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「何も通じるわけない」有本香氏と谷本真由美氏の排外的発言に正当性はあるのか?

2025年2月14日放送の「あさ8」において、日本保守党の有本香氏と谷本真由美(めいろま)氏が、アラブ人や中国人など特定の民族について語る場面があった。しかし、その内容は単なる文化の違いを指摘するものではなく、相手の価値観を否定し、嘲笑するような発言が目立った。

谷本氏は「アラブとかチャイナとかナイジェリアの人がねいる時に、これはうちのおじいさんからもらったものでとか言っても、古い、古いね。アハハハハ」と笑いながら語り、有本氏も「小さくて地味で古いものとか何の価値もないわけね、あの人たちにとっては」と応じた。さらに、谷本氏は「でかい高い」「ギラギラ光ピカリね」などと表現し、彼らの文化的嗜好を揶揄するような発言を繰り返した。

文化にはそれぞれの価値観があり、どちらが優れているかを一方的に決めつけるべきものではない。例えば、日本文化の中にも「質素で奥ゆかしい美意識」があり、一方で「派手で豪華な装飾を好む文化」も存在する。それは単なる嗜好や歴史的背景の違いであり、優劣をつけるようなものではない。

しかし、今回の放送では「何も通じるわけがない」「あの人たちはダメ」といった断定的な言葉が繰り返され、特定の民族を一括りにして否定する姿勢が見られた。このような発言は、異文化に対する理解を深めるどころか、偏見を助長し、排外的な感情を煽る結果を招きかねない。

公共の場で発言する立場にある人々が、このような偏った見方を広めることには大きな問題がある。異なる文化を尊重し、相互理解を深める姿勢こそが、真の国際的な視点ではないだろうか。


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