ただFunny Bunnyを聴いていた
周りに人がいるカフェやオフィスで、他の人の会話を聞いてはいけないような気がしてイヤホンをつける。そういう時一番最初に聴く曲があります
the pillow/Funny Bunny
飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ 好きな場所へ行こう 君ならそれができる
適切な表現が見つからない、自分の力不足を呪います。何十回、何百回と聴いてきたこのワンフレーズ。いまだに涙が出そうになります。
3年前、人と向かい合って座って会話したまま失神しました。
終わった…
それから数ヶ月はどう過ごしたかあまり記憶がありません。
ただ毎日みぞおちのあたりにズキズキと痛みが走る。その痛みに慣れる事はありませんでした。
一瞬忘れたと思っても、そうはさせてくれません。失神から3ヶ月ほど経ったある日、見かけてしまいました。どうしても足がすくんでその場から見つからないように逃げてしまいました。あ、忘れてない。傷口は全然塞がっていない。刺激を与えればまたパックリ。私はこの痛みをずっと抱えて生きていかないといけないのか。これからどうやって生きていけばいいのか。いや、生きる意味って何?私なんて生きてる価値あるの?疲れた
お前さ、可愛くないし、スタイルがいいわけでもないし、頭も良くないし、性格も良くなくてこれから先どうやって生きていくの?
19歳。確かにって思いました。でもこの頃はこの言葉を全く重く受け止めてはいなくて「ひどくない!?笑」と言いながらへらへらしてました。今は何もなくてもまだ若いし、あと何年もすればそれなりになっているだろうと気軽に考えていました。
そして15年後、何も変わってないじゃない。
イライラして酷いことを口走ってしまう。悪口だって言う。文句ばっかり言って上司を困らせる。せっかくリーダーにしてもらったのに何もできない。物を大事にできない。人を大事にできない。人と時間を共有できない。そしていつもひとり。
こんなわたしでも眠くなるし、朝が来れば目覚める。あー、とりあえず今日も1日をこなすか…
とにかく記憶がありません。ただFunny Bunnyを聴いていました。
飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ 好きな場所へ行こう 君ならそれができる
Zepp Tokyo
今行かなければ。吸い寄せられるようにpillowsのライブへ。
きっとずーっとファンなんだろうなという年配の男女もいれば、めっちゃノリノリの女性や、中学生くらいの男の子グループ。あー、この子たちはこんな年齢からpillows聴いてるのか、いい年のとり方しそうだな。
柵にちょうど手をかけられる、いい感じにボーカルのさわおさんが見えるポジションを確保。この時間、ここに自分が来たことに何の意味があるかはわかりません。でも来なきゃいけないと思いました。救いを求めてなのか、自分を戒めになのか、ただ心を、からだを震わせたいだけなのか。
ねえ、俺たちのファンって女性もいるよね?男の声しか聞こえないんだけど
久々に笑った。めっちゃ笑った。あ、まだ笑えるんだ私。その場をうまくやり過ごすためじゃなくてちゃんと笑えるんだ、私。うん、まだ大丈夫。
俺たちは遠回りをしたんじゃない 近道をしなかっただけだ
その時自分が立っている場所をこんなふうに表現できるほど何かをしてきたと思える人生にしたい、そう思います。
君の夢は誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた
たまに後ろをを振り返った時に、あー、結構大変だったなぁなんて、冗談ぽく笑って皮肉れるカッコいい人間になりたい。そう、思います
今の自分に価値を見出せなかったとしても、それで良くて、今はまだ道の途中でもいいじゃないか。毎日毎日確実に前に進めていればそれでいい。
Zepp Tokyoからの帰り道
大丈夫、まだ大丈夫。ここは通過点でしかないんだ。
飛べなくても不安じゃない 地面は続いているんだ 好きな場所へ行こう 君ならそれができる
しかし、何度聞いてもすごいフレーズだな…私の語彙力ではすごいとしか言えないです。
久しぶりに聴いて思い出しました。この曲と出会えたから私の人生はもうすでに意味があると。
だっていつか自分もこうやって言える時を迎えなければいけないことになってしまったから。それまではゆっくりでも前に進まなければいけないと約束してしまったようなものなんだから。
自分がやるべき事は何で、そのために今何をして過ごさなければいけなくて、どこを目指さないといけないか。
今はすーっかり平和ボケしてダラダラしている自分。たまに降りてきては姿勢を正してくれる。
わたしにとってFunny Bunnyはそんな存在です
これさわおさんが聞いたらなんて言うかな
おいおい、やめてくれよかな?
俺って天才かな?
笑