連載エッセイ「弱い自分」第29回「ゴミ拾いをする人間」
自分は最近、近所で行っているゴミ拾いのイベントによく参加している。
そもそも自分はそんなにゴミ拾いを苦だと思っていない。というのも小学校の時にボーイスカウトをやっていてよくゴミ拾いをやっていたため、めんどくさいという気持ちはない。
ゴミ拾いってなんか宝探ししている感覚になる。タバコの吸い殻や紙みたいなよく見つかるものはコイン。
たまに出てくるでかいものは金塊だと思えば見つけたら見つけたほど何か得している感じになって楽しくなる。
大人になっても散歩している時にペットボトルとか見つけるとついそれを拾ってゴミ箱に捨てるほどだ。
時々、歩道を歩いていると地面にカップ麺のカップや弁当といったゴミがあるとゴミ拾いしたいと思ってしまう。
そんな自分は今年、近所でゴミ拾いをしている団体をインスタで見つけ、参加するようになった。
当日、近所の子供達や地元サッカーチームの選手と共に近くの公園やショッピングモール周辺に落ちているゴミを拾う。
自分はゴミを入念に探すのが得意である。生い茂った草むらの中を入念に探してタバコの吸い殻やお菓子の紙の切れ端などを見つけていく。
あまりの入念さに参加者から「よく見つけられますね」と引かれることもある。
自分はゴミ拾いを通して綺麗な環境になってほしいという気持ちになる。別に社会貢献とかそんなことは関係ない。だって目の前にカップ麺のカップが落ちてたら嫌な気持ちになるから。だからゴミ箱がある場所の近くにゴミがあったら無性にゴミを拾いたくなる。
そういう人間なんです。自分は。
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