信頼関係を築くには

グループホームでの障害者の支援
また職業指導員として勤務していた。

オレは、専門的な資格を有してるわけじゃないんで
知識はないが、利用者との信頼関係を築くことを
最優先するよう心掛けた。

否定しない。
嘘をつかない。
頭ごなしに叱らない。
話をよく聞く。
笑顔を絶やさない。

これらを意識していたつもりだ。

あとは、バカになるときは
とことんバカになり一緒にはしゃいだり
相手に合わせて遊びもする。

そうやって、距離を縮めていった。

だけど、誰かを特別視したり
えこひいきしたりなんて
そんな気持ちは毛頭なかった。

そうならないように気をつけてたし
女性には触れないようにとか
職員として当たり前の行動をしてたと思う。

当然、特定の利用者に恋愛感情を抱いたり
そんなこともなかった。

あるとき、ひとりの女性利用者が
職員にオレしか信用できないって言ったそうだ。

それが責任者の耳にも入ったらしい。

その対策として責任者から
オレに指示が出されたがオレは断った。

そうしたら、その責任者から帰ってきた言葉が
「オレしか信用できないって言われた
他の職員の気持ちがわかりますか？」
っていう、耳を疑うような返事だった。

いや、そんなのわからんよ。
っていうか、知ったこっちゃない(笑)

オレはオレのやり方で
信頼関係を築いてきたんだから。
あんたらが信頼されないのには
それなりの理由があるんだろうよ。

責任者は、オレがその利用者に
オレ以外信じるな、オレだけを信じろ
などと言ってると思ってるらしい。

何とも小さい奴だなって思ったね(笑)

そんなことしてもオレには
何の特にもならないし
職員間がギクシャクしてたわけじゃないから
他を貶める理由もない。

っていうか、オレはそんな
小さな人間じゃないから。

信頼されない理由を考えないで
こちらに責任転嫁してくるような人間は
責任者なんかやっちゃダメダメ～(笑)

まあオレは、周りの職員に比べたら
職員っぽくないし、バカっぽいし
浮いてるような感じではあると
自分でも感じてはいたけど
これがオレのスタイルだし
オレのやり方だから仕方ない。

それが、たまたまひとりの女の子から
凄く信頼されるって結果になっただけ。

確かに、専門的な知識がない素人かもだけど
オレはオレの信念に基づいて行動しただけ。

間違ってるとも思ってない。

結局、こういう人間は
煙たがられるんだよね、保守的な業界だから。

でもオレは、全く後悔してないし
信頼してくれた利用者には
本当に感謝している。