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「担当をあなたに代えてください」|リハビリ職として思うこと・思い出すこと

「あなたでないと 困る」


以前綴った なんてことはない 雑感の中で

この ことばを 記したのですが

実は ちょっと 違和感を持っていました

使った文脈としては


「新人の頃は ダメ理学療法士と
 先輩や患者さんに 言われていたけど
 今では
 『担当は あなたでないと 困る』
 と いわれるようになりました」

という 自分の 成長を 強調するために
使った ことば でした

ですが この ことば

実際に言っていただいた とき

わたしは
複雑な 感情を
抱く のです

もちろん うれしい ですよ!

自分の努力が むく(報)われた

かつての 悔しく 悲しい 気持ちが
ここで 癒された

と 自分で自分を
褒めたいっ
認めたいっ
という 気持ちになります

・・・

わたしの 前の職場は
デイケア(通所リハビリテーション)でした

複数の リハビリスタッフが リハビリを提供します

利用者さんは それぞれ担当リハビリスタッフに
割り振られますが
シフト がありますので

患者さんにしてみると
担当するリハビリスタッフが出勤していれば
その人が基本リハビリを行いますが

担当スタッフが 休暇であれば
別のスタッフが 代わりにリハビリを行います

わたしが 代わりにリハビリを行う時
メニューは 担当リハビリスタッフさんが 立案したものと
同じことを 行います

ですが

「効果が 違う」
と 言われます
そして しばらくすると 言っていただけます

「きょうは (私の名前)さんが
 担当してくれてうれしい」

「担当を (私の名前)さんに
 変えてもらうことってできないの?」

もちろん うれしいです
その場だけの 賞賛の表現
だけで済めば
問題には なりません

しかし
利用者さんの中には
それを ケアマネージャーさんや
施設長に 直接 話される方が います

たまたまのこともあるとは 思いますが
わたしが リハビリをしたことで
長年 困っていた症状が 軽快した
という 経験をされると

利用者さんの心理を想像すれば
「担当を あの人に 変えてほしい」
と 言いたくもなると 思うのです

ご自分の からだに関わることですからね
ひいては 毎日の生活に影響をあたえ
その人の 毎日のこころにも 関連します

ですから

利用者さんは 決して 悪くありません


ただ 管理者にしてみると
ここで
対策
を しないといけないわけです


・・・


わたしが 最初に 勤めた病院では
わたしが
「担当は あなた 以外で」
と 言われたりしたときは

とにかく 尊敬する上司に 相談し
業務終了後に 指導していただきながら
仲間と 練習をしました

上司も よく 遅くまで
付き合ってくれました

つまらない プライドを
もっている 余裕なんて
ありません

リハビリ中
リハビリ室にいる 他の先輩に

困ったら
その場で 質問していました

最初は
「患者さんに 自分が 未熟であることを
 バレてしまうようで 嫌だな」
と 正直 思っていました

ですが

そんなこと 言ってられません

もう
「おまえ 二度と 来るな」
と 言われたく なかった

失語症で ことばが出せない患者さんに
蹴られたく なかった

「あなたの おかげで 善くなった」
と 言ってもらえるような
リハビリスタッフに

患者さんにとって 有益な
リハビリスタッフに

一日でも 早く なりたかった

その 想い
だけでした

もちろん わたしだけでなく
他のスタッフさんも
相談したり されたり しながら
リハビリしていました

リハビリ室には 活気が ありました

それが その病院のリハビリ集団の
「担当を 代えてくれ」
対策 でした

きっと
患者さんにとってみても
うれしい と 思うのですよね

「集団で みんなで 自分のからだについて
 相談して 練習して リハビリしてくれる」

たとえ 技術は未熟でも
そういう 雰囲気のある リハビリ職の集団の中で
リハビリにのぞ(臨)むことは

患者さんにとっても
よい 影響があると 思うのです
↑ これは ごめんなさい 想像でしかありませんが

・・・

余談ですが その病院は
その後リハビリの責任者が代わり
わたし達は 皆
リストラされたり 転職していきました
ときどき その病院を退院した患者さんを
見かける機会がありますが
・・・
ざんねん としか いえない レベルです
(医師と看護師さんは優秀なだけに 本当に残念…)


・・・


はなしを 戻しますが

前の職場の デイケアでは

「担当を (私の名前)さんに 代えてください」

と 言われたときの 対策は

まず

わたしのリハビリが チェックされました

わたしが 余計なことをしていないか?

それを チェックされました

そして 些細な 違いを 見つけては
「ここ運動の 回数を 守ってください」
「リハビリ提供時間が 通常よりも 3分長いです」

ご指導
いただきます 笑

いま おもえば

いま になってみれば

よく あんな職場で 働いていたなぁ・・・

と おもっちゃいます 笑

もちろん 利用者さんとのお別れは
つらく 悔しい 思いを
抱きましたが・・・


~~~

話が 脱線しがちなので 整理しますね

患者さんが リハビリスタッフを
選択できるようにしてしまうと
いろいろな 弊害が 起きるため
わたしは それには 基本的に賛同しません

弊害として 考えらえることは

  • 資源の制約: リハビリスタッフの数は限られています


  • 公平性: 病院はすべての患者に対して公平で一貫したケアを提供する必要があります 特定の患者がスタッフを選べることによって 他の患者が不利益を被ることを避けなければなりません


  • 効率性: スタッフのスケジューリングや割り当てを効率的に行うためには 病院側が管理することが重要です スタッフを選ぶプロセスが複雑になると ケアの提供が非効率になる可能性があります


  • 専門知識のマッチング: 病院は患者の症状や治療計画に最も適したスタッフを割り当てます 高い専門性をを求められる患者さんに 対応できるスタッフをスムーズに割り当てられる必要があります

こんな かんじでしょうかね?
管理職の経験がないので 正確ではないかもしれませんが・・・


ですので

知識・技術が未熟なスタッフは
どうしても がんばらないと
いけません

先輩 上司は
どうしても がんばって つきあわないと
いけません(かつての先輩上司に感謝・・・)

わたしは かつて 大変苦労しましたので
逆に 後輩の相談に応じるのは
大好きです
大歓迎です

その後輩が 成長すれば
その後輩が 担当する クライアント様の 益ににもなります
その後輩が リハビリを続ける限り
その益は 未来の患者さんにも もたらされもします


ただ こういう 環境が
切磋琢磨する 環境が

少なくなっていっている

そう 思います

時代の 流れも あるのでしょうね

それを 批判するものでも
昔を 賞賛するものでも
ありません

あたらしい

対策の方法を

考えないと いけないのでしょうね


~~~


わたしの働く 職場で

あたらしい リハビリスタッフさんが

ひょっとしたら 入職してくれる?

そんな 話を 耳にしました

わたしがリハビリを担当している クライアント様を
何人か 引き継ぐ ことに なるでしょう

新しくこられる方が
優秀な方であれば 問題なしです

ですが

そうでない場合・・・

今日 お話したことが
問題と なると 思うのですね・・・

もしも そうなったら

さて どうしましょうね

さいきん そんなことを

あたまの 片隅で
考えることが 多いのです

~~~

すみません
おはなしは 以上なんです・・・

またしても

長々書いて
結論無しかい!

パターンで ございました

ごめんなさい

整体師
としての わたしであれば
「あなたでないと 困る」
と いわれるのは
大歓迎♪
なのに

リハビリスタッフとしての わたしは

いろいろ 困っちゃう・・・

という お話でした

新潟市は 今朝は おひさまが 顔を出してくれています

これから ずいぶん 遅くなった 初詣
祓戸神社さんへ 感謝を述べに
いこうと 思います

そのあと また 職場で仕事かな?笑

今日も良い一日を!

ありがとうございました

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