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デジタル依存性と私たち

デジタル依存は自分の意思で克服できるのか?

僕らはそれに抵抗できない』は行動経済学、マーケティング、判断と意思決定の心理学の第一人者のアダム・オルター氏(NY大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのマーケティング学科准教授)によるデジタル依存症対策に関する優れた啓蒙書だ。

我々はすでに多かれ少なかれ何かの依存症だ。

買い物、SNS、お酒、仕事、メール、ギャンブル、ドラッグなど。

これらの総元締めにいるのがデジタルである。

デジタルそのものが悪ではない。

アヘンですら、アメリカやヨーロッパの女性の生理痛を和らげるために医師が万能薬として処方していた。

戦争ではモルヒネが鎮痛薬として痛みから兵士を救ったし、いまも癌患者の苦しみを取り除いている。

ーー自分でデジタル依存性を自覚したのは、生まれたばかりの子どもにミルクを与えているときに横目でスマホばかりチェックしていたことだ。

今も一日7時間はスマホを見ているし、SNSと noteを合わせて一週間で20時間は利用している。

本当にそんな人生でいいのか?

子どもが大きくなって食事や寝室で話を聞かず、目も合わさずにスマホを見ていても注意出来るのか?

ドラッグであれデジタルであれ、供給者は熾烈な競争を勝ち抜くために純度を高めて我々の心身を奪おうとしている。

それで利用者の人生や人間関係がどうなろうと知ったことではない。

彼らIT企業の目的は利益を上げて株主の期待を越え続けることだ。

スティーブ・ジョブズ氏が自身の子どもにiPadを与えてなかった事実を良く考えるべきである。

依存性であるため、重症化している自覚がある方は精神科を受診することをおすすめする。

ただし、デジタルと上手く付き合うことは避けられないのだから、いま、自分が出来るデジタル・ダイエットを発信していきたい。

少しでも皆様のオフラインの人生が良くなりますように。

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