アクタージュを読み直している
アクタージュという漫画を知っているだろうか。
覚えているだろうか。
『アクタージュ act-age』は、原作:マツキタツヤ、漫画:宇佐崎しろによる日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』2018年8号から2020年36・37合併号まで連載された。(Wikipediaより引用)
人気が上昇しジャンプの看板作品として期待されるまでになったところで、原作者の問題により連載が終了。未完の作品となっている。
自分は当時、漫画アプリでアクタージュを読んでいた。ゼブラックだったと思う。
突然の連載終了にショックを受けた。めっちゃおもしろかったのにもう続きは読めないのか。そして、事案がセンシティブなだけに感情を整理できなかった。
そんな中、宇佐崎先生から発表された文面をツイッターで見た。
そこで一番無念なのは宇佐崎先生をはじめとする、漫画を作って届けていた人達なんだと気づかされた。
幸いというか、私たち読者はとても恵まれていて、現代はおもしろい漫画、作品が山のようにある。
それらを摂取しながら、徐々にアクタージュについて考えることはなくなっていった。
そしてつい最近、ブックオフでアクタージュを見つけた。
その瞬間までアクタージュという漫画を忘れていたことに自覚した。
あんなにおもしろかった漫画を自分は忘れていた。おもしろかったという感情は覚えていても、内容が思い出せない。
これは駄目だ、絶対読まなきゃと思い、売っていた1~5巻を買った。
当時はリアルタイムで読むことで満足して単行本を買わなかった。
お金もそんななかったし、またどこかで読めると思っていた。(実質的絶版だったが事の重大さがわかっていなかった)
今は娯楽はできるだけケチらないようにしている。欲しいものもそんなにないしね。
家に帰り、すぐに読んだ。
やっぱり面白い。内容をほとんど忘れていて愕然としたが、初見の感じで読めたのは興奮した。
演劇というテーマをジャンプの熱い展開に落とし込んだ、主人公夜凪景が成長していく物語。
やっぱりどこか欠けた天才ってのは魅力的。
そして本当に気持ちがいい漫画だと思う。
好きなところは沢山あるんだけど、シーンでいうと公園で人形劇をする、「私が笑えばあなたも笑う」のところはうわーそうだわ!ってなったな。
当たり前のことなんだけど、基本的に僕ら人間は嬉しそうな人を見ると嬉しくなるし、悲しそうな人を見ると悲しくなる。感情移入が出来る。
夜凪が感情表現の基本に気付いたとき、読者もそれに気づかされる。
めちゃくちゃいいシーンだった。
あそこで演技というものが読者にも身近に感じられて、ぐっと距離が縮まったと思う。
あと、ギャグシーンというかコミカルなとこで寒くないってのがデカい。
少年漫画、特にジャンプなんかはギャグシーンが肌に合わないことが結構あって、それで敬遠してる部分もあるから、あのちょうどいい空気感はめちゃ好き。
ただこの先もっと盛り上がって本当にいいところでこの作品は終了です。
本当に続きがないのが惜しい。悔しいね
できるだけ好きだと思った作品は、手元に残していこうと改めて思った。
全部が全部は無理だけど、電子とかいろいろ工夫して読み直せるようにしたい。
自分は読んだ作品、よかったやつでも結構すぐ忘れてしまうので、小説なんかはタイトルだけメモってる。けど他は何もしてなかったからこれからはnoteに感想書いてもいいし、思い出せるように工夫しようと思ってる。