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最低賃金

衆院選が終わってからの方が政治盛り上がってない?と感じるほど、各党の代表たち(特に石破総理、野田代表、玉木代表)がワーワー言っている。野田代表は8割(9割かも?)裏金問題のことしか言っていない気がするし、玉木代表は議席を伸ばしてから「玉木と書きます」と言い続けていてもう不安じゃんとなるし、与党の議席が過半数割れして焦っている石破総理はせっせと仲間集めに励んでいる様子で見苦しい。

玉木代表が率いる国民民主党は 石丸伸二が属しているってだけで無理なんですけどっ!て言える党なのだけど、この選挙で「手取りを増やす。103万円の壁を早急に引き上げる」と言っていることに関しては、「ほうほう。聞かせてもらおうか」となる。
現在は年収が103万円を超えると所得税が発生してしまう。家族の扶養に入っている人たちは 扶養から外れることになり実質”増税”となってしまうことから、まだ働けるけど103万円を超えるから働かない(働けない)という人が多い。あらゆる企業が人手不足で悲鳴を上げている中、103万円の壁で働きたいけど働けない人がいるという問題は本当に早くなんとかした方がいい。
私が自分でお金を稼ぐようになってから かれこれ18年くらいになるが、その間だけでも、最低賃金の引き上げは何度かあった。それなのに、所得税対象となる年収103万円については、1995年に決まってから29年間くらい変わっていないらしい。なんでやねんすぎる。

103万円の壁と最低賃金の引き上げが注目されている(少なくとも私はかなり注目している)今、あわせて考えたいのが”最低賃金とは”である。

『最低賃金』。それは 名前の通り、最低限支払わなければならない賃金だ。つまり もう少し詳しく書くと「あなたの貴重な時間を私(会社)に使ってもらうために最低限支払わなければならないと定められている賃金」である。
私は『最低賃金と実際に支払われる賃金(時給)の差額』と『求める仕事量・内容』で、会社の(つまりは社長の)人間性をある程度判断できると思っている。ちょっと嫌な言い方だけど実際そう思っている。そう思っているから自分もめちゃくちゃ意識しているし気をつけている。

これに関しては具体的に書くと長くなるし、わかりやすくまとめる自信もないので、2日前に書いた『クリエイティブ入門』に書いてあった内容を引用させてもらう。

日本を代表するコピーライター、仲畑貴志さんが、業界誌の連載でこう言っている。

「つまらないコマーシャルを流す会社へ就職すると、つまらない仕事をさせられる……可能性が高い。」

至言だ。そして、こう続けている。

「広告表現の最終決裁は、企業規模にもよるが、おおむね経営のボードメンバーが行う。いま、身近にテレビ放送を受信できる装置があれば、ちょっと見ていただきたいのだが、いま見たそのCMは、その企業の経営首脳陣が『これ、最高』と判断して世に出したものである。でも、その表現がうんこであったとしたら、どう理解すればいいのだろう。その企業は、たまたま広告戦術の評価能力のみが低いのだろうか?企業の未来を規定する戦略や、収益を左右する計画の取捨選択のセンスは大丈夫だろうか?その会社に務めると、どんな仕事をすることになるのだろうか?不確定な想像ではあるが、その企業が流している広告表現以上のチャーミングな仕事は生まれにくいと言えるのではないか。だって、つまらないCMを『これ、最高』と思っている会社なんだもの。」

『クリエイティブ入門/原野守弘』

そう、つまりこういう話。大きい会社になればなるほど経営首脳陣と話す機会ってあまり多くない。でも、話さなくても会社のCMやSNSや活動内容や時給を注意深く見ていけば少しはわかる。少し、と言ったけど、それらが表しているものって全然少しではない。実はそれが全て(それが答え)だったりもする。最近はそう思う。

これについては、今後も引き続き、というか仕事をしている以上ずっと考え続けていきたい。

これまでの3年間を数字で振り返りながらぼんやり浮かんだことを一旦ココに書き残しておこう


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