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【障がい者雇用】お互いの障害を配慮する難しさ

こんにちは、お疲れ様です!
自己紹介でも話した通り私は現在、障がい者雇用で事務員として働いています。

私の働いている環境はいわゆる特例子会社です。
特例子会社ってなんぞや?っていう方向けに説明を引っ張ってきてみました

「特例子会社」とは、障がい者雇用の定着促進のために設立された障がい者雇用に特化・配慮した子会社のことです。
一定の要件を満たすと特例子会社として厚生労働大臣の認定を受けることができ、
特例子会社で雇用された障がい者は、親会社やグループ会社に合算して実雇用率を算定することができます。
特例子会社を設立する目的は企業によって異なりますが、最も多いのは「雇用率の達成・維持(約58%)」です。

https://www.jsh-japan.jp/cordiale-farm/column/965/#link01

つまり、障害のない人が働く職場に入って仕事をするのではなく、

障がい者が多い環境で仕事をします。

障がい者の多い環境かつ、合理的配慮が義務付けられているので働く上で努力しても自力ではどうにもならない点で叱責されることは少ない環境というわけです。

また、障がい者を雇用して長く働いてもらうための制度として通院するために休暇をとれる制度がある会社が多いです。薬を飲まないと寝られない人や難病の方もいらっしゃいますし。

そんな、配慮されている環境で働く上で一見簡単そうで、とても難しいことがあります。

それは、一生懸命自分の障害特性を抑えて求められた仕事をしつつ、同僚や先輩後輩社員の障害特性も理解する事。そして、相手の特性に配慮しながらはたらくということです。

分かりやすく取り組みやすいものでは、身体障害を持っていて重い荷物を持てない方には持たなくても良いように自分が持つなど行動をする。

これは、見てすぐわかることでもあるので気づきやすいしわかりやすいですよね。でも、自分自身がADHDで作業していることでミスを起こさない為に部分部分で指差ししつつ声に出して仕事をしているとします。

でも隣の人は聴覚過敏を持っていて、近くで音が聞こえると気が散るという障害があるとき、もちろん相手からも私の声を出さないとミスをするという特性は理解してもらいつつ「私はあまり声を出さずに確認をする」という対策に移行する必要が出てきます。

でも、声を出さないとミスが増えます。
でも配慮する関係で声を出す頻度を抑えています。

これを常時考えながら、それでも与えられた仕事を100%行いつつキャリアアップを図っていく。これが、特例子会社で働く難しさだと思います。

つまり

特例子会社で成果を出して働いていくためには、自身の障害という縛り・周りの人の障害に配慮する縛りこの2つの条件下で求められた仕事ができるくらいの最低限の、自己理解が必要です。

また別記事でも就活関連は書くのですが、就職時点で自分にはどんな障害があって、どんな特性があって、それはどんな影響があって、どんな対処をすれば防げるか?を知る必要があります。

これがわかっても、実際働いてみないとどんな業務があってどんなとこでミスをするかなんてわかりようがないところも難しいなあと感じています。

カフェで勉強できるタイプは向いている

その会社にどんな障害を持っている人が多いかで変わってきますが、発達障害が多い会社ではガヤガヤしてる環境でも勉強できる人は超向いていると思います。

逆に絶対無理!!って方は入社前に、イヤーマフの使用をしないといけないという旨の診断書を書いていただく事をお勧めします。

なぜなら、私のように声に出して確認しないと確実にミスをする人は、声出し確認をしています。「あっ!」だったり「ミスった!」「これ面白い」「やっば💦」という心の声を口に出してしまう方(ASD)もいます。
逆にうるさいとイライラする方は、つい大きめの声でうるさいです!と主張される方もいます。

その上業務上必要な会話や電話の音、複合機の音、機械音…というどんな会社でも聞こえる音も当然あります。

こういった体感から、スタバなど音楽がかかってて機械音もして、ガヤガヤしているところでもある程度集中できる方は、難なく集中して仕事を行えると思います。

それに、環境音で集中がそがれて上手く仕事が出来なかったとしても
「それを主治医に伝えて対処できていない」
ということになり、じゃあ会社側でできることを考えてみよう!となっても診断書がない事には正式に耳栓やイヤーマフを使用するということも難しくなります。

こういった面でも、ガヤガヤしていることを許容するというのも1つの、相手の障害を理解し配慮するということにもなるので、真の意味で「自分の障害・特性について理解した上で同僚の障害に配慮する」というのは難しいと感じています。


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