28.シンカリオン_第7話

28.シンカリオン_第7話

第7話。お父さんの転勤話。

妻の前で思い悩むホクトに滲む夫として父として研究所員としての揺れ。エヴァにおけるマギの構成(科学者、母、女)と一緒である。マギは「女」が優先されたがホクトは「仕事(科学者)」を優先する。これは単に性の違いだろうか? 偶然かとは思うがこんなところまでエヴァの逆をついているのが面白い。
ちなみにホクトがアキタとツラヌキに同居を命じるあたりもミサトさんを彷彿とさせました(関係ない)


そしてハヤトが命を懸けてまで?  敵を撃破しようと踏ん張る理由が「自分が頑張らないとお父さんが安心して京都に行けないから」なのである。

これほんと衝撃だったんだけど子供ってそんなものなのかもしれない。大人の知らない理由で子供たちは必死に頑張ってしまう。子供が身近にいないとこういうことには気づかされにくいが、ちょっと笑ってしまうと同時にひどく心に刺さるのだ。

ここが『シンカリオン』のシンカリオンたる所以である。私たちはたぶん皆ここに惹かれている。