連載エッセイ「弱い自分」第19回「デイケアに入った人間2」
通っていたデイケアが閉鎖されることになり、新しいデイケアで通うことになった自分。
新しいデイケアを選んだ理由はボードゲームがたくさん置いていたからだ。
デイケアのメンバーの中にボードゲーム好きの人がいてその人の持ち物が置いていた。
自分はそれを見て面白そうだと思い、ここに決めたのであった。
デイケアに通い始めた頃はボードゲームを通じてメンバーの何人かと一緒に遊んでいたが、なかなか会話することはできなかった。
プログラムに関してもメンバーとお茶会する時でもなかなか喋れず、結局ほぼ無言のまま終わってしまうことが多かった。
おまけに放送作家の仕事もあったのでなかなか参加できずにいた。
それでも参加できる日は参加するようにして、仕事がない時は夕方まで残って、メンバーと卓球したり、ボードゲームをしたりと楽しんで遊んだことは覚えている。
それでも会話に入るのが怖い自分は段々孤独になっていった。イラストレーターとして活動を始めた頃にはプログラムに参加する時以外はイラストを描いており、メンバーの輪に入らず、ただ単にイラストを描き続けたのであった。
そんな時にスタッフさんの提案で自分がプログラムを作ることになり、メンバーが遊べるゲームを次々と提案した。
だが、参加するかどうか自由だったのでほとんどメンバーが来ない時は正直落ち込んだ。
でも楽しく遊んでいる姿を見ると嬉しかった。
だが、イラストレーターとして仕事を増やさなければならないと考えた自分はデイケアに通う意味を考えた。
(あと、ボードゲーム好きの人がデイケアから去ったから)
来る回数も月2日程度に減り、プログラムをやるだけに来ても自分として成長できるか疑問を感じてしまい、スタッフと話し合った結果、デイケアを通うのをやめた。
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