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考えること


最近自分の思考回路が負。闇が深すぎてあれよあれよという間に沈んで行っちゃって「はて、一体どういうことだろう」と思っていたら、全然本を読めていなかった。いや、読んではいるけど熱中して読めてないと言うか片手間というか…。そういうこともあり今日は『叙述トリック短編集』を読破した。


*注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください。

本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状!

よく「叙述トリックはアンフェアだ」と言われてしまいます。これが叙述トリックというものの泣きどころです。
では、アンフェアにならずに叙述トリックを書く方法はないのでしょうか?
答えはノーです。最初に「この短編集はすべての話に叙述トリックが入っています」と断る。そうすれば皆、注意して読みますし、後出しではなくなります。
問題は「それで本当に読者を騙せるのか?」という点です。最初に「叙述トリックが入っています」と断ってしまったら、それ自体がすでに大胆なネタバレであり、読者は簡単に真相を見抜いてしまうのではないでしょうか?
そこに挑戦したのが本書です。果たして、この挑戦は無謀なのでしょうか? そうでもないのでしょうか?その答えは、皆様が本書の事件を解き明かせるかどうか、で決まります。(「読者への挑戦状」より一部抜粋)

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あらすじも記載させてもらうとこんな感じ。でも初め読んで気づいたことは「わたしそこまで叙述トリック好きじゃない…」ということ。失礼なことに退屈だなと思っていたら『閉じられた三人と二人』以降、おっ…!と思うものがありとても楽しく読ませていただいた。その前の章の恋愛模様も面白かったけど、一番驚いたのが『閉じられた三人と二人』だった。見破れず地団太踏みながらも最後まで読み進めると、最後の最後で…。これは全章が盛大な伏線なのです。面白い。また一つ苦手が好きに変わった瞬間でした。


最近の自分は切羽詰まって周りに何かを求め過ぎていた気がする。どうして、なんで、と周りに求めても仕方ない。淡々粛々と物事を進めるしかない。他人からの言葉や感想が頂けたら感謝すること。当たり前じゃないことを当たり前と思うところだった。ちゃんと気づけて良かったとほっとしてる。淡々粛々とやってきて降り積もったものでしか、自分は構成されないし、後にも残らない。だからもう少し、物語の深みにハマろうと思う。幸い読まなければいけない本は膨大にある。その膨大な物語たちが私の今の気持ちを癒し、冒険させ、時にはワクワクドキドキして、また自らの軸となり一歩一歩前へと前進していくことができるだろう。どこまでできるかはわからない。でも自分が読んだり書いたりしなければ確実に進まない。だから前を向いて書いていけるように頑張るね。良かったら見守っていてください。ではまたいつか。



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