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下道車旅 お散歩記録②

これは、5月の出来事だ。下書きに入っていたのを今思い出した。
私生活が落ち着かなくて、書くのを諦めていたみたいだ。
今更ながら、ここに記す。


母の実家が売り物件になって早くも半年。
一時的に避難させた箪笥を、取りに行く日がやってきた。
下道で名古屋から宇治まで。
おそらくこれが最後の往復になるのではなかろうか。

朝7時、トコトコ出立。
母のサンバーディアスは10年以上の長距離ランナーだ。
当方、雨女。無事ざざ降りの雨である。
19号を通って小牧空港の方へ向かい、稲沢を抜ける。

道中で立ち寄ったのは、三重県いなべ市の『こんま亭』というパティスリーだ。
地元・石榑の茶を使った贅沢なゼリーやガトーショコラなどが並んでいた。天上の高いログハウスで、木の温もりを感じられる優しい雰囲気のお店である。立ち寄ればいつでもゆったりした気持ちになれる。
「お、濃い」茶の味がする。甘すぎず、香りが立つ。
(菅田将暉がCMしているミスタードーナツも食べたい、と当時は思っていたし、後に食べた)

ふわり濃い茶

さて、石榑を過ぎると、山道に入る。ここからは上り坂の急カーブが増える。
せっつかれるのは嫌いなので、登坂車線に逃げ込みつつ、第二目的地の『道の駅 奥永源寺渓流の里』に到着。
地元の梅干しと青唐辛子を買ったら、滋賀県の道の駅とビックリマンのコラボシールをもらった。
悪魔か聖母かわかんないけど、なんか強そう。

信楽たぬきかわいいね

日野で昼を取り、さらに走ること3時間。無事宇治に辿り着く。
目当ての箪笥を雨の中業者の如く車に詰め込んで、折り返しだ。

てってこてってこ。

流石に大変過ぎるので、三重県で宿を取り、宿泊した。

……

翌日は誠に晴天であった。

宿から見る景色

どうしても見たかった『シュルレアリスムと日本』を観に、三重県立美術館へ。
人も少なく、ゆっくり回る事ができた。
シュルレアリスムといえば、の、デ・キリコやダリの影響が強い作風も多く見られた。弾圧を耐え忍び、よく今日まで作品が残っていたなあと感心する。

三重県立美術館

帰りに、三重大病院の前を通る。姉の最後の病院だ。

新緑の季節で、山間は色鮮やかだった。
無事箪笥は実家にたどり着き、ハリーポッターの分霊箱みたいに座敷で佇んでいる。


なぜ書くのをやめていたかは、必要であれば後日書こう。
久しぶりに過去の投稿にいいねをくれた人、ありがとう。

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