泣き止まぬグズグズの一因かもしれない「メンタルリープ」
当初は、機嫌のムラに疑問は無かった
赤ちゃんが泣いたら、まずおむつチェック、室温、授乳、抱っこ…という育児本にも書いてある確認事項をつぶしていっても、一向に泣き止まない。
先週はあまり泣かなくて楽しげだったのに、最近グズグズするなあ。
そんなことを、生後4ヶ月くらいから感じはじめました。
というのも、生後1ヶ月間は実家で実母と共に初めての色々を悪戦苦闘しながら挑戦するのにいっぱいいっぱいだったし、その後1ヶ月は育休を取得できた夫に、あれやこれやお世話のシェアをするのに気が集中していたから。
夫の育休も終わった3ヶ月過ぎ、娘とふたりきりの生活が続くと
「うちの子って、うわさに聞いていた夜泣きもそんなにしないし、泣いても抱っこゆらゆらすれば泣き止むし、もしかしたら手がかからない子なんじゃないかしら(わあい)」
と感じるときもあれば、
「なんだか今日はずっと泣いているから、ずっと抱っこしている気がする…手首痛い…」
と疲れながら思う日が繰り返しありました。
でも、よくわからない泣きやぐずりは、当たり前なんだと思っていたんですね。
だって、育児本やネット記事や助産師さんたちの「どんなお世話をしてあげても、泣き続けるときはある。割り切りましょう。黄昏泣きかもね」的な話を見聞きしていたから。
オランダ住まいの知人が教えてくれた「メンタルリープ」
これが育児かあ…と現実の厳しさに孤軍奮闘していたころ、夫が知人のブログをシェアしてくれました。仕事の関係でオランダで生活している彼女のブログには、子育て事情も綴られていました。
そこに書かれていたのが「メンタルリープ」でした。
「メンタルリープ」は日本語訳された名称ですが、英語では「ワンダーウィーク」という名称で知られています。世界的ベストセラー育児本『The Wonder Weeks』(オランダの F. プローイュ博士とH.ヴァン・デ・リート博士:著)によれば、赤ちゃんはみんな決まった週齢のときに知能の成長期に入って、超ぐずりやすくなるのだと。
この事象は欧米では広く知られていて、ほとんどの親は「いまうちの子そういう時期でさ~」といった感じで対応しているのだそうです。
そんなこと、誰からもどこからも聞いたことない情報だけど!!!?という驚きで早速検索。上記著書の日本語訳本と、アプリ(有料490円・iOS/Android)を発見しました。
出産前から知りたかった!パパママの心の安定剤
すぐに解決したかったので、早速アプリをダウンロード。
結果から言えば、私にとってこれはかなり、心の安定剤になりました。どうしようもないとき、「あー、リープかな。がんばれ我が子よ」と思えるようになったからです。およそワンコインで、終わりのない不安から解放されるなんて…博士ありがとう。
アプリでできることは以下の通り。詳細は、ダウンロード先の説明や画像などを見てもらうと、分かり易いかと思います。
リープ期間ではないときも割り切れるように
もちろん、「あ~ここ数日ぐずるからリープかなあ」なんて思ってスケジュールをチェックしてみるも、期間ではなかったということも多々あります。
でも、「私が出来ることは全部試した。きっと何かしらの成長段階で、何かイライラするんだな」という気持ちの余裕が生まれたように思います。
これまでの「何故かわからない。(私の苦労は)いつまで続くの!???」から、
いまでは「何故かわからない。でもきっと(子供は)大丈夫」という、視点のシフトができたのは結構大きいです。
漠然と「赤ちゃんは何やっても泣き止まないときもあるから、いまは我慢どき」という教えだけでなくて、様々な研究結果を元にした「泣き止まない理由・時期」もあるんだという一つの考えも、日本で広まればいいなと思います。
参考サイト:https://www.mental-leap-lab.org
リート & プローイユ, 2013 石川訳 2015