寂しがり屋

僕は、基本的に寂しがり屋だと思う。
昔はそうじゃなかった。
独りの時間をものすごく大切にしていたし、孤独を愛すると言う感じで、誰かと一緒に四六時中過ごすなんて絶対に自分には無理だって思っていた。

でも、実際は違っていた。
その事に気付いたのは、前に書いた火傷の痕を残すきっかけとなった女性を好きになってからだった。
とにかく、独りでいる事が、寂しく辛く感じ始めた。孤独を愛するなんて、そんな格好つけた事を言う余裕すら、心には残っていなかった。
独りでいる事に慣れ過ぎて、孤独でいる事をクールさと履き違え、本当は人一倍寂しがり屋なのに、それに気付かないまま時間を過ごしてきた悲しい人間の末路だった。

その事にようやく気付いた時は、既に手遅れだった。僕の周りには誰もいなくなり、独りぼっちになっていた。誰かを求めたいと思っても、誰も見向きもしない。
まるで、誰もいない公園で独りぽつんと佇んで、遊び相手もおらずブランコを漕ぎ続けている様な、そんな心持ちで今もいる。

死ぬまでこの時間が続くのか、それともある日突然、目の前に僕の孤独感を吹き飛ばしてくれる様な誰かが現れるのか。
淡い期待は持たない。
けれど、夢として捨てずにはいたいと思う。
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