アラサー女子会は、「結婚」の存在が大きすぎる
女子の皆さん。
女子会は、好きですか。
私は好きです。
男友達が存在しない人生だったので、基本は女子会しかしてこなかったです。
教室、カフェ、カラオケ、アスレチック…
くだらない話、噂話、趣味の話、恋バナ、家族の話、先生や上司の愚痴、些細なことから心の内側を見せるような悩みまで、拙い日本語で伝えては、共感してくれて、笑いあえて楽しい時間です。
25歳ぐらいまでは、女子会こそ至上の楽しみでした。
独り身が多かったこともあり、最近アプリで出会った人の話で大いに盛り上がりました。
推しの話で情熱を伝えあうのも、友達ならでは。
おしゃれをして、写真を撮り合って、何をしていても楽しい時間です。
29歳。
女子会に妙な緊迫感が生まれ始めたのは、やっぱり、「結婚」の存在の大きさなのかと、最近しみじみ感じます。
昨日、大学時代からの友人3人と1年ぶりに集まりました。
Aちゃんは、3年前に大学時代の同級生と結婚。Xを見る限り、妊活に少し時間がかかっている様子です。仕事は多忙そう。
Bちゃんは、私とは2か月に1回会う仲良しです。その時、付き合って半年の彼氏がいますが、最近話を聞いていないので、どうなっているのか…
Cちゃんは、大学時代にうつ病を患い、激太りからのダイエット中。仕事は会うたびにやめていたり、恋愛は二の次のようで、オタ活に力を入れています。
私は、付き合って2年半の彼氏と結婚できるかどうかが最近の課題。オタ活は彼氏ができてからちょっと落ち着きました。
全員、日々の楽しみや悩んでいる内容が違い、生活の中で重きを置いている部分が徐々に変わってきている。
自分の発言が、うっかり相手を傷つけてしまわないか、そもそも私の存在自体が相手にとってストレスなのではないかと、考えては、会う約束はしたものの、少し億劫に感じていました。
たぶん全員が「予定は立てたけど、ちょっとめんどくさい」と感じていたと思います。
グループLINEは空気を読み合いすぎて、あまり動きはよくなかったです。
お互いの現状を知らないからこそ、雑談もはさまないような、なんとなく他人行儀で取引先のように丁寧に。
周りの返信に合わせるような、「予約ありがとう!めっちゃたのしみー!」の続くLINEは、「本音だろうか」と邪推してしまいました。
で、実際に会ってみると。
不安はすぐに吹き飛んで、想像よりも大学から変わらない話しやすさと居心地の良さがありました。
ちょっと驚きました。
会っていないときは、あれだけ「Aちゃんは繊細なところがある」「Bちゃんは前にLINEが途中で帰ってこなくなったりしたから、もう嫌われてるかも」とか、勝手に妄想しては傷ついたり不安に感じていたのですが。
Aちゃんのこまやかなやさしさは、一緒の空間で過ごすと、気持ちがほっこりするような気配りで、どんなしょうもないネタでも笑って拾ってくれて、「あぁ昔からAちゃんといると楽しかったから好きだったんだな」と改めて気づきました。
Bちゃんは基本的に、1つに集中すると1つ飛ぶような、しっかりものと天然を併せ持ったところが魅力的で、ほんとにLINEに関しては忘れてるだけだったようです。
あっけらかんと引きずらず、その場を全力で楽しめるBちゃんだからこそ、大学卒業してからも急に遊んだりできて、その即興性が大好きだったのだと感じました。
Cちゃんとは普段連絡とらないですし、大学卒業してからいろいろあって、ちょっと苦手意識がありました。
でも、久々に会うと、もともと聞き上手で穏やかなので、多くを話さなくても、楽だなと思いました。
会う前は「結婚」による価値観の隔たりで、会話が成り立たないのではないか、と思っていましたが、案外そんなことはなかったです。
友だちがうれしそうにしていたら、なんだかうれしくてにやけてしまうので、のろけも面白いですし、結婚してる友達の話はそんな考えもあるのかと、感心するところも多い。
やっぱり、直接会うのと、会わないのとでは、同じ人に対してでも感じ方がずいぶん違うんですよね。
LINEの文字だけのコミュニケーションや、SNSで垣間見えるちょっとだけの個人情報では、自分の調子によっていい風にも悪い風にもとらえてしまいます。
元気だったら「楽しそうで素敵!」と思えることも、不調だったら「自慢ばっかり」と受け取ってしまうことも多々あります。
直接会うと、その人の表情や温度感、話している間にどこを意識していて、どんな風に気遣って、動いているか、会話の中の、言語にならない部分で、その人の人となりが現れるんですよね。
文字だけ、写真だけのコミュニケーションって、やっぱり直接会って話すことには絶対的に敵わないと思いました。
4人それぞれ、今抱える課題や、仕事や、価値観は、大学時代から様変わりしていますし、女の友情ってややこしいところありますけど、会って穏やかに話せる機会があれば、意外と崩壊しないかもしれないな、と思いました。
それでも、予定を合わせて会うことの難易度が高いんですけどね!
子ども生まれたらもっと変わるだろうし。
また遊ぼうね、と心から思って、解散できたのが、私の中ではちょっとした奇跡みたいに感じて、うれしかったです。