食べても太れない、やせっぽちさんのつぶやき
食べても太れない。
好き嫌いもない。
量も普通に食べる。
持病も特にない。
なのに、やせていて太れない。
ちゃんと食べているのに「食べないからじゃない?」って言われる。
「好き嫌いがあるんでしょ」って言われる。
親からは「食べさせてるのに、やせててみっともない」と怒られる。
学校の身体検査では「なに?その体重は!」と先生からも怒られる。
学校の制服が、一番小さいサイズでもあわずに
スカートは、いつも腰のあたりでだぼだぼ。
思春期になっても、小さくてやせていたから
「子供がいるー」とからかわれ、ねちねちと嫌味をいわれ、いじめられた。
大人になってからも、服選びには苦労する。
カラダのラインがでるデザインは、やせているのが協調されて
貧相にみえてしまう。
ボリュームのある服は、ひょろっとした手足だけが見えて
これもまた貧相にみえる。
世の中、やせる方法はごまんとあるのに、太る方法はないに等しい。
標準体重なんて、とてもじゃないけどなれない。
風邪もよくひくし、お腹もこわす。
体力がないから、がんばりがきかない。
だけど「細くて病弱な人」と思われたくなくて
少々の発熱でも、無理をして出社していた。
病院の先生は「会社、休めませんか?」と言うけれど
「休めません」と言い張って、お願いして点滴を打ってもらったりした。
こんな自分の身体がキライで、何年も悩んでいるのに
「いつもすらーっとしてて、いいわねー」とか
「食べても太れないって、うらやましい!代わってほしい」
なんて、のんきに言ってくる人もいる。
この体質がどんなに辛いか知らないくせに・・・
愛想笑いのその裏で、いつもそう思っていた。
そして、年を重ねた今は、どうかというと・・・
基本、体型は変わらない。
相変わらず、標準体重には9キロほど足りないが
だからといって、50歳をすぎてから9キロ増やすほうが体に悪い。
自分のことはまだキライか?と言われれば
「大好き!」とは言えないけれど
「まあ、いいかな」と思えている。
いろんな勉強して、自分のことをたくさん考えてたどり着いたこと。
やせていても、元気な人もいるし
体格がよくても、病気がちな人もいる。
やせているからすべてが悪い、のではなく
自分は、どうしたら心身ともに「ごきげん」でいられるのか
それを考えたらよい。
「ごきげんになる方法」はみんな違う。
よく考えてみたら、当たり前のはなしだ。
方法はいろいろある。
だけど、あれこれやってみて、そして10年学んでみてわかったのは
まずは、足し算より引き算したほうが、早く元気になれるってこと。
体質改善したくて、何を食べたらいいのかとか、
運動はどうしたらいいのかとか
今の生活にさらにプラスして、なにかをがんばろうとするより
「毎日の生活の中で、これは体に良くないな」と思うことを
やめていく。
こっちのほうが、ラクでカンタン。
インスタントやレトルト食品を減らすとか
調味料を無添加のものに変えてみるとか
ジュースをお茶に変えてみるとか
夜更かしをやめる
布団の中でスマホ見るのをやめる
がんばりすぎるのをやめる
クヨクヨ考えすぎるのをやめる
自分を責めるクセをやめる
自分をキライでいることをやめる。
できることから、少しずつ、1こずつ、やめていく。
それが一番の方法だと思う。