05.速杉ホクト_寄せられた設定

05.速杉ホクト_寄せられた設定

気弱そうな素振りも見せるお父さんだけど、指導長として家族には見せない側面も持っている。あんなに顔に色々出るくせに肝心なことは黙っていられる。10年間も妻に職業を偽り続けた(一応)実績を忘れてはならない。あんな事故まであってですよ。出来る時は出来る男。
そして家族の誰にも知られずによその土地で愛弟子を育てている。そしてその弟子はこの世から失われた大切な同志の息子であると。


リュウジのキャラ設定についてアニメ雑誌でキャラデザのあおのさんが「ホクトに寄せました」ってコメントされてたの忘れられないんですけど、なぜそこまで寄せたんだろう…特に寄せる必要ってありますかね…私たちの知らない没になった設定があったんじゃないかって…いや隠し子とかじゃなくて、真面目に。


ホクトはたぶん、ハヤトに託すのとは別の何かをリュウジに託したかったんじゃないかと思っているんだけれども、それがはっきり描かれ切れずに物語はまた別の方向に流れていったような気がしてならない。それはそれで正しかったのだろうが。
ひょっとしたらそれはホクトにとっての「もう一人の自分」なのかな、と勝手に思ってみたりしている。