ドイツで子宮頚部円錐切除術(子宮頚部高度異形成、HPV)②手術当日~現在(術後8週間)、出血過程、仕事復帰等
2023年3月1日(金)にベルリンにて子宮頚部円錐切除術という手術を受けてきました。
自分のための記録日記という面も含め、手術について、手順や気持ち等々、色々書いてみます。
前回から、だいぶ時間が経ってしまいましたが、今回は、前回からの続きで、手術当日ベテランっぽい看護師さんに、麻酔用の注射針を刺しに来てくれたところから書いていきます。
手術当日、クリニック、手術前
ベテランっぽい優しそうな看護師さんがやってきて、英語で話せますか?と聞いたら、『私はドイツ語しか話せないけど、ゆっくり話すから大丈夫だと思うわ。』と言われてゆっくりドイツ語で話してくれました。
麻酔の入り口を確保するため、注射針を刺しに来てくれたのだけど、私のひじの内側の血管は見つけにくく、この看護師さんも見つけられず、仕方なく手の甲に張りを刺す事に。『ちょっとここは痛いんだけど』と言われて、刺されたら、普通の針よりチクッと感が、痛い。
と、刺されて麻酔につなげる用の器具をつけ終えて、手を横に持っていかれたら、何かが指に垂れている感じが。『血がちょっと垂れたのかな?』と思って何も言わずにいたら、30秒後くらいに、『あら、やだ!ちゃんと閉められてなかったのね!ごめんなさい!』と、言われ、ちゃんと器具を閉めなおした後に、私の指と床を拭いていました。
ベテランっぽいし、ドイツ人は結構何しても平気そうなのに、ちょっと慌ててて、『あ、しっかりミスされた。』と理解は出来たけど、それよりも、手術への恐怖が大きすぎて、血を垂れ流されたくらいでは全く心が動揺せず、穏やかでした。
その後、麻酔の先生と、手術をしてくれる産婦人科の先生が来ると言われて、麻酔用の器具を付けた手は怖くて使わない様にしながら、ベットから降りて、カバンを開けて、持ってきた資料を出して、ベットに上がって、資料を膝の上に置いて待っていました。
来ないなー、このまま来なくてもいいのになーと思いながら15分後くらいに麻酔の先生が来て、挨拶をしてくれた後、『全身麻酔に関する質問表を見たけど、何も問題がなさそうですね。何か質問はありますか?』と言われて、全身麻酔2回目なので、特に何もないと伝えると、『あと、振付家なの?』と聞かれて、ちょっとだけ雑談をして、ほっこりした3分間を過ごしました。
その後、15分後くらいに手術をしてくれるお医者さんが来て、挨拶をしてくれて『何か質問ありますか?』と言われたけど、色々調べすぎて、特になかったので、『靴下とTシャツは新しいものに変えておいた方がいいですか?』と聞くと、『私は手術をするので、私には手術の事だけ聞いてください。靴下の事は興味ないの。看護婦さん呼んであげるから、彼女に聞いてね。で、手術に関して何か質問はありますか?』と言われたので、特にないですと答えました。いや、看護婦さんと麻酔の先生の雰囲気が優しかっただけに、ドライすぎやしないか?!
でも、ちゃんとその後看護婦さんも呼んでくれたり、仕事はめっちゃ出来るんだろうなー感があふれ出ていたので、安心はできました。
その後、看護婦さんに靴下とTシャツ着替えといた方が良いか聞いたりしていたら(結局そのままで良かったです)、手術室に呼ばれ、腰にブランケットを巻いて、看護婦さんと手術室に歩いて向かいました。
手術室
待っていた部屋の隣の一部屋が手術室でした。
ちょっと暗くて、色んな機械が置いてあって、改造人間でも作るのか?って雰囲気の手術室。
手術台は普通のベットに足を置く場所がついていました。手術台に寝転がって、足を足置きに乗せると、手術をしてくれるお医者さんが『もっとこっちに来て』というので、オッケーが出るまでベットの下の方にずっていきました。
場所が良い位置に着いて、手の位置等も決めたら、瞬間で『今から始めます。麻酔を入れますね。』と言われ、『え?!早!!!』と思ったけど、腹を決めて『はい。』と言いました。
『麻酔開始します。』と言われて一瞬気持ち悪くなったと思ったら、気が付いた時には手術前に居た部屋、ベットで寝ていました。
手術直後
『キツネにつままれた感じ』と目が覚めた時に思った。
子宮頚部は痛みをあまり感じない事もあって、手術直後も何も感じない。
だからこそ、すごく変な感じでした。
何も感じないけど、手術室に居たよなー、、、とかぼーっと思っていたら、すぐに看護婦さんが来て、『付き添いの人呼んでいい?』と言われ、ぼーっとしながら『はい』と答えた。
そうすると旦那さんが来てくれたんだと思うけど、いつどの瞬間に来たのかは覚えてない。
『今、何時?』と聞いたのだけは覚える。私の前に手術した人が術後に『今、何時ですか?』って看護婦さんに聞いていたから、ただ繰り返しただけだと思う。笑
後で旦那さんが言うには、『今、何時?』も他にちょっと話してた時も、めーっちゃ声が小さくて聞き取るのが大変だったらしい。笑
それからすぐ、看護婦さんが来てお茶とクッキーをくれた。
別に何も飲む気にもならないし食べる気にもならないから、持ったままぼーっとしてたら、『はい、お茶飲んで、クッキー食べてね。』と言われ、ぼーっとしながらお茶とクッキーを口に運んだ。多分お腹に何か入れると麻酔が切れやすいのかな?
その後少しして、また看護婦さんが来て腕を組んでトイレに連れていかれ、排尿が問題なく出来るか確認した後、着替えて、色々と資料をもらって、クリニックを出ました。
出る時に書類を確認したら、ベルリンではKrankschreibungって呼んでる正式名Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung(就労不能証明書)が無かったので、他の方の手術が終わるまで待って、その紙を受け取ってから、タクシーで帰宅しました。
ついでに、私は2週間のKrankschreibungを出してもらいました。
私が手術をしてもらったクリニックのルールでは、一人で帰る事、術日に運転する事は禁止。手術日には何かの契約をすること、仕事上での決定する能力がないとみなされます。
帰宅後~術後1週間
さて、帰宅。
手術後一ヶ月は、入浴、プール、運動、重いものを持つ事、性行為は禁止です。
と、帰宅してすぐ、私の事を心配しすぎてた旦那さんがダウンしてしまい、術後、買い物やモノを持つ事以外は私がやっておりました。笑
体の感覚は、痛みが無いのがやっぱり凄く違和感。痛みは無いけど、体力もない。散歩できるかな~と思うけど、散歩行くと撃沈する。
どのくらいが丁度良いのか探り探り。短い散歩以外は、ほぼ家からは出ず、人に会わずに過ごしました。
出血も、最初の一週間は無いと聞いていたし、色んな所で読んでいましたが、私の場合も無かったです。おりものみたいな、透明な液体はずっと出続けるので、生理用パットは替えつつ過ごしていました。
あと、ネットでお風呂でなくても、長いシャワーもやめといた方が良いと書いてましたが、数日間短いシャワーで我慢してましたが、体が冷えすぎて寝れず、手術の3日後から普段通りのシャワー時間(体が温まる長さ)に変えました。ちゃんと睡眠を取れたら回復力にもつながるはず!
出血の過程
術後9日目から、ちょーっとだけ出血が始まりました。11日目からは生理かな?と思っていましたが、生理二日目くらいの出血が15日目~20日目くらいまで続いたので、どこが生理でどこが出血やったのかは不明。
20日目以降も出血は続いて、たまーに出血が増えたりもしつつ、手術から5週間後に出血が止まりました。
仕事に復帰
働きだしたのは、術後18日目。
まだ、重いものを持てないので、色々工夫しながら、同僚に助けてもらいながら仕事を再開しました。
私の場合は、ミニジョブ契約で、働く時間はフレキシブルに変更できたので、上司と相談して、1日3‐4時間だけ働いていました。
働くと、体調の回復も目に見えるから嬉しい。
あまり無理のない様に、4月末まではそのままのシフトで働こうと思っていたのですが、復帰して3.5週間後、高熱が出て、発疹まで出て、そのまま入院してしまいました。先週の土曜日に退院して、今は2週間の自宅療養中です。このことについては、また別の記事で書きますが、やっぱり、手術後は手術のストレス等で免疫が落ちてたのかなーと思っています。
ついでに、この手術後の病欠期間、クリニックからの正式な書面(Krankschreibungって呼んでる正式名Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung(就労不能証明書))があったので、お給料は発生していて、いつも通りのお給料を頂いていました。ミニジョブなのに、本当にありがたいです。
また、長く、読みにくい文章になってしまいましたが、ドイツで円錐切除術をされる方のひとつの情報源になれれば、とても嬉しいです。
もしも何か質問、不安な事で聞いておきたい事等あれば、気軽に連絡、コメントを頂ければ、覚えている範囲の事であればお返事させてもらいます。
これから円錐切除術を受けるみなさん、不安がたくさんあるでしょうが、応援しています!
みなさんの手術の成功、順調な回復、今後のご健康をベルリンより祈っています。