あけみお新報

名護市議会を見える化!毎回の議会で取り上げられたテーマの中から厳選して記事を執筆。内容…

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名護市議会を見える化!毎回の議会で取り上げられたテーマの中から厳選して記事を執筆。内容の監修は主に会派「にぬふぁぶし名護」、会派「市民ネット」、無会派の議員が担当しています。

最近の記事

男女平等程遠く <名護市議会2023年12月定例会>

 名護市はこれまで男女共同参画を推進してきましたが、名護市庁内においては男女平等とは程遠い実態である事が明らかになりました。 管理職は8割以上が男性  名護市庁内の管理職の男女別の人数と比率について市の総務部によると、令和5年4月1日時点で男性が62人で全体の82%、女性が14人で全体の18%でした。そのうち、部長級は男性13人に対して女性1人、課長級は男性49人に対して女性13人でした。 会計年度任用職員は7割以上が女性  名護市庁内の職員の男女別の人数と比率につい

    • イノシシ被害相次ぐ <名護市議会2023年12月定例会>

       羽地地区の田んぼや畑では、イノシシによる農作物被害が相次いでいます。イノシシの捕獲ではワナの設置が効果的ですが、住宅地や公道での設置は、法律で認められていません。 昨年度の被害額は315万円   イノシシの被害状況について市農林水産部によると、昨年度(令和4年度)の被害額は315万8千円、被害面積は698a。捕獲数は107頭でした。地元農家への被害は深刻です。昨年末は、川上区の田畑などへの侵入が相次いで確認され、市の担当者らが現場を確認していますが、捕獲には至っていませ

      • 待機児童数、高止まり <名護市議会2023年12月定例会>

         令和5年10月1日時点の待機児童数は89名で、昨年10月1日時点の84名より微増となりました。年齢別では、0歳児39名、1歳児41名、2歳児4名、3歳児4名、4歳児1名となっています。まだ待機児童の解消の兆しは見られません。 年々減少する保育所の利用児童数  市の子ども家庭部によると、令和5年4月時点で市内の保育所の認可定員3459名に対し、利用児童数3078名、入所率89%に留まっています。4年前の平成31年4月時点では、認可定員3299名に対し、利用児童数3199名

        • 混乱の責任は?旧消防庁舎跡地買い戻しへ <名護市議会2023年12月定例会>

          東江の旧消防庁舎跡地。市内随一の一等地に位置するこの広大な市有地は、5年前に渡具知市長の縁故企業に安値で売却された後、現在に至るまで更地のまま放置されています。この問題は、混乱の末に名護市による買い戻しという形で一応の決着をみることになりましたが…。 この問題の経緯  消防本庁舎の移転事業に伴い更地となった跡地、5000平方メートル。この広大な市有地は、随意契約の一種である「公募型プロポーザル方式」によって、大幅な安値で本土企業に売却されました。  その後、この土地は市議

        男女平等程遠く <名護市議会2023年12月定例会>

          行政視察 練馬区の都市農業 <名護市議会2023年9月定例会>

           7月4日から6日にかけて東京都と千葉県の4市区へと行政視察に行ってきました。その中から、東京都練馬区における都市農業の取り組みを紹介します。 市民生活と融合した農業  練馬区は大都市圏東京23区の一つでありながら住宅地の中に農地がかなりの規模で点在しており、市民生活と融合した生きた農業が根付いています。  収穫した新鮮な野菜は、農園に設置された無人販売機や「ねりマルシェ」(練馬のマルシェ=産業祭りのような催し)で購入が可能。練馬区内や近郊自治体の人々に広く利用されていま

          行政視察 練馬区の都市農業 <名護市議会2023年9月定例会>

          【特集】旧消防庁舎跡地問題 <名護市議会2023年9月定例会>

           旧消防本庁舎の跡地の売却問題を巡って、渡具知武豊市長がいち企業に便宜を図った疑いを追及され続けています。その経緯を改めてまとめてみます。 跡地は東江の一等地  2017年7月に消防本庁舎が東江から大北に移転してから6年以上が経ちました。新庁舎の移転事業は滞りなく完了したものの、現在まで、旧消防庁舎跡地の売却を巡って様々な問題が浮上しています。東江にあるこの旧消防庁舎跡地は58号線と名護湾に挟まれた、実に5000平方メートルにも及ぶ市内随一の一等地です。 市長の縁故企業

          【特集】旧消防庁舎跡地問題 <名護市議会2023年9月定例会>

          台風6号と災害復旧 <名護市議会2023年9月定例会>

           8月初旬に沖縄地方を直撃した台風6号は、名護市にも大きな被害と混乱をもたらしました。市内各地で倒木や土砂崩れなどが相次ぎ、多くの世帯が数日間の停電や断水の被害を受けました。 災害時の停電の復旧と市の体制  今回の台風では、停電の状況や復旧の見通しについて市民の方々から多くのお問い合わせが市役所に寄せられました。名護市は、沖縄電力名護支店との間に「災害時の協力に関する協定」を締結しており、大規模停電時に両者は被害状況や復旧見込みについて情報を共有し、行政無線等で広報し、復

          台風6号と災害復旧 <名護市議会2023年9月定例会>

          交通危険箇所に信号機設置を <名護市議会2023年9月定例会>

           名護市内には交通事故が多発する危険な箇所がいくつか存在します。市議会では以前より、道路の安全確保を求める議題が何度も取り上げられてきました。 意見書案で指摘された市内の交通危険箇所 意見書案に政治的思惑?  今回議会に提出された、県知事・公安委員長・県警本部長・名護警察署長に信号機設置等を求める意見書は当初、提出者が与党議員のみとなっていました。これまで繰り返し通行危険個所や安全確保について議会で指摘してきた野党議員に対する意見の調整は、一切ありませんでした。 野党

          交通危険箇所に信号機設置を <名護市議会2023年9月定例会>

          21世紀の森公園 忍び寄る開発の影 <名護市議会2023年9月定例会>

           「30年先の21世紀の市民に緑を贈ろう」との思いを込め1970年代に作られた、21世紀の森公園。豊かな緑とビーチが美しい市民の憩いの場です。 いま、この場所に大きな変化が訪れようとしています。 9月議会で条例改正案が可決  渡具知武豊市長は、21世紀の森公園へ「Park-PFI」制度を導入するための条例改正案を名護市議会9月定例会へ提出、与党市議の賛成多数で可決されました。 「Park-PFI」とは?   「Park-PFI」とは、都市公園内での営業活動

          21世紀の森公園 忍び寄る開発の影 <名護市議会2023年9月定例会>