土用の丑の日。スーパーで、驚くべき体験をした。
さて、土用の丑の日がやってきた。テレビやインターネットのニュースで話題だ。
土用の丑の日の話題を聞くと、いつも僕は心がワクワクしてくる。
ワクワクしていたら、思わぬ事態に遭遇したのでお伝えします。
ニュースで話題
土用の丑の日とは一体、いつのことを指すのかはっきりしないが、気付いたらニュースが連呼している。
しかし、土用の丑の日がやってきたことはニュースなどが連呼しているので明らかだ。
明らかに土用の丑の日がやってきたというのだから、スーパーも何か催事をしているに違いない。そこで僕は、近所のスーパーに行ってみました。
スーパーは魚類ばかり
土用の丑の日ということで、僕は近所のスーパーに催事を求めておもむきました。入り口に着くと、トマトが売っていた。しかしそれはいつものことなので、あまりこの記事に関係ない。
それより、そのトマトの箱の隣に、いつもなら「カードでポイント還元」などののぼりがあるが、なんと今日はそこに、「土用の丑の日」というのぼりがはためいていたのだ!
お婆さんが通りにくそうにのぼりをくぐっていく姿を眺めながら、僕は胸を躍らせた。
ところが驚いた。
スーパーの売り場には、赤身肉や霜降り肉が並んでいると期待していたのに、なぜか、変な長い魚の開きばかり売っていたのだ。
しかも、その変な長い魚の開きは、黒くソースが塗られていて、全く美味しそうでない。
どうなっているんだろう?
普段は気に入って住んでいる都心の街なんだが、正直、この時は、地域の民度を疑った。
ニュースは嘘ばかり
僕は失望した。
ニュースでは土用の丑の日と言っていたのに、魚類しか売ってないなんて、ニュースは嘘ばかりと思った。
それに、スーパーの側も、あんな派手なのぼりを立てておいて、一体どういうつもり?
僕は「責任者を呼んでください」と店員さんに言った。店員さんは30代の人妻だった。
責任者との対話
やがて、バックヤードに連れていかれ、フォークリフトが並ぶスペースで立ったまま5分くらい待った。正直、屈辱。出方によっては訴訟もチラつかせるつもりだった。
ついに、誰かが、事務室から出てくる気配がした。
「いやあ、あのね。僕はね、牛肉の特売を期待してきたんですよ」という一言目を発するために息を深く吸い込む。
ところが驚きました。
「責任者です」と言って出てきたのは、さっき、店の入り口でのぼりをくぐっていったあのお婆さんだったのです。
「レジの人妻を見たかえ?あたしの娘だよ。それからね、あんちゃん。あれは人妻じゃないさ。傷一つない、まっさらな」
それが今の嫁です。
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