見出し画像

長野りんご再訪記 〜蜜の誘惑と御朱印の旅リターンズ〜


11月、それはりんごと私の約束の季節


毎年11月になると、私は長野へりんごを求めて旅に出ます。
平成の時代までは、毎年、母と叔父・叔母が行っていたのですが、みんな高齢になって、なかなか遠出しなくなってしまいました。それをきっかけとして私が引き継いでいます。
最初は「わざわざ長野まで行かなくても、県内でいいだろう」と思い、県内のりんご園に行きました。しかし、母から聞いた長野のりんごの値段とは違い、結構お高くなってしまいました。そこで、改めて長野に行ってみたところ、売っているりんごの量と値段がまるっきり違いました。
それから今や「長野りんご買い出し旅」は、私にとっても秋の風物詩となりました。今年もその季節がやってきました。
そして、今回はただの買い出しではありません。
前回の善光寺七福神めぐりの御朱印完全ゴールというミッションも抱えての出発です!

長野りんご、その魅惑の蜜

成田屋さん

りんごを買うなら、やはり「成田屋さん」。アップルライン沿いにあるこのお店は、私のりんごライフの拠点です。毎年お世話になっているだけに、顔なじみ感すら覚えるほど。今年も鮮やかな「サンふじ」がずらりと並び、見るだけでテンションが上がります。
去年より少し値上がりしたかな?と思いつつも、L玉が1箱12キロに約36個から37個で4800円。L玉と同じ大きさのケースでM玉が3,800円とか、傷ありが2,800円とか、バグっているのではないかと思う値段設定。この品質でこの値段は、長野ならではの破格です。4箱購入しました。

2箱分 なお、今年から箱代300円

車の後部座席がりんごで満杯になった瞬間、「今年もやったな」としみじみ思うのです。
りんごの蜜について少し語ると、蜜はりんごが糖を溜め込む成長過程でできる現象で、成熟期の冷え込みが重要だとか。今年は寒暖差も程よく、蜜の入り具合が最高でした。りんごは単なる果物じゃない。自然と農家さんの技術が織りなす、まさに「芸術品」なんです。

2024年の長野県におけるサンふじりんごの出来について、いくつかの重要な要素が影響しています。まず、サンふじは長野県で非常に人気のある品種で、その甘さと蜜の入り具合が評価されています。2024年のサンふじは、11月中旬から2024年2月中旬にかけて順次出荷される予定です。信州の気候条件がこの品種の栽培に適しており、高地での日照時間が長いことが、果実の甘さや風味を引き立てています。
今年のサンふじは、開花が4月22日と早く、記録的な高温の中で生育しました。特に、厳しい夏の猛暑が影響し、果実の成長において日焼けが多く見られました。このため、果実の玉伸びが抑えられたものの、甘さと酸味のバランスが取れた果実に仕上がっています。長野県は昼夜の寒暖差が大きく、この気候条件がサンふじりんごの糖度を高める要因となっています。特に、高冷地で育つため、霜が降りる時期には糖度が増し、他地域よりも甘みが強いりんごになります。
総じて、2024年の長野県産サンふじりんごは、高温や日焼けなど厳しい気象条件にもかかわらず、甘さと酸味のバランスが良く、品質的には期待できる出来となっています。これからの収穫シーズンに向けて、多くの消費者に喜ばれることでしょう。

Gensparkに(AI)から

善光寺リベンジ!人混みと御朱印の熱き戦い

さて、今回の旅にはもう一つの目的がありました。それは、同行者が2週間前の「七福神巡り」で逃した善光寺の御朱印をゲットすること。
善光寺近くの駐車場は満杯が多かったので、近くの城山公園の駐車場を選びました。
善光寺の門をくぐると、すでに観光客の熱気でいっぱい。さすが七五三シーズン、人人人の波!

←仲見世方向        善光寺方向→

さて、今までの七福神めぐりでは、その場に行けば御朱印はどこでもらえるかはすぐに分かりました。自分で押す場所さえもありましたからね。しかし、善光寺では、色紙用の御朱印はどこでもらうのでしょうか。
普通の御朱印をもらう場所は、看板もあり、行列もできてますから一目で分かります。そこと同じなのでしょうか。別なのでしょうか。
係の方に聞くと、無事に中央の御朱印もここでもらえると判明。ただし行列がすごい!

結構な行列

同行者はすぐに列に並びました。
時間を持て余した私は、久しぶりの善光寺を一人散策しました。
まずは、1197年(建久8年)、源頼朝が善光寺を参詣した折、駒(馬)の蹄が穴に挟まってしまったため駒を返したという伝説が残されている「駒返り橋」を探しました。「橋」と名がついてますから大きいものを想像しましたが、想像を遙かにひっくり返した小ささでした。

駒返り橋
駒返り橋解説

続いて、お線香を大香炉へいれて、お参りをしました。

大香炉

参道は混んでいたものの、本堂の方はすいていたので中に入りお参りをしました。(中は撮影禁止)

本堂

6年前に訪れたときは、本堂と山門しか見ていませんでした。そこで、周辺部を散策すると、いろいろと興味を引くものがありました。いくつか紹介します。(知っている人は当たり前かも知れませんが。)

輪廻塔

輪廻塔の解説には、「回すと諸々の苦悩を抜け出すことができると言われる」と書いてありました。現在。ほぼ苦悩はないですが、一生懸命回しました。

聖徳太子碑

善光寺になぜ聖徳太子の碑があるのだ、と思い解説を読みました。読んでもよく分からなかったので、調べてみました。

聖徳太子の影響と善光寺の建立
聖徳太子は、仏教の普及に大きな役割を果たした人物であり、彼の時代に善光寺が建立されたとされています。善光寺縁起によれば、聖徳太子は物部氏と蘇我氏の争いの中で、神仏の加護を求めて戦いに臨み、勝利を収めた後に寺院を建立することを決意しました。この背景には、仏教の受容とその発展があり、善光寺もその一環として位置づけられています。

善光寺如来と聖徳太子の交流
善光寺如来は、聖徳太子によって難波の堀江から拾い上げられたとされる伝説があります。この伝説は、聖徳太子が善光寺如来に手紙を送ったという話とも関連しており、彼の信仰が善光寺に深く根付いていたことを示しています。聖徳太子と善光寺の間には、文書や和歌のやり取りがあったとされ、これが両者の関係を強化する要因となっています。

善光寺信仰の広がり
聖徳太子の影響を受けた善光寺信仰は、平安時代以降に全国に広まりました。特に、善光寺如来が「生身の如来」として信仰されるようになり、聖徳太子との結びつきが強調されるようになりました。この時期、善光寺聖と呼ばれる僧侶たちが各地を巡り、善光寺の信仰を広める活動を行っていました。

現代における聖徳太子と善光寺の関係
最近では、聖徳太子の没後1400年を記念して、善光寺と聖徳太子の関係を再評価する動きが見られます。善光寺の寺務総長が法要に参加するなど、両者の歴史的なつながりが強調されています。

このように、聖徳太子と善光寺の関係は、仏教の普及、信仰の広がり、そして現代における文化的なつながりを通じて、深く結びついています。

Felo AI 聖徳太子と善光寺の関係を教えて

調べたら、善光寺建立の話まで行き着いてしまいました。う~ん、奥深い。

仏足跡

仏足跡という石。足跡も信仰の対象とは、初めて知りました。足跡の中にも文様が施してあり、なかなか興味深いものです。

そのほかにもいくつか見たのですが、まだまだ、回りきれず、見落としている部分もあるかも知れません。
年をとるたびに、どんどん歴史的なものに惹かれていきます。見切れていないところは、また来たときのお楽しみとしましょう。本当に来るかどうかは分かりませんが…。

同行者も無事御朱印をゲットしました。
2週間がかりの完成です。

完成した色紙

おまけ。帰り際に、入り口付近で猿まわしをしていました。

猿まわし ボールの上で静止するのはとても難しいそうです

仲見世通りのスターバックス

来たときはは、仲見世を通らなかったので、帰りはそこを通ることにしました。そこには、先回来たときに見つけたスタバが、後光を放っていました。昼ご飯が食べたいのにもかかわらず、ふらふらと中に入っていきました。
善光寺の雰囲気に合わせた作りで、中も落ち着いた雰囲気です。ゆったりとしたスペースの中、新商品の「マカダミア ホワイトスノー チョコレート フラペチーノ」をいただき、一服しました。

善光寺仲見世通りのスタバ

ランチ難民の長野駅そば攻防戦

一服を終え、いざお昼を食べようと、長野駅前に向かいました。お昼は、長野名物のおそばと決めてきました。
今回は自家用車で来ていますので、移動は楽です。駅周辺に向かえば、駐車場はすぐに見つかるだろうと高を括っていました。
しかし、ここで問題発生。
一、駅周辺の通りには、ほぼ駐車場が見つけられない。
二、見つけても満車がほとんど。
三、空車の駐車場が見つかっても入口が分からない。
何度も行ったり来たりを繰り返し、結局コンビニで一旦落ち着き、スマホで検索することにしました。すると、そのコンビニのすぐ裏側に駐車場があるではないですか!
スマホにナビをさせて、その駐車場に向かうと、思いっきり狭い路地を通らされました。そして、行き着いたところには「満車」の表示。
そこから少し広め通りに出ると、今度は駐車場がたくさん目に入りました。「空」と表示が出ているものの、駐車場が狭くて、どこに停められるか分からないし、やっぱり入口が分かりにくい。ようやく、一番わかりやすい駐車場を見つけて、下車した頃には、スタバを出てから1時間が経過していました。

ようやく辿り着いた長野駅。時刻はなんと午後2時40分。スタバで小腹を満たしたものの、口がおそばを求めています。

おそば屋さんに入ろうとしましたが、既にお昼営業終了の時刻が近付いています。目の前には名物「ソースカツ丼」の看板が…。
そこで、店の前のメニューサンプルを見てみるとおそばもあるようです。
ソースかつ丼 明治亭 信州ご当地メニューの「ソースカツ丼」
ソースカツ丼が長野の名物とは、まったく知りませんでした。
新潟のタレカツ丼やかつやのカツ丼などカツ丼大好きな私ですから、是非食べたいと思いました。そこで選んだのが「ざるそばとソースカツ丼のセット」です。

ざるそばとミニソースカツ丼のセット

写真ではわかりにくいですが、ミニカツ丼は山のようになっています。
カツの下には大量のキャベツがあり、そのキャベツをかき分かると、ようやくご飯に到達します。ミニといいながら一人前分くらいありそうなカツ丼でした。おそばもおいしくいただきました。
十分満足しました。

りんごと御朱印、そして長野の秋

長野のりんごはただの果物ではなく、その土地と人々の愛情が詰まった宝物。そして、善光寺七福神めぐりの完全ゴール。
おまけに、善光寺や長野の食にも新しい発見がありました。
今までは、りんごを買ってすぐ帰ってくることが多かったのですが、こうやって時間を掛けて動いてみると、新しく得るものがあります。
来年もきっと私は行くでしょう。今年と同じように、りんごだけでなく違ったところを目的地に含めて。

いいなと思ったら応援しよう!