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白と黒のスプーン~料理階級戦争~

Netflixで配信されている白と黒のスプーンがおもしろすぎる。
韓国の芸術にかける財力には毎度驚かされる。40人分のプロ仕様キッチンを並べたかと思えばたった1つの食材を納めるために40個の冷蔵庫を並べて魅せる。スゲー!!!と驚いていたら次のエピソードでは肉と魚の高級食材がこれでもかと並べられていた。肉は骨付き塊ごとぶら下がっていて大きな魚は水槽の中でスイスイ泳いでいた。(まだエピソード7までしか見ていないのに興奮して書いている。)
圧巻。参りました。

舞台の見せ方や評価方法のエンタメ性も圧倒的に素晴らしいのだが、このドキュメンタリーの何よりの魅力はやはりシェフたちが真剣に料理をしている姿の美しさだ。
食材の選び方、下処理のスピード、最適な調理法と味付けの選択、食べるタイミングを計算しての火入れなどなど、あげるときりがないくらい細かいプロの技と知識が光っていた。

常日頃思っていることだが、こういう番組を見ていると改めて思う。料理は芸術だ。

料理はするのも見るのもどちらも好きだ。カウンターのあるお店なら絶対にカウンター席で食べたいし、こんな人たちみたいに料理ができたら楽しいだろうなと思いながら家では"芸術"とはほど遠い自炊をする。

でも、自分が作るご飯はいつだっておいしい。自分の好みを100%知っているから当然と言えば当然なのかもしれない。クックパッドを見てもそのとおりには作らない。自分の好みに合うように、足したり引いたりしながら作るのがおもしろい。
そして、みんなで料理をすることはもっと好きだ。安心して時間を共有できる友達と作る料理は最高に楽しいしおいしい。これ以上のご馳走が他にあるか!?と毎回思いながら愛おしい時間を噛みしめる。

料理には人を幸せにする力がある。
ありふれた言葉かもしれないけど、この『白と黒のスプーン』を見ながら、料理について考えているとシンプルにそう思う。
私は心底、料理すること=食べることが大好きだ。

さて、明日は何を食べようか。


"おいしい"のためなら
どんなに油が飛び散ろうとも
やるしかないのだ

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