29.シンカリオン_第11話

29.シンカリオン_第11話

第11話。老メカニック・キントキさんの活躍回である。こういうベテランは工場に本当に居る。


いや、「居た」が正確かも知れない。今はもう大抵の工場でこの手の人々は60歳を越えていそうだからだ。私の以前の職場にもこういうおじさんがいて、工房みたいな所で、本当にキントキさんみたいに作業しているのだ。私は暇になると遊びに行っていた。面白い話をたくさんしてくれた。今はこうした余裕は許されないだろう。そうしたところがとにかく懐かしかった。
そしてハヤトみたいな見処のある若いのとか、若かりしホクトと出水のような中堅どころが本当にいろんなことを聞きにくるのだ。こういう知恵の伝授って本当にあるのだ。

そしてハヤトの台詞、間違って使うとすぐダメになる話の時の「人だって同じじゃないの」これほんとに…ほんとに大手メーカーの上に言ってやりたい…そんなこんなで非常に共感した回。

それにしても若い時のおとーさんの初々しいこと…そして指令長となった出水の腕組みしながらの微笑み、何とも言えず良い感じだった…そして大人たちの過去が気になって気になって仕方なくなってゆくのである。