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ハレの食事とケの食事

 基本的にズボラゆえ、まず「一日三食」なんてのは絶対にあり得ないと思っている。

 作る立場になってみぃや? とも思うし、今の年齢(57歳)にもなると、シンプルに

「そんなに食べられましぇーん!」(笑)

 そして最近は、一日二食でも「重いな」と感じるようになった。悲しいけど、内臓も日々老いているのだよ。飽食は、すなわち、内臓虐待なんだと思う。
 少なくとも、

「焼肉食ったら、元気になる!」

 という誰が言い始めたのかわけわからんセオリーが、今やほとんど通じなくなっているのを、まさに我が身をもってひしひしと感じているのである。

 食べても、元気にはならない。

 現時点では、これが私の実感である。

 ただ、食べて元気になるときもあるにはある。久しぶりに会う友人との会食、とか。理屈を超えての超絶大大大好物が目の前にあるとき、とか。(← 私の場合、ふなまちさんの玉子焼きがこれに該当する。笑)

 特別なお食事。ハレのお食事。

 この瞬間は、ひたすら楽しみたいなって思う。実際、本当に美味しいなって思えるし。

 このひとときを楽しむために必要なこと・・・というか、そのためにそうしていたわけではないんだけど、おそらくコレが良かったんだろなってことがある。

ハレの食事を楽しむためには、ケの食事を質素にすること

 ふだんからそこそこ贅沢してると、ここぞのときの喜びが薄くなるような気がする。

 一日一〜二食くらい、しかも基本的には「ご飯 + お味噌汁」みたいな生活してると、気のおけない友人とおしゃべりしながら食べるのなら、安い居酒屋でもめっちゃ楽しいもん。

 精神的にも肉体的にも、ハレとケのメリハリはちゃんとつけてるほうが、いいのかなと思う今日この頃、なのです。

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