猫まみれの初夢

　例年、そういやいつ見たんだっけか、と曖昧になってしまうのが「初夢」だ。

　だけど、今年は違う。二日の明け方に、すごく素敵な初夢を見た。

　一富士二鷹三茄子、などという縁起のよいものではなかったが、目覚めた瞬間、めちゃくちゃ幸福感に包まれていた。

　なぜか私は新年早々、大勢の白猫たちに囲まれて眠っていたのだ。モフり放題である。夢の中ではあるが（笑）。

　これが白蛇さんなら、金運爆上がりな夢かもしれない。でも、白猫さんで本当によかった。私は干支が巳なので、白蛇さんとは仲良くありたいとは思っている。だけど、モフりたいとは思わないのだ。モフな感触でもないと思うし。

　おそらく、この年末年始に、猫が大活躍する小説を読んでいたからだろう。単細胞にもほどがある。今年還暦を迎える女の脳みそが、こんなレベルでよいものなのか。

　ま、これくらいのほうがきっと幸せに過ごせるに違いない、と信じている。

　少し話は逸れるが、先日初詣に訪れた神社の社務所に、ツーブロックでつり目の巫女さんがいらして、めちゃくちゃカッコよかった。ちょっと猫っぽかった。

　新時代の幕開けを感じた。・・・いや、猫系の巫女、なんてもう、使い古されすぎた萌えの対象ではあるのだが。

　どんなに古くても、猫系の女はいい。個人的には、大好物だ。現実世界でうっかりモフったら犯罪だが、脳内で楽しむだけならギリセーフと信じたい。