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こどもたちに残すなら 具体的に伝える

悩みを抱える若者が、絶対に知っておくべきルールがある。

『分かりやすいボールを投げる』
こう思ったことはないだろうか。

誰もあなたのことなんかわからない、と。

最近、母親に話しかけられるだけでイライラする。
お弁当出して協力くらいしてよ!
ゲームばっかりしないで、勉強したの?
ちゃんと話聞いてるの!?

思い返せば、怒られてばかりだ。
お弁当だって出そうと思っていたし、
宿題だって、やるところだった。
うるさい話は聞きたくないし。

何より、やりたいことがあるんだから。

自分の部屋に戻ったあなたは、
イライラを抑えきれずに、壁をガツンと殴った。

うるさーい!と、母の声がする。

学校で友達に愚痴ると、友達はこう言った。

え、お母さんって、クズだね。
何、干渉しすぎじゃない?

ちょっと困る。
う、うん。
うーん、うん、そうなんだけど。

うん・・うん・・。
うーん。そうなんだけど。
あなたは話すのをやめてしまう。

なんだろうか。
この違和感をわかってもらえる気がしない。
授業がおわるまで、もやもやは消えなかった。

部活の最中、別の友人が話しかけてきた。

なんだかさ、
もうどうにもイライラしちゃって。
悪口を言いたいわけじゃないんだけど、
ちょっと話だけでも聞いてくれない?

あなたは、いいよと答える。

最近、母親がガミガミと口うるさいし、
あんまり話をしたくない日が増えちゃって。
もう、イライラしちゃうんだよね。

うん、うん。それで?

もう、ほんとに、片付けろとか、テスト前だとか。
ずーっと言われちゃうわけ。
ついには、言われない日もイライラしちゃって
ほんとに嫌な日が増えてて困ってるんだ。

わかる。うちもだよ。

そっか〜。同じだね。
母親って、なんであんな細かいんだろね!

そうだね。

あなたは、少し間を置いて
心配してるのかも。とつぶやいた。

家に帰ると、
また母親が、ドアは静かに閉めなさいよ!
と怒鳴る。

あなたは、腹立つ気持ちを少し抑えて、
なんだかイライラしてしまって、
お母さんと
ケンカしたいわけじゃないんだけど、
イライラしてしまう気持ちがつらいから、

お願いだから、
怒りすぎないで見守ってくれない?
と、つぶやくように伝える。

母親は、はっとあなたをみつめて、
ごめん。
と、封のあいた袋を渡してきた。

ストレスには、糖分がいいらしいよ。


誰かに話を伝える時には、
あなたがどうしてもらったら心地よいのか、
あなた自身の気持ちを理解する努力が大切だ。

モヤモヤする気分に共感してほしいのか、
放っておいてほしいのか、
一緒に怒ってほしいのか、
前向きな言葉をかけてほしいのか。
何を相手にしてほしいのか、
具体的にお願いしよう。

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