自分のクォリティを高められるのは自分だけということ。
マイナンバーカードの受取に朝から片道30分歩いて、区役所に行ってきました。健康的。今週やっているファスティングですが、金曜日に飲み会がある関係で2+2+2の6日間にしましたけど、酵素ドリンクおいしいし、何日でもいけるような気がします。気のせいですかね。
さて、昨日、2020年の国勢調査の結果が公表されました。元データちゃんと見てないですけど、日経新聞によると生産年齢人口はピークだった1995年より13.9%減少したようです。同記事で日本の労働生産性(労働時間一時間当たりの付加価値)についても言及されてましたが、若干、改善傾向にあるものの現在でもG7の中で最低の水準です。
また別の話として、日本の国際競争力は31位と2020年より少しあがったものの生産年齢人口のピーク時は4位(むしろその数年前は1位でしたが)と比べると、物足りない位置にとどまっています。
労働生産性や国際競争力の向上は決して目的ではないとしても、豊かさの指標の一つとして国という単位では重要な指標であることは間違いないわけで、国内の様々な企業がこの日本社会の問題に対し、課題解決に向けた事業を展開しています。大手から中小、ベンチャー、スタートアップまで。今さら、言うまでもないことではありますが。
前職(まだ籍は置いているので何とも言えないですが)で立ち上げた事業も日本社会という枠組みでとらえると、若年層の就職率をあげ、また就職や転職により若年層の賃金をあげることで日本社会に貢献していこうというものでした。実際、フリーターと正社員で、生涯賃金は一人当たり1億6000万円の差があるとされており、正社員就職を望んでいながら非正規として働いている若者(不本意非正規社員と言ったりします)が正社員として就職できれば理論値としては1億6000万円×人数分、日本社会の価値が上昇します。毎年1000人の若者を支援できたとしたら年あたり1000億円超ですね。すごい。時間軸やその後の本人のおかれた環境はいったん脇に置いておいてください。
「そんな素敵な事業を引き継いで、何をしようというのだ」ということを今日は少しだけ書いていきますが、まだ未確定な部分も多く、含みを持たせ、概念的な話となることをご理解ください。
今日の日経新聞でTwitterの創業者であるジャック・ドーシーさんのコメントが載っていましたので、まず引用します。
「(Twitter社のCEO退任について)私の決断であり、私自身の問題であることを皆さんに知ってほしいと思う。(中略)自分のエゴよりも会社を選ぶ創業者は多くない」※2021年12月1日日本経済新聞朝刊より引用
ドーシーさんの言葉を引用し、それと自分を並べようなんておこがましいにも程がありますし、正直かなり自分のエゴもあっての選択なんで「自分のエゴよりも会社を選んだ」なんて言えはしませんが、感情としては自分が立ち上げた事業、そして関わってくれているメンバーへの愛着、ユーザー、取引先各社への感謝の気持ちは強く、そこから距離を置くことは自分として望んでいることではありません。言葉にすると少しちんけな気もしますが、それは偽らざる気持ちで、決して、嫌になったわけではありません。
とはいえ、2020年は厳しかったとしても再び拡大路線に乗っかり、事業が成長していくことが見えている状態において、自分が貢献できる価値は決して大きくないことも自覚してもいます。この状況であれば、一人一人の若者に向き合い、一人一人のキャリアを支援していくことは自分が採用し、また育ててきた(育てられてないよ、私は、、という人いたらごめんなさい)メンバーに任せて、自分自身は、若者が働きたいと思える社会作り、働きたいと思える会社作りにシフトした方がいいのではないか、という気持ちになってたわけです。
「そんな大層なことできると思っているのか」とか「なんて自己評価高いんでしょう」と自分でもびっくりですが、気がついた人がやる、余裕がある人がやる、やり遂げる力がある人がやる、しっくりする言葉にできないのですが、それが僕の考える「ノブレス・オブリージュ」なのでしょうがない。
そんな中、いろいろな会社の人と話をし、自分が何がしたいのか、自分がどうしたいのか、自分らしさってなんだ、と色々と考えさせられた結果、選んだ(というか自分が選んでもらったという方が強そうだけど)のが、次の会社です。ほとんどの選択は手段でしかないので、今回も転職じゃない道もあり得ましたが、この選択の方が自分らしいなと自分では思います。
次の会社は、創業二年目のまだまだ小さなスタートアップですが、データサイエンスの力で社会課題を解決していこうという会社です。そのために業界を限らず、様々なプロダクトを同時多発的に作り、大企業、中小企業、ベンチャー企業、スタートアップ問わず、様々な企業の変革の後押しをしていきます。そして、僕が担うのは、それぞれのプロダクトが、きちんと世に出され、かつ、より多くの企業に届く土台を作り、それそれが自律的に拡大していく仕組み作りになると思います。
自分の孫の孫くらいですかね。少なくとも生きてはいないですが、100年先の世界を見据え、持続可能な社会を早期に実現すること。きっと実現された社会は子どもも大人も若者も年配の方も、誰もが未来に希望を持てる社会だと思うんですよね。それを想像するだけで、自分のこれからの仕事にワクワクします。
冒頭で日本社会という枠組みから自分が作った事業を紹介しましたが、一人一人の個人から見たときに、自分の人生、自分のキャリアに対する最終的な責任は自分にしかないはずで、自分の人生を豊かにし、自分のキャリアをより良いものにしていくのは自分でしかありません。それは僕もそうだし、これを読んでくれるみんなもそうだし、無職であってもフリーターであっても正社員であってもそうです。そして、過去に戻れない以上、どんな選択であれ、その選択をした以上、それを正解にしていくことしかできることはないです。タイトルはジャイアントキリングの椿の台詞からとってますが、サッカーに限らない普遍的なことな気がします。
最終出社日にも言いましたが、10年後になるか20年後になるか、いつかは分かりませんが、きっと若者や子どもの人生やキャリアにより直接的に貢献できる業界に戻ってくると思います。あくまでそこが自分の領域なので。そして、そのときまでに自分のできることをもっともっと増やして、自分のやりたいことをいっしょにやってくれる仲間をもっともっと増やして、いきたいと思っていますので引き続き、皆様、よろしくお願いします。
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