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思考を翻訳することに関するメモ書き1

「センセイと話してるとスッキリするの、なんで?」
「翻訳が得意だからかもね」
「センセイ外国人? それともワタシが外国人?」
「思考と言語の翻訳だよ」
「ふーん。じゃあみんな外国人みたいなものか」

(ある師匠と弟子の日常)

こんばんは、LearnTernのAkiです。

今日のLearnTern記事は夜更新になると思います。朝サボりました。
でも「夜に更新しよう」というのが、成長を感じられて好きです。

さて、今日のnoteは「思考の翻訳」について考えていることツラツラーと書きます。ほぼメモ書きです。

思考と言語、翻訳は不完全

「思考」というのは形のない海みたいなもので、完全に視覚化できたなら、それはぐちゃぐちゃに絡まった糸みたいな形だと思います。

思考自体を形にすることはできないので、僕らは擬似的に形を与えます。形のないものに形を与えようと思ったら「フレーム(型)」が必要です。

フレームは、例えば言語や図のことです。

言語や図はある程度、他者と共有しているので、思考を伝達できるようになります。

この「伝えられる形」にするのが翻訳です。

けれど翻訳した思考は本来の思考とは異なります。型に入れるときに溢れてしまったり、変質してしまったりするからです。

翻訳は不完全です。

翻訳スキル持ちは強い

翻訳というのは不完全ですが、特に代替手段もないので、翻訳スキルを持っている人は強いです。重宝されるし、好かれます。

翻訳スキルというのは自分に使う用と他人に使う用があります。

自分に使う用は、自分の思考を明快に表現できるものです。理路整然さや納得力などの評価が得られます。

他人に使う用は、他人の思考を噛み砕いて整理するものです。場にいると、自分の絡まった思考を解きほぐしてくれたりするので、良い感じです。ファシリテーターに向いています。

どっちの翻訳スキルも、多くの文脈で役立つこと間違いなしなので、積極的に練習すればいいと思います。noteも一つの練習手段です。

他人の思考の言語化はエゴになる

思考に言語や図などの形を与えることが翻訳だと言いました。

言語は共通です。しかし共通であって、実は微妙に共通じゃないです。

ことば自体に意味はありません。あれは「容れ物」です。
それぞれの人が、それぞれの経験をもとにして「容れ物」の中身を詰め込んでいきます。

あんまり自由に入れすぎると困るので、みんな空気を読んである程度、同じものを入れます。でも結構、皆と違うものを入れてたり。気がついていないので仕方ないのです。

密接な関係を持つ組織は、互いのことばの中に何が入っているか知っているので、高いレベルで言語という型を共有しています。

でもそうじゃない場合も多いです。

けれど他人の型を使って翻訳をするのはムリです。
基本的には自分の型を使って翻訳するしかありません。

だから翻訳というのは、ある意味、自分の押し付けでもあります。

類推説の否定

現象学における他人の捉え方に「類推説」があります。間違えた。「類推説」は現象学じゃないです。現象学の文脈で、否定されるのが「類推説」です。

類推説は「自分の思考→行動」から、「相手の行動→思考」を判断するものです。まあ、そうですよね。現象学的な批判とかは、日常生活においてどうでもいいので、類推説でいいと思います。

でも翻訳の話をするのなら、ちょっと考えないと。

他人の思考を翻訳しようとするとき、相手の言語だったり行動だったりを使います。それを観察して、考えて、翻訳結果を出力するのですね。

でも相手の言語と自分の言語はちょっと違います。
「自分の思考←自分の言葉」≒「相手の言葉→相手の思考」であり、
「自分の思考←自分の言葉」≠「相手の言葉→相手の思考」なのです。

しかし僕らは翻訳をする

まあでも僕らは翻訳します。
翻訳しないとコミュニケーションとれないし。互いに理解できないし。

普段、こんなに考える必要ないかもしれません。

でも翻訳を武器にしていこうと思っている人は、心の片隅のスカイツリー辺りにでも吊るしておいてください。

「翻訳は不完全」「翻訳はエゴになりうる」

思考に形を与えるけれど、翻訳ではないかもしれないパターン

おまけ。

思考に「伝えられる形」を与えるのが翻訳だと言いました。

「伝えられる……?」形を与えるのは翻訳かどうかグレーです。

例えば絵画
あれは思考を「絵」というフレームに押し込んだわけですが、抽象画とか明らかに、あんまり共有されていない型番です。相当に訓練を積んだ人じゃないとわかりません。

音楽も共有されにくいフレームです。

でも感動したりします。「わかってる風」の感動の話ではなく、なんとなく心動かされたりします。

この背景にあるであろうことは、次のメモ書きで書くことにしました。いつになるかわからないけど。

以上、ぐちゃぐちゃのメモ書きでした。

ではまた。

ーーAKIーー
ーラクするつもりでメモ書きにしたけど結構疲れるー


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AKI /学習のアーティスト
学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。