「政党学生部」に所属しているあなたに伝えたいこと【体験談】
ども!あきです~~
大学生で、物書きとか動画編集してます。
政党学生部での在籍経験や社会活動、Webメディアの運営とかしていましたよ。
政党学生部に1年弱所属して、以降も各党学生部の方と様々な活動をしてきた経験を踏まえて、
タイトルにあるとおり、今回は実際に「政党学生部」に所属している方に読んでもらうものとして書きます。
前回記事の続編なので、「そもそも政党学生部って何?!」という方は、前回記事をぜひご一読くださいな!
「政党学生部をやめろ」と言いたいわけではない
前回記事へのXの反応を眺めていると、僕の「これから入ろうと思っている人」に読んでほしい意図とは裏腹に、ではありますが
かなり現役学生部員の方に読んでいただいた例が多かったです。
このお二方は、どちらも政党学生部界隈(?)ではかなり有名な方です。
優しいコメントありがとうございます。失礼な記事を書いてしまって本当にごめんなさい()
ご活動に改めて、心からの敬意を表させてください。
ただ一方で、他の学生部関係者の方からは、いくつか批判的なご意見も寄せられました。政治家の方にも。
いくつか引用させてください。他意はないですよ~~~
もう一度いいますが、そして本文にも書いていますが、
先の記事は「これから政党学生部に入ることを考えている人」に読んでもらうという想定で書いたものでした。
そのうえで政党学生部におけるリスクを書いたわけなんですが、現役の学生部員の方に向けて書いたものではないんです。だから、「政党学生部を辞めろ!」と言いたいわけではありません。
もともと何かしらの思いや熱意があって、学生部に入るという選択をされた方がほとんどだと思います。それはそれで素晴らしいことだし、否定するつもりはまったくないです。
現役の方にお伝えしたいのは「今の政党学生部にはリスクがある!」「今すぐ学生部をやめろ!」ではなく、「少しだけ意識を変えてほしい」ということです。
現役学生部員の方に変えてほしい意識
ここからは僕の経験を踏まえた、現役学生部員の方にお伝えしたいこと。
「名前」の重さを自覚して。
諸物には名前があります。あなたにも僕にも、そして組織にもすべて。
そして、その名前はとても、とても重いものです。
政党学生部に入ると、「〇〇党学生部の部員」という肩書がつきます。
この肩書を持ってなにか発信する時、それは必然的に〇〇党学生部に影響するし、ともすると〇〇党にも影響する。
だからこういう事があった時、
ただ事では済まなくなることがある。
なにも、党や学生部に遠慮して発信しろと言っているわけではなく、
組織に所属するということ・それを名乗って発信することには必然的に求められる責任と自覚が生じるということです。
入ったときにはファンクラブ感覚だったかもしれない。支持者のフォロワーがほしいから、アカウント名に「学生部」と入れてみただけかもしれない。
しかし、だからといって支持者向けのアジテーションや
他者を傷つける内容を繰り返していいわけではないし、それらは学生部や党の発信と受け止められるリスクに直面します。
そして「党」や「学生部」の名前だけでなく、「あなた自身の名前」の重さも自覚してほしいんです。
SNSで本名を名乗って活動されている方はもちろんなんですが、何かしらに名前が残る形で活動されている方。将来を考えた時、学生部に所属していることが全く影響ないとは言えないのではないでしょうか。
組織とあなた自身の、「名前」の重さを知ってほしいです。
「理不尽」が常に付きまとうよ。
これは学生部に限らず、政治そのものの特質だと思うんですが
あらゆる「理不尽」が常につきまといます。
政党も政治家も、学生部は「党を熱烈に支持している学生が集まっている」ものと考えているので、
当然政治活動や選挙ボランティアとしての活動を期待されます。
さらに、政策シンクタンクとしての機能を期待する政党もあるかもしれません。
要するに、「都合良く使われることはある」ということ。
それゆえの理不尽も、無いとは言えないんです。
どうか、政党学生部に「利用される」のではなく、「利用してやる」というくらいの姿勢でいてほしいです。未来は自分で作るものだもんね。
そしてこれも学生部に限りませんが、SNSやプラットフォームで発信をしようモノならさらなる理不尽も。
先述のように「学生部」を名乗っていたりすると、個人の発信なのに学生部や党の発信と受け止められるのも理不尽といえば理不尽。
粘着されたりクソリプがつきまくったり。
そういうことに時間を消耗するのが勿体ないと感じたり、心身まで消耗してしまうなら、政治やSNSから(できれば大きめの)距離を取ってほしいです。
「違い」を受け入れて。
学生部に所属すると、どうしても党・学生部・支持者で構成されるコミュニティ内の同一性を意識しがちです。
「党の政策に賛成しないと!」
「所属議員の〇〇さんを擁護しないと!」
「変なことしている〇〇を批判しないと!」
こんな具合に。
でも、そもそも人間も思想も千差万別。細かい違いは同じコミュニティや組織にも生じうるものです。そうした違いを、安易に否定したり攻撃しないでください。
セクハラやパワハラは論外ですが、それを見て見ぬふりしたり批判を封じたりするのもハラスメントへの加担です。
イデオロギー的には、政治組織である以上もちろんある程度の同一性が確保されている必要はあるとは思いますが、それは異論をコミュニティ内でパージすることで維持されるべきものでは有りません。
特に学生のうちから、特定のイデオロギーや政治的位相を固定して、その正しさ以外認めないような考え方・話し方に陥ると、あなた自身の未来の可能性を狭めることになるんです。
だから、党・学生部の外側の意見にもよく耳を傾けてほしい。
他党学生部や自分の支持している党に批判的な人にでも、同調圧力に押されて徹底攻撃するのではなく、違いを受け入れることからはじめた方がより建設的な議論や思考になると思います。
エコーチェンバーを作るのではなく、エコーチェンバーを壊す人であってください!
学生部を「自分のすべて」にしないで。
学生部ってあなたにとっての「すべて」ではないはず。
サークルや部活、バイト先といった他のコミュニティ、友人、趣味など、
あなたがあなたであることを「政治」や「学生部」に求めすぎないでほしいです。
そもそも、政治って「日々の生活」に根ざしているもの。
政治や社会をより身近なものにしたいと思うなら、自分自身の居場所を政治以外に確立することからスタートさせてみたほうがいいのではないでしょうか。
幅広い視野を持てるのが、学生の良いところ。どうか政党学生部にこだわりすぎて、自分の可能性を狭めたりしないでください。
結局、政党が悪い。
なんかめちゃくちゃローテンションで学生部員の方への注文ばっかり書いてしまいましたが(ごめんなさい)、僕はそこから逃げ出した身。
「なんか違うな~~」「辞めたいな~~」
と思ったら、すぐ辞めていいと思いますよ。
僕がここまで書いてきて感じるのは、結局政党が無責任すぎるのでは??ということ。
党を支持する学生の受け皿として作ったはいいものの、その発信やガバナンスに責任を持っている政党、どれだけありますか?
結局人材バンクとして利用してるだけでしょ。都合悪くなったら切り捨てるし。「あまりに無責任」としか言えないと思います。
そういう組織である学生部の現状は前回記事も含めてここまで書いてきた通りですが、政党に改善インセンティブがない以上は学生部内の改革努力に任せるしか無いのかもしれません。
現在も各党学生部内で奮闘されている同年代の皆さんには心からの敬意を持ちつつ、
今一度「政党学生部」というものを全ての学生部員が立ち止まって考えるべきです。