#5 兎にも角にもまず立地(3)
こんばんは。akishowです。
まさか3回に渡って書くことになるとは予想外でしたが、逆に立地の重要性が伝わって良かったような気もしています。
noteを始めて5日目、今日はじめてオススメとサポートをしていただきました。無料記事でこうした反応をいただけることは本当に予想外で、単純に嬉しく励みになります。ありがとうございます。
スキの反対は無関心らしいで?
#4の続きになりますので、未読の方はまずこちらからどうぞ。
③居抜き、もしくは内装に手のかからない状態。
とにかく手をかければかけるほど、凝れば凝るほど時間も費用も嵩んでいく。それも坪あたり10万単位で。
基本的に業者に発注はせず自分でやることを選択するだろうが、理想に近い物件を探した方が早い。頼むべきなのは資格の必要な電気工事ぐらい。
抑えるべきポイントは天井と床。費用が高額になりやすく、DIYで手を出しにくいというのもあるけど、店の印象を左右するのが1番の理由だ。
せめてどちらかは納得のいくものが望ましい。原状回復が発生するのもお忘れなく。
あとは壁だが、これは経験者からのアドバイスとして1つ。
什器や商品を置くと思ってる以上に壁は見えない。
内見で元の状態を見ているから最初は貧相に見えるだろう。ただ体感で6,7割は埋まる。
残りは余白とのバランスを見ながら小物で空間を演出していけば完成だ。
少しだけ宣伝させてもらうと、古着卸や開業サポート(含まれている)以外で1番相談をいただくのがVMDだ。
什器や小物を使った魅せ方、空間に合わせた動線の設計や物量、商品の並べ方は、アパレル未経験の方では想像が難しいだろうし、販売員であっても理解・意識していない方が多い。
特に開業前はここに気づけず、開業後であっても費用をかける意味は分からないかもしれないが、業界でVMDという専門のポジションが用意されていることからも重要性だけでも覚えておいてほしい。
すぐにでも変更できる部分で、意外と効果が感じられる。試行錯誤を繰り返していくのも醍醐味だけど、理論と経験則はすぐには身につかない。頻繁に行い、負のスパイラルに陥ると何が正解か分からなくなったり、大きなテコ入れが必要になることもある。そんな時はこの話を思い出して相談してほしい。できれば困る前に。
④近隣に競合店(個人の古着屋)がある。
できれば2店舗以上あるところに出店したい。近隣というのは①で挙げたエリア単位、徒歩圏内。
普通なら避けそうなものだが、利点は多くある。
そもそもよっぽど専門性の高い古着屋というのはごく僅かだ。古着屋に行くとなった場合(1人でもグループでも)、高確率で買い回りが発生する。そこに出店することで少なくとも1回は新規客が来店する可能性が高くなり、これは認知度の低い開業初期段階において大きなアドバンテージとなる。
また近くに古着屋があるということは"そこで古着屋をやっていける"ということを体現してくれているのだから、余程打ち手を間違えない限り採算がとれるはずだ。ただ最低限、開業してからの年数や主力商品ぐらいはリサーチしておこう。
競合店=ライバルじゃない。
このことを伝えると1店舗あたりの売上が減るんじゃないの?お客さんを奪い合うことになるんじゃないの?1人勝ちしたい!みたいな鎬を削るバチバチな関係を想像するようだが、その認識が間違っている。
食べることに困らなけば良いとは言ってはいるけど、お店をやる上で売上を伸ばし利益を確保するのは健全な思考回路だ。
この2点は矛盾しているようだけどそうではない。あくまで前提がリスクを抑えた事業計画であって、+αの部分がこの話に繋がってくる。
日々の短期的な目先の利益だけを見てはいないだろうか。一見パイを奪い合っているように見えるが①②③の条件であればエリアの成長性がある。
古着屋が多く集まるエリアとして認識されれば、メディアやSNSでの露出も増えるだろうし、後からの参入も増えるだろう。そうすれば結果全体的な分母が増える。今あるものを奪い合うのではなく、増やして分かち合う方が良いのではないだろうか。
活性化が進み同業とイベントを企画したり、地域と連動した催しが出来れば日々の売上分以上の回収は容易だろうし、これを続ければ客数と売上は後からついてくる。
注意してほしいのは単発で終わらせないこと。継続的な開催を目指そう。
⑤狙うのは〇〇〇。
最後に
どうしても開業したいエリアに競合店がない場合、自分がその競合店の1店舗目になるしかない訳だが、横の繋がりがある、もしくはこれから形成していけるのであれば商店街は面白いと思う。
僕は全9部屋ぐらいのアパートやビル1棟を使って、個人店のみを誘致したい。
ほら、あるじゃん?裏通りにある空室の多いレトロマンションとか、シャッター商店街とか。
もちろん僕にそんな資金も人脈も今はないけど、ゆくゆくはそれを目標にしている。もしこれを読んでいる方の中に一緒に企画したいだったり、地域振興やってるとか、デベロッパーとか、そんな興味を持ってくれる方がいればぜひ一度話をしましょう。