇に迷い込んだなら あなたが灯になろう あなたを標に立ち上がり つづく者もでよう それもあなたのあたわり すべてに意味がある あなたに与えられた宝物

          【詩】あたわり

          【作詞】純情

          純情 向かい合う 透き通った炭酸水 時が弾ける  純情 見つめ合う 白いワイシャツ 風に踊る 純情 クリスタル ベッドの上 爪を切る 純情 木漏れ日の庭 二階の窓開け 揺れる手の影 純情 知らない洋楽 ベーコンエッグ ワンプレート あぁ…あぁ……… はじめてをこえられない 純情 泣きながら愛する ガラスの標本 砂嵐 純情 キャリーオーバー アーカイブ キラリ☆ 純情 再生回数  反比例 売れ残り 純情 かくれんぼ 夕暮れ 置き去り 純情 過去の糸 空の彼方

          【作詞】純情

          【作詞】風の瞬き

          かわらないものなんて ないとわかっているから かわらないものを おいもとめてしまう まだもう少し まだもう少し かわらないものに すがりついてしまう みんなだれかしら なにかしらに寄り添って ここから遠く遠く 背中小さくなっていく 駆け抜けたあの日に 愛はただ眩しく光に帰る かわらないものなんかに なりたくないから かわらないものに 優劣をつけてしまう まだあれよりまし まだこれよりまし かわらないものを 見下し安心してしまう もっと空は青く もっと磨けば石は輝く この足で

          【作詞】風の瞬き

          【詩】女の人はかわいそう

          選択的夫婦別姓の議論が… というより、そもそも何をしぶることがあるのだろうか。わからない。 名前を有無も言わせず力尽くで変えさせられてきた女性たちの心のしこりや無念さはやはり果てしない規模であったことがこんなにも明らかになっているのに。 虐げられた者の声になぜ動かないのか。 ある詩を思い出した。 昔書いた詩。 いつ書いたのかさえ正確に覚えてはいない。 ただ感じたことを置いてきた恥ずかしいくらい拙い詩。 「女の人はかわいそう」 選択する自由くらい何を議論することがあるの

          【詩】女の人はかわいそう