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仕事のセオリー「ボールを止めない」

国内海外ともに移籍の情報が増えてきましたね。それぞれ実現された場合ですが、宇佐美選手が川崎にどうフィットしていくのか、旗手選手が報道通りに海外移籍するとして、その代わりにはならないとしても来期台頭する若手は誰なのか、楽しみが増えてきました。

現代サッカーでは、昔ながらの10番(古典的な10番)が稀有な存在になっているように、よりシステムも選手の動きも流動的になってきています。偽9番、偽サイドバックなどもそのような大きなパラダイムシフトの中でよく耳にするようになってきました。

そのような状況において重要なのは、一つのシステムや戦術に囚われるのではなく状況に応じて一つの試合(もっといえば前半や後半の途中でも)システムや各選手の役割を変化させていくことです。同時に、サッカーは一つのボールをゴールに入れるゲームなので、ボールが一箇所に集まりすぎると対策をしやすく、ボールと人を動かさないことには相手のディフェンスも崩せないので、ボールを動かし続けることが大切です(その中で間を作ったり、テンポを変えたりするためにボールを意図的に止めるという選択はあり得ますが)。

仕事においてもボール(タスクやら仕事やら)が留まっていることはリスクですね。「待つべき状態」で意図的に寝かしている場合は別として、周りの変化が激しい中、タスクや仕事が滞留していることで生まれる価値なんてほとんどありません。

ここから導き出される仕事のセオリーは「ボールを止めない」です。

ボールを止めない

止めない方法はいくつかあって、単純に即レスすることで自分マターで止めないというのも一つです。仕事ができる人ほど、レスが早いというのは感覚的にもわかる方が多いと思いますが、「あとで返そう」「あとで対応しよう」と後回しにすると、忘れてしまうリスクがあるだけでなく、「それ」を思い出すための時間が必要で、思い出すという労力もかかります。

また一人で仕事しているなら後続のタスクがないので別に他者への影響は加味しなくていいですが、ほぼすべての仕事は自分のタスクの後に、誰かのタスクが続きます。自分がボールを止めていることで自分の負担が増すだけでなく、全体としての仕事も遅延しますのでボールを止めることは害悪でしかありません。

「〇分以内でできる仕事はその場で処理する」とか「メール等を確認する時間を囲う」なども原理原則としては同じですね。タスクとタスクの切り替えには脳と時間を浪費するので、このスイッチングコストを最小化するのが大切。

即レスするための方法論としては、コミュニケーションツールを可能な限り限定すると効果的ですね。電話やらメールやらSlackやらLINEやらFacebookメッセンジャーやら、それらすべてを即時に把握するのは大変なので、今のツール界隈の状況を踏まえるとSlackに可能な限り集約するのが一番いい気がしています。

他には、仮に自分のところで止まってしまったとしても、それを動かしやすい状態に置いておくことも大事です。つまりはタスクや仕事を一箇所に集約、見える化しておくことです。少し前に、辻本さんが本を紹介する中で

デジタルツールによるタスク管理を、著者が推奨するノートへの手書きに変えました。すると、業務効率が大幅にアップしました。

https://note.com/tsujimon0705/n/n06cce50f4f1a

と紹介してましたね。私も自分のタスクで一番忙しいときはノートで管理してました。今振り返ると、複数の部署役割をこれでもかってくらい兼務していてもこなせたのは、個人の処理量がかなり高かったおかげかなと思うわけで一人の業務効率という観点ではとても有効な方法なんだと思います。

もちろん、チームで仕事をしたり、人に依頼し、人から依頼される頻度によってはやはりデジタルツールで管理する方がメリットがあるとは思います。前職ではAsanaを使ってましたが、これに限らず、自分の記憶に頼るのではなく、ノートであれデジタルツールであれ、自分の外に置くことが脳と時間の浪費が防げます。

また依頼される方が社内や特定の人であることが多いなら、依頼方法を統一してもらうことで備忘にもなりますし、一箇所に集約されていることで、少しだけ早く商談が終わったときとか、ミーティングとミーティングの間のすきま時間とかただ漫然と過ごすのではなく、タスク処理に充てられるようになります。ボールをすぐに蹴られるところに置くというのはサッカーでも大事ですね。

あとはこれが一番大切な気がしますが、自分自身の処理スピードを把握しておくことがすべての基本ですね。自分の処理能力を過信するわけでも卑下するわけでもなく正確に把握できていないと5分で終わると思って着手して30分かかってしまい、他の予定がすべて後ろにずれ込んだり、本当は10分で終わるのに最低でも1時間かかると思って着手を遅らせてしまったりします。

自分自身の処理スピードを把握するためには計画と実行と振り返り、これらの繰り返しです。当たり前ですけど。振り返りのためには記憶ではなく記録をしておくことが大事です。これも当たり前ですけど。noteはいいですね。文字数が右上に出るので時間さえ自分で管理しておけば、自分は1000文字に何分くらいかかるかがすぐに把握できます。ちなみに自分の場合、1000文字でおよそ30分くらいです。書き直したり、順番を入れ替えたりしながら書いているので、書くだけならもう少し早く書けそうですけどね。

ま、まとまりがなくても散文だし、日報なのできちんと推敲しつつ書くと倍くらいはかかりそうですけどね。

そんな感じで今日はボールを止めないという話でした。

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